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「分からない」だって、立派な答えだ。

自分の能力を信じるって、難しいことだと思います。

必ず、信じられなくなる瞬間が来ますし、それを信じたせいで自分や周りが傷つくこともあります。

最近僕は、同い年の芸人から自分の発想を褒められました。

僕は、その人たちの自主ラジオ番組の構成を手掛けていました。毎週、トークテーマ、ネタメールの面白さ、伝わりやすさをチェックし、トーク中も僕が指示を出しながら、番組を進めていきました。

もうすでに終わった番組ですが、最近彼らは過去の放送を繰り返して聴いたところ、「お前のおかげで面白くなった」と言ってくれました。

その構成で、番組が確かに面白くなりましたし、彼らも満足そうにしていましたが、番組はすぐに終わることになりました。

その理由は、僕が思うように結果を出せなかったからです。

自分の思うように彼らを操れなかったし、自分の求めるクオリティに彼らが達していないことがもどかしかったし、結果が出ないことが毎週辛かったのです。

僕は自分の力不足だと責任を感じ、自ら辞めることを伝え、番組を終わらせることにしました。

だからこそ、彼らから褒め言葉を受けたときは、嬉しいという感情よりも先に、「でも、結果が出なかったからな…」という申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

僕は、自分の思い通りにいかなかったことを、全てダメなことだと決めつけ、自分を一つも肯定しようとしていません。

彼らの気持ちすら受け取れないなんて、どれだけ悲しい人間になってしまったんだと、僕は自分に対して怒りを感じました。

自分が面白くなると信じてやったことだから、今更責めてもしょうがないし、そもそも責めるほどのものでもありません。

なのに、どうして自分を完全否定してしまうのでしょう。

それは、「分からない」ことに対して、正解・不正解で判断しようとしているからです。

自分の思うようにいけば正解、それ以外は不正解。

でも結局、それが正解なのかどうかなんて、誰にも分かりません。

例えば、自分の仕事がうまくいっている気がしても、その後に悪いことが起きれば正解にしていいか分からないし、noteで書いた記事に批判コメントがたくさん寄せられても、誰か一人の心の支えになった場合も、それを正解にカウントしていいのか分からないです。

同じように、彼らの番組で僕がやったことが正解かどうかなんて、誰にもわからないのです。

そのラジオを聴いている人がいたことは事実ですし、もっと長く続ければ、さらにリスナーが増えたかもしれません。逆に、もっとリスナーが減る可能性もあります。

正直、自分のやっていることが正解かどうかなんて、常に分かりません。

ただ、「分からない」を自覚することは、とても怖いことです。

僕らは子供の時から「分からない」ことが許されない社会で生きています。

バイトで分からないことがあったら、すぐに質問しないと怒られますし、テストで分からない問題が出ると、その分だけ点数が下がります。

体のどこかで、正解・不正解の二元論が染み付いているのです。

僕は今、自分の発想力を信じて良いのか分かりませんし、自分に才能があるかどうかも分かりません。

だからこそ、結果を出せば、才能を信じることを正解にして、結果が出せなかったら、信じることを不正解にして、安心しようとしています。

たまに、正解かどうかを知ったかのような顔をしている人もいますが、その人たちの言うことだって、本当のところは「分からない」です。

分からないことに対して明確な正解を出すのは、学問で十分です。

人は、人生を生きているのであって、学問をしているわけではありません。

僕に才能があるかどうか分かりませんし、僕がnoteを毎日書き続けて良いのか分かりませんし、僕がやったことが成功だったのかも分かりません。

おそらく、「分からない」という答えが、最も的確な正解なのです。

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24歳・沖縄出身・4年目の若手作家です。毎日、『人間』について考えています。その結果生まれた、エッセイ、詩、小説などを毎日更新しているので、是非読んでみてください。

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