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同じ生き物だと理解すれば、楽しいコミュニケーションが生まれる。

大人になってから、話しやすい人は格段に減ったような気がします。

誰と話していても、なんとなく腹の探り合いをしているような気がしたり、どちらかが無理をしたりしていることが多く、人と話すこと自体が好きじゃなくなっていました。

もともと僕は、人と話すことは好きな方だったのに、いつからかマッサージ店や美容室で店員の方に話しかけてもらうのも、うんざりしていました。

しかし、そんな僕の話嫌いを忘れさせてくれる人物が一人います。

それは、以前も行ったヘッドマッサージ店の店員の方です。僕は、2週間前に記事にもしましたが、その時はヘッドマッサージの素晴らしさについて話しました。

今回は、その店員の方の話す技術について話をさせてください。

僕は昨日、前回と同じヘッドマッサージ店に足を運びました。僕の担当をしてくれた人は、前回と同じ人でした。

2回目なので、前回と同じように話は広がらないかもしれませんが、頭が固くなっていたので、とりあえず施術を受けていました。

しかし、思いの外、話は広がっていきます。

僕は何も話す気がなかったのに、仕事の具体的な話、休みの日の使い方、体の不調についても詳しく話していました。

僕の頑固な「頭のコリ」と「話嫌いな性格」が、驚くほどに溶けていきました(笑)。

その店員の方と、僕がこれまでに出会ってきた店員の方は、何が違うのだろうと考えた結果、一つの答えにたどり着きました。

その店員の方は、僕のことを別の生き物と決めつけませんでした。

これまでに僕が出会った店員の方は、話を広げてはくれるんですが、なんとなく「仕事ですから…」という気持ちが見え隠れしていました。

みんながみんな、仕事の話と休みの日の過ごし方について話を広げますが、実際は興味がないことが僕に伝わるので、僕が話すのを嫌がっていたのです。

でも、その店員の方は、ちゃんと興味を持って話をきいてくれました。

仕事の話のかなり具体的なことを尋ねてきて、その話の一つ一つに興味を持って、どんどん話を広げてきます。

決して、面白いことを言うわけでもないですし、特別僕に都合のいい話題を選んでいるわけでもないのに、僕は話していて気持ちが良いのです。

なぜほとんどの人が、他人の話に興味が持てないかと言うと、「自分と他人は別の生き物だ」と思っている態度が現れすぎているからです。

大人になると、他人と自分を比較する人が多いです。僕もその一人です。

自分勝手に「この人は自分と合う」、「この人は自分と合わない」というのを判断して、人の話に興味を持ったり、人の話に興味を持たなかったりを繰り返しています。

ひどい場合には、自分より「上の人間」か、「下の人間か」を判断して、それがそのまま態度に出てしまう人もたくさんいます。

でも、僕らはみんな、同じ人間であることを忘れてはいけません。

同じ人間である限り、必ずどこかで分かり合えることがあるはずです。

自分と相手の考え方、趣味、過ごし方が違っていても、僕らは同じ人間だという意識があれば、それが話しやすさに繋がってくると思います。

話しやすさの正体は、自分と相手が同じ人間だと理解することから、はじまっていくのです。

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