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動揺するのは、本当のことを言われたから。

人は、すべての言葉に動揺するわけではありません。

他人の発言にほとんど動揺しない人もいれば、他人が言うことにいちいち動揺して、常に周りを気にする人もいます。

どちらが良いとも言えないのですが、動揺しやすい人の方が、少し損している気がします。

いちいち怒ったり、落ち込んだり、いつまでも引きずっていると、自分の精神がすり減らされていきます。

だからこそ、他人の発言は、ちゃんと精査する必要があります。

その言葉に、動揺する必要はあるのか。

その精査が正確であればあるほど、何度も落ち込まなくて済むし、他人の発言を自分の力に換えられます。

僕は、他人の発言に動揺するタイプの人間だと自負しているつもりだったのですが、ここ最近は、「なんでそんなことを言われて怒らないの?」と周りに言われることがあります。

以前、両親と話していたときのこと。

父は、56才にしては珍しく、流行の音楽が好きで、マカロニえんぴつ、Saucy Dog、Tani Yuuki、川崎鷹也の代表曲ぐらいは把握しています。

それを材料に、職場の若者とおしゃべりすることが楽しいらしく、音楽番組を観て情報を集めています。

これは大したことだなと感心しながら、毎回話を聞いているのですが、話の途中で、母が僕にこんなことを言います。

「あんた、お父さんから最近の流行を知る方法を教わりなさい!」

僕は、「確かにそうだねー」なんて言っていますが、もちろん僕だって、父が話題にあげるものぐらいは、すべて把握しています。

東京でメディアに関わる仕事をしているため、最近の流行をそこそこ把握していないと仕事になりません。

ただ、そんな僕に向かって「最近の流行を知る方法を教わりなさい!」と言うことに対して、僕は怒ろうとは思いません。

だって、最近の流行は、確実に僕の方が知っているからです。

プライドが傷ついたことに対して、「俺はもっと知ってるわ!」「レベルが違うんだよ!」と言いたくなる人もいるでしょうが、あまりにも見当違いのことを言われたら、戦う必要はないはずです。

なぜなら、絶対に勝つ勝負に勝っても、何も成長しないからです。

これで僕が意地を張っても、相手が傷つくだけだし、僕も勝って嬉しくはありません。

むしろ、負ける可能性があることほど、「俺だって負けてないわ!」と対抗したくなるはずです。

動揺を抑えるために、自分が勝てそうな話を記憶から引っ張ってきて、相手より上回ろうとします。

つまり、本当のことを指摘されているから、動揺してしまうのです。

すべての発言を受け入れやすい人ほど、「これって、自分に当てはまるのかな?」と、一度考えてみた方が良いでしょう。

そうすると、動揺の回数は、劇的に減るはずです。

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