沖縄の本土復帰について、最大限言えること。
毎週日曜日は、自作漫画「フリーターズ・ララバイ」を公開していますが、今日は、僕の出身地・沖縄について少し話をさせてください。
本日、沖縄が本土に復帰して50年が経ちました。
この話題に関して、話したいことはたくさんありますが、今回は、この話題の最大の問題点だけに絞って、お話をさせてください。
僕のような若者が、こうした沖縄の話題にふれる際の最大の問題点は、「自信を持って話せない」ということです。
当然、沖縄の友達同士で、自由に話すことはあります。
ただ、友達同士の会話なので、ここでは言えないような批判的な発言もするし、無関心な発言もあるし、憶測で物事を語ることだってあります。
こうして友達同士で喋ることはあっても、他の場面で自信を持って発信できないのが、今の若者の現状でしょう。
「間違ったことを言ってたら、どうしよう・・・」
「若いヤツが言っても、しょうがないよな・・・」
「暗い話題を扱いたくない・・・」
「怖れ」、「諦め」、「逃げ」が先行してしまい、誰も上手く発言できません。
それほど、政治的な発言は、今の日本社会ではリスキーなものなんです。
もちろん、そんなことを気にせずに、どんどん発信している人もいますし、勉強熱心な人たちもたくさんいます。
ただ、ほとんどの人には、それほどの余裕はありません。
沖縄の賃金の低い仕事をこなすことに精一杯で、飛行機の轟音は迷惑だけど慣れてきて、それでも全国レベルに追いつくために努力を積み重ねて、常に疲れています。
みんな、自分の生活にいっぱいいっぱいで、沖縄の政治にまで口を出せる状態じゃなかったり、沖縄の政治に関する知識を得る時間がなかったり、過去の出来事を具体的に想像できないのが、今の実情なのかもしれません。
もう少しだけ、沖縄と日本の差がなくなるといいな。
情けないですが、僕自身も、そんなことしか言えません。
僕が担当しているラジオ番組・文化放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」の5月13日の放送回では、本土復帰50周年のニュースを取り上げています。
ノンフィクションライターの石戸諭さんが、鋭い視点で沖縄について語ってくださっていて、全国の人に聴いていただきたい内容となっています。
もちろん、他のコーナーも面白いです!
よかったら、そちらもお聴きください。