当然のことは「つまらなく、批判的に」聞こえる。意識したいWebデザインの進め方。
デザインについての一般感覚は誤謬
ソシアメディア取締役・上野学さんのツイートから。
デザインについてとても参考になる指標でした。
Webサイトをリニューアルする際に顧客からの意見が一番よく出るのがデザインです。たぶん語るべき内容が具体的で、好みや方向性を言いやすいからですね。
A社様とのWebMTG
BtoC製品のサイトをリニューアルするA社様と昨日行ったオンラインMTGを思い出しました。
こちらでワイヤーフレーム(デザイン前の情報設計図)を作って、その最初のレビュー。
顧客に意見を促すと、方向性は概ねOKとした上で、感想を色々頂けました。
ぼくはうんうんと頷いてメモを取っていきます。顧客の発言が一通り終わった後で、ぼくはいつもの台詞を言わなくてはなりません。
皆さん、頷いてくれます。よかった。
ここまでお伝えして、
「考え方がだんだん分かってきました」
「社内目線と言われてドキッとしました…」
と顧客メンバーに言っていただき、より細かい詰めに入ることができました。
デザインの注意点について顧客と話し合う
細かい詰めに入ってからは、「初見ユーザーの知識の量と幅」「そんな方へ伝えたいこと、その順番」「興味を持ってくれた方にしっかり理解いただきたいこと」といったユーザー目線での発言が出てきます。
それがとてもありがたいことで、「その情報区分は大切だから、デザイン制作時に気をつけるようにします」「ここ、情報量が多くなりますが、デザインで処理できるかやってみましょう」といった話が生まれます。
デザインとは見た目や演出のことではなく、課題解決のための重要な機能であり、その役割を担っています。そういった視点で顧客とデザインの話し合いができることがとても重要。と個人的に思っています。
人によって考え方が様々かもしれませんが、ぼくはそうです。
当然のことは「つまらなく、批判的に」聞こえる
大体ここまでが、サイト制作でデザインに入る前に顧客にお伝えすることです。何回も言っているので自分の中ではセリフ化してしまいました。
事前に1ヶ月ほどかけてヒアリングや課題整理・目的設定を重ねていて、顧客とはほぼチームになり始めているので、こんな内容でも耳を傾けてくれます。
制作会社にとっては「何を当然のことを…」という内容ですが、当然のことは総じて「つまらなく、批判的に」聞こえます。
大切なのは、「つまらなく、批判的に聞こえる当然のこと」に耳を傾けてもらえる関係構築が顧客とできているかです。関係性ができていないのに、正論を言っても成果は乏しく。
特にデザインは感覚で発言できるので、初期に曖昧にしているとボトルネックになりがちです。
だからこそ、「デザインはこういうルールで進めます」と最初に顧客と共有することが大切だし、受け入れてもらえる関係が必要で。
「デザインのルールを最初に伝える」
「正論をいうなら、その前に関係性を作る」
個人的に大切にしている鉄則です。
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ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。
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稲田英資について
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