「安全第一」に込められた、深い仕事哲学。
トラックの製造工場で働いているとき、仕事開始前に、しつこく確認させられる、製造業の鉄の掟がありました。
それは、「安全第一、品質第二、生産第三」という掟です。
トラックの組み立て作業をしていると、どうしても品質や生産性に意識が向きがちです。
決められた手順を守っているのか、作業スピードは落ちていないか。
常にそれが気になって、ついつい安全性の確認をおろそかにしてしまうことがあります。
しかし、作業中に事故を起こしてしまっては、品質や生産性を上げることもできないため、やはり、しつこく安全確認しなくてはいけません。
この概念は、決して製造業のみに当てはまるものではないでしょう。
どんな仕事でも、品質や生産性を高めることは重要ですが、それは、安全性が確保された上での話です。
身体を壊した状態で働いたり、精神的に追い込まれた状態で働いても、品質や生産性は上がりません。
しかし、心身の安全を確保する仕組みは、できているだろうか。
何をもって「安全」といえるのか、自分の中で定義できているのだろうか。
自分の安全の定義が曖昧だと、いつのまにか心身が追い詰められてしまい、急に体を壊してしまう確率がグッと上がります。
そうならないためにも、自分の中である程度の安全のルールを決めておくべきです。
1日6時間寝れていないと、安全といえない。
週に2回休みがないと、安全といえない。
好きな人に会えてないと、安全といえない。
なんだっていい。
自分の不調に気がつける仕組みを、自分の中で作らなくちゃ、人生の質は下がっていくでしょう。
それだけ、安全第一には、深い意味があり、何よりも僕らが徹底しなくてはいけないことなのです。
明日も、安全第一で、仕事をしましょう。
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