自分を苦しめる癖は、自分で解くしかない。
良くも悪くも、僕らは日々の習慣で、何かしらの癖がつきます。
特に、仕事で身についた癖は、「職業病」という病名をつけられるほど、厄介な癖です。
その癖を楽しくやれているならまだしも、仕事で身につく癖のほとんどは、自分を体力を消費するようなものが多いです。
僕は、仕事で調べものをすることがあるので、その癖が抜けなくて苦しくなる時があります。
番組で扱う飲食店や人物の情報をネットで調べ尽くして、先輩に報告し、合格をもらってから資料に落とし込むというスタイルを、4年もやり続けています。
例えば、番組で飲食店を扱う場合、面白い飲食店を紹介していそうなウェブサイトを探すことから始め、そのウェブサイトで紹介されている店を片っ端から一つずつ深掘りし、本当に面白そうな情報があるのかを徹底的に調べ尽くします。
そして、先輩から合格をもらえれば、資料を作って仕事を終えることができ、ダメと言われれば、一からやり直しになります。
「調べもの」や「リサーチ」と言えば、なんとなく難しくなさそうに聞こえますが、面白い事実を見つけてこないといけないというのは、想像以上に大変な仕事で、すごく苦しい作業です。
そんな苦しい思いをしているはずなのに、そこで身についた癖が、生活で抜けなくなることがあります。
昨日の夜、気分転換を図って「明日は、カフェで仕事をしよう!」と意気込んで、東京都内で落ち着くカフェを探していました。
ほとんどの人は、自分の行きたいカフェのイメージをなんとなく決めて店を探し、大して時間もかからずに「ここにしよう!」と決めることができますが、僕の場合、仕事の癖が抜けないまま探していると、カフェ探しの段階で苦しくなります。
まずは、良いカフェを紹介してそうなブログや番組を見つけて、そこから紹介されている店を一つ一つ片っ端から調べて、調べていくうちに理想がどんどん高くなって、気がついたら3時間経っていました。
これは決して、楽しい3時間ではなく、苦しい3時間です。
「早く見つけなきゃ!」と焦るわりに、探す条件はキツくなっていくから、なかなか見つけられなくて、しまいには「もう、面倒くさい!」と嘆いて、カフェに行くことすら諦めることも、何度もあります。
どうやら、いくら仕事じゃないとわかっていても、先輩にクオリティをコントロールされていなくても、普段身についている仕事の癖は、簡単に抜け出してくれないようです。
ならば、自分を苦しめる癖は、自分で解くしかありません。
自分にはどんな癖があって、どれだけの体力が消費して、人生の質を下げるのかを、しっかりと自覚するべきです。
癖にだって、癖なりの役割があります。
癖は、「直す/直さない」の問題ではなく、「使う/使わない」の問題です。
もし、体が間違えたシーンで使おうとしたら、自分で止めてあげましょう。
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