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時間をかけることだけが正義じゃない。

僕は、何でもかんでも時間をかけてしまうタイプの人間です。

作業に取り組んでいるうちにハマってしまい、のめり込んでしまうわけではありません。

1秒でも早く終わらせたくて、嫌で嫌でしょうがなくても、自分なりのベストが出せていない気がしたら、どこまでも追い求めようとして、あっという間に時間がすぎていくのです。

簡単に言うと、「作業が遅い」「効率が悪い」「不器用」ということです。

こうして時間をかけてしまう理由は、「丁寧にやりたい」とか「失敗したくない」とか、そういった気持ちもあると思いますが、最も大きな理由は、「時間をかけることが正義」だと思っているからです。

何でもかんでも、時間をかけさえすれば、時間をかけないよりも良くなると思っているのです。

確かに、時間をかけた方が完成度が上がることはたくさんあります。

勉強、スポーツ、芸術、文章力だって、どれだって、明日すぐに上手くなるということはありませんし、時間をかけるのは当然のことです。

しかし、その法則は全てに当てはまるわけではありません。

時には、時間をかけない勇気が必要になります。

例えば、仕事をたくさん抱えてしまったとき。

1つの仕事を上手くいかせたいと思ってがむしゃらに頑張ってしまうと、当然、他のことがおざなりになってしまいます。

おざなりになっても良いものをたくさん抱えているなら、1つの仕事の完成度を上げることに必死になっていいですが、そんなに極端な状況におかれることはほとんどないでしょう。

他にも、緊張してしまったときも、時間をかけるべきではありません。

緊張を和らげるために、何度も自分のやることを整理して、何度も何度もミスしないように練習を重ねていくのも、ある程度のところまでにしないと、逆に追い詰められてしまうことがあります。

結局どれも、最後の最後は運任せにしたり、「もう、どっちでもいいや!」と開き直る勇気が必要なのです。

時間をかけて他人の信用を失ったり、本来のパフォーマンスが下がるぐらいなら、時間をかけない方がいいに決まっています。

時間をかけたかどうかは、評価に関係ありません。

特に時間が自由に使える場合、その配分を決めるのは自分自身です。

「時間をかけても変わらない」、「時間をかけて質が下がりそう」と思ったら、これ以上、時間をかけないと強く決断するのが、賢い選択です。

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