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あなたの完璧は、きっと完璧すぎている。

僕は昔から、完璧主義でした。

大人になっても、完璧主義は消えず、一つの仕事にたくさんの時間をかけ、何度も見直しを繰り返して提出していました。

その後のフィードバックがあまり良くないと、自分の出来の悪さをまた恨んでしまいます。それとは反対に、「完璧です!」とか言われたりすれば、すごく嬉しかったです。

とはいっても、完璧主義は辛い時間が圧倒的に多いです。

ひとつの作業に時間をかけすぎるので、新しいチャレンジをする時間もなくなったり、仕事を処理するスピードが遅くなって休みがとれなかったりと、その悪影響はひどいものでした。

そのため、たくさん仕事をした後の週明けには、いつも気分が落ち込んでいました。

そんな時、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」を聴いていました。

ゲストコーナーには、元々はテレビ東京に勤めていて、現在はフリーアナウンサーの大橋未歩さんを招き、大橋さんが自身を追い込んで、病に倒れたことを振り返っていました。

局アナ時代は、会社のために一生懸命働いていたのですが、病をきっかけに会社のために働くことに一喜一憂しなくなり、健康を第一に考えて、やりがいのある仕事をやるようになったそうです。

そんな大橋さんは、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」に出演していた時、メモを書き込んだ「真っ赤になっている台本」を持ち込んで本番に臨んでいたそうですが、共演していた所ジョージさんには「大橋、そんなのいらないんだよ。力を抜け。テレビは力を抜くもんだから」と注意されたそうです。

その後、大橋さんは肩の力を抜いてテレビ収録に向かうようになり、楽な気分で仕事をできるようになったそうです。

その話を聞いたMCの伊集院さんは、大橋さんみたいな真面目な人は、力を抜く所イズムの方が良いと話をまとめていました。

この話を聞いて僕は、「力を抜くからこそ、面白くなることってあるのか…」と気づかされました。

テレビに映る所さんも大橋さんも、すごく面白いですし、気を張っていないからこその良さというものがあります。

確かに、完璧を追い求めていない方が、上手くいくこともあります。

それぞれ、ちょうどいい完璧というものがあります。

全方位に対して、肩に力を入れながら生きていると、だんだんと心と体が悪化していきますし、心と体が悪化すると、当然結果を残せません。

もしかしたら、僕の完璧を追い求める方法は、自分と周りを苦しくさせるだけで、僕の性格と方法が合ってなかったかもしれません。

自分も周りも良い事態になっていないと思ったら、そこから努力量を下げてみるのも、一つの手段だと思います。

完璧主義者の完璧は、だいたいは限度を超えていますから。

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