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挑戦する人に、まだ「頑張って」とは言えない。

「現実的に生きる」というのは、挑戦が少ない人生のことだと思います。

僕は、どちらかというと、挑戦することが怖い人間です。

プレッシャーをかけられることが苦手で、周りからの期待も恐ろしくて、他人の目を気にして生きるタイプです。

しかし、明らかに自分の能力より下の環境で過ごすことは、自分の可能性を潰すだけなので、絶対にやりたくありません。

その結果、挑戦しなくちゃいけない環境になります。周りから見ると、現実的に生きる人ではなく、完全なる夢想家なのでしょう。

かつて勉強ができることで天才と言われたアイツも、サッカーが上手くて周りのレベルの低さに怒鳴り散らしていたアイツも、ギターに対して誰にも負けない情熱を持っていたアイツも、生物について誰よりも詳しかったアイツも、現実的に生きることを選択しました。

どこで見限りをつけたのかは分かりませんが、自分の認められたい能力を活かす必要のない環境で暮らしています。

僕は「これが現実的に生きるってことか…」と知りました。

その人たちにとっては、挑戦して失敗することは愚かなことなのかもしれませんし、大変な生き方なのかもしれませんし、恥ずかしいことなのかもしれません。

「誰かが挑戦していることが良い刺激になって、自分も頑張ろうと思える」という人よりも、「大変そうだなぁ。頑張って」という主旨のセリフを言う人が随分と増えてきました。

現実的に生きる大人には、誰かの挑戦している姿なんて刺さらないんだと知り、みんながいつまでも応援してくれるわけではないと理解しました。

もしかすると、「大変そうだなぁ。頑張って」と言うか言わないかが、現実的に生きる大人になったかどうかの境界線なのかもしれません。

そう考えると僕は、誰かが本気で挑戦している姿を見ては、心の奥でわくわくしています。

その挑戦が、どうなるか分からないものであればあるほど、元気になりますし、なんだったら自分もその挑戦に便乗したくなります。

その度に僕はまだ、子どもじみた夢想家なんだとがっかりします。だって、挑戦しなくちゃいけませんから(笑)。

しかし、こうなったら仕方ありません。この気持ちが完全に消えて、感情を失っても平気になるまで、夢想家なりに現実を生きようと思います。

だから僕は、挑戦する人に「大変そうだなぁ。頑張って」とは言えません。

まだ僕は、そんな偉そうなことを言える大人になっていませんから(笑)。

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