城ケ島から見えた山

友人と小旅行程度の旅に出たいと思い、日帰りで行ける場所を調べたところ、京浜急行電鉄がみさきまぐろきっぷという、お得すぎる切符を販売していることを知りました。なんと、この切符の内容は電車の往復だけではありません。

品川駅から三崎口駅までの往復、三崎口での移動ができる電車＆バス乗車券、三崎口での食事ができるまぐろまんぷく券、三崎口でのお土産や思い出づくりができる三浦・三崎おもひで券、全て込みで3570円という破格。3570円さえ払えば、１日中楽しめるという最強の切符なのです。

それだけでも満足すぎる内容なんですが、実際に行ってみるとそれ以上の価値がありました。この切符にはお土産や思い出づくりができる三浦・三崎おもひで券は、温泉や工芸館など、18種類の項目から体験できるアトラクションが選べるのですが、その中で僕はレンタサイクルを選びました。正直、他の項目の方が貴重なものがありますが、天気のいい日に海の見える街並みを横目に、自転車を思いっきり動かしたくなったのです。

ただ、この選択は大正解でした。景色がきれいなことはもちろん、マップにはサイクリングコースがしっかり示されているので、そこに向かっていけば、確実に素晴らしい体験が待っています。さらに、自転車は電動アシスト付き自転車のため、坂道の負担はないので体力に自信のない人でも楽チンです。

僕らは三崎港から、城ケ島の方へ向かいました。道中は険しい坂道ですが、運動不足解消にもなって、とても爽やかな気持ちになります。さらに道中の自販機で飲み物も当たり、気分は上がってきます。

本初は綺麗な景色でサイクリングをするだけが目的でした。じゃあ、城ケ島についてしまうと目的は達成されるわけです。でもせっかく城ケ島についたのだから、城ケ島を楽しもうと思い、店が連なっているエリアに冒険にでました。

そこを進んで行くと、奥の方に海岸が見えてきます。沖縄出身の僕は、他県の海なんて大して綺麗ではないと思い込んでいましたが、それとは違った良さがそこには広がっていました。海岸が複雑に入り組んでいて、好き勝手に鳥が飛んでいて、釣りをしていたり、何かしら撮影していたりと、いろんな人がいます。そして正面に見えるのが富士山。あれが本当に富士山なのかを疑いましたが、おそらく富士山らしい。それに感動しながら、複雑に削れた岩にも感動できます。学生時代に習った地理の話も、今やっと理解できます(笑)。

ある程度満足したころ、帰りになると、あるガチャガチャが目に留まります。300円でできるガチャガチャで、当たるとプレステやスイッチなどが当たるというギャンブル性が強いもの。他にも1000円を自販機に入れて、何が当たるか分からないというワクワクするものがあります。

正直、ここまで満足したのでもういいのですが、人間は欲深いものです。僕はもう満足しきったのでやりませんが、友人はどうしてもやりたそう。ガチャガチャには「損しない！」とか胡散臭いことが書いてあるのに、海を見たせいか、心が開放的になっています。

友人は、合計３回挑戦。全部外れてました(笑)。帰りの電車でふて寝をしていたので、調子に乗りすぎない程度に楽しみましょう(笑)。

かなり、おすすめします。