見出し画像

言っちゃえば、怖いことなんてない。

人間には2種類のタイプがいます。

それは、本音が言いやすい雰囲気を作る人と、本音が言いにくい雰囲気を作る人です。

一見、本音を言う人と言わない人がいるように見えますが、誰に対しても、全く本音を言っていない人は、ほとんどいません。

本音を言いやすい人か、本音を言いにくい人かを分別して、本音を言う場面を使い分けているのです。

本音を言いにくい雰囲気を作る人は、ほとんどの場合は無自覚です。

自分が相手を委縮させているとは思っておらず、自分は好き放題言いたいことを言って、相手を強制的に共感させようと繰り返しています。

基本的に「どう思う?」ではなく、「そう思うよね?」と問いかけることが多く、相手が自分に共感しなかったら、相手の考えを尊重しません。

何度も繰り返された人は、「この人に何か言ったら、面倒なことになりそう」と思い、だんだんと話しかけなくなっていきます。

いつの間にか、本音を言うどころか、必要な連絡事項も言わなくなってきて、次第にコミュニケーションを減らしていきます。

コミュニケーションをとらなくちゃいけない場面でも、コミュニケーションをとらなくなる弊害は、かなり大きく、必ずどこかで限界が来ます。

本音を言いにくい雰囲気を作る人が、「なんで言わないの?」「そう思ってるなら、言ってよ!」と激昂する日が必ず来ます。

ここまでくると、本音を言わない方が悪いということになります。

本音を言いにくい雰囲気を怖れずに、ちゃんと自分の本音を言っておけば、こんなことにはならなかったのです。

もちろん、相手が本音を言いにくい雰囲気を作っていることは間違いないのですが、それでも怖れずに本音を言うことで、問題は大きくはなりません。

最初から、相手とは違う考え方を持っていると示すことができれば、相手は自分に過度な期待はしませんし、関係が悪化して縁を切ったとしても、ストレスは減るので、何も悪いことばかりではありません。

ただ、本音を言えない人の気持ちもよくわかります。

「相手との関係を築きたいという思い」と「自分の本音」を天秤にかけた時、関係性を優先するあまり、不用意な発言をしなくなるのでしょう。

しかしながら、それでは相手の信頼を得ることができません。

相手は本当の自分がどんな人間かを理解していないので、人間的な興味は湧きませんし、もっと関わりたいと思えなくなるのも事実です。

愚痴という拳で殴りがいのあるサンドバッグ以上の価値にはなれません。

本音を言いにくい雰囲気を作る人は、生まれつきのようなものなので、何か変えることはできません。

ただ、本音を言いにくい雰囲気の前で委縮してしまう人の態度を変えることは、勇気を出せばできます。

相手との関係性が本当に大事なら、雰囲気に押しつぶされないことが関係性を良好にさせるための第一歩なのではないでしょうか。

相手は悪魔ではありません。言っちゃえば、怖いことなんてないです。

面白いと感じてくれた方、よろしければサポートお願いします。純粋に僕が嬉しいだけでなく、もっと量が多く、もっと高品質な作家活動ができます。どうぞ、よろしくお願いします!