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【神の守り人 -上 来訪編-】 書評#104

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、守り人シリーズです!
これまで読んできたものの続編です!

ヘッダーは、セイスケくん さんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!


目次


基本情報

上橋菜穂子(著)
新潮社 出版
2009年8月1日 第1刷発行

全298ページ
読書所要期間8日

私が本書に出会うきっかけ

ふとたまに、小説が読みたくなる。
私が読書をするきっかけを与えてくれた小説。
そんなとき、職場の先輩に一式お借りしたこのシリーズを読むというのが、最近のルーティンとなっている。

今回は守り人シリーズ第5弾といえばいいのか?
旅人シリーズ(番外編)が1本入っているので、第4弾と言った方が正しいのか?
まぁ、とにかく5冊目ですw

この本の概要

前作は、番外編ということで私の大好きな人物の一人「チャグム」の物語であった。

本作は、タイトルの通り「守り人」シリーズ。
よって、主役はバルサと言っていいだろう。

そしてやはり、今回も主要人物が出てくる。
というかバルサとは、見かけやそこから想像する性格は
・男まさりで
・ぶっきらぼうで
・ちょっと声がかけにくく
・優しくなさそうな
印象を私は勝手に受けている。

しかしながら、めちゃくちゃ優しい。
というか、大変な境遇の子どもを見ると、放っておけないのだ。
そして、とてつもなく簡単に人生を賭ける・・・w

今回は、奴隷のように扱われ、人の手に売られようとしている二人のきょうだいを助けるところから始まる。

いつもタンダと離れがちなバルサw
本作は、タンダとともに暮らす様子から始まるが、二人の子どもを助けると、結構あっという間に離ればなれになるw

この子どもたちには、まぁご想像のとおりなかなか裏があるというか、秘密があるというか、当然に物語のキーになってくるのだ。

今回も、その子どもたちを悪から守るため、戦いながら逃げるという展開となる。
しかしながら、これまでとちょっと趣が違うなぁと個人的に感じているのは、今回は圧倒的迫力の戦闘シーンが豊富というよりは、緻密な駆け引きによる逃走戦といった感じを私は受けた。

地上から空から、そしてそれに関わる様々な人物の視点から多角的に描かれる逃走、追走劇!

私が感じたこと

1点目 〜バルサの仕事って・・・

バルサの本職は、用心棒。
しかし、いつもイメージする用心棒の描写はあまりない気がしているのは私だけだろうか?

用心棒と言えば、誰か従うべき人に雇われ、その人周辺を護衛するみたいなイメージがある。

しかし、チャグムを守った時は少し用心棒感があったが、その後は割と自発的に、かつボランティアぐらいの勢いで誰かを助けに自ら行っている気がするw

上述したが、見た目と態度の冷たさから一転、この性格のあたたかさがバルサの魅力なのであろう。
ちなみに私は、見た目も態度も”いつも”あたたかい感じの方が好きだw

2点目 〜今回のストーリーは・・・

これも上述したが、今回は戦闘シーンが比較的少ないと感じている。
しかしながら、過去作から全く衰えを感じない。
というか、むしろ洗練されているというか、どんどん至高の領域に達していっているのではないだろうか。

あえて剣を抜かず、知識や経験で子どもたちを守る。
そして、タンダも守ろうとする。

むすびに(まとめ)

本作は、タイトルにある通り「上」編である。
今回は、壮大な前振りのように感じてる。
約300ページを使って、相変わらず読み切りでも入りやすいように背景説明があり、そして終盤に向かって徐々に盛り上がっていく感じ。
それでもまだまだこれからもっと盛り上がるのだろうと感じるような、少し控え目でいて、でもワクワクするような終わり方である。

私は、「下」編をまだ読んでいない。
今もうすでに楽しみである。


以上です。

終盤に出てきたタチヤとマーサ。
こうした人々も私は好き。
なぜだろう・・・

人並外れた経験と実績が裏付ける人間の厚み・あたたかみみたいなものを感じるかだだろうか。

特にタチヤ。
店先でちょっと本気を出して戦ったバルサの戦闘とその背景にある心・考え方を解説するシーンは痺れました!!

この先も出てくるのかな??

そうそう、四路街って結構日本テイストですよね!
これまでは日本以外の、海外の文化からインスパイアされているんだろうなぁと思っていましたが、なんだか嬉しかったというか、ホッとしたというかw
逃げて逃げて遂に着いたところが日本ぽかったから、私は「ホッと」したんでしょうか。

本日も、ご覧いただきありがとうございました!!

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