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これからのWeb制作会社は「知識の実行力」が求められる。

「Webはコンテンツが重要」

この意見に頷くWeb制作会社は多いと思います。でも、「実際にコンテンツを書いている人」「コンテンツをユーザーに届けている人」「コンテンツで他者が動いてくれたことを体験した人」となった途端にその数はグッと減るはずです。多くのWeb制作会社は実際のところコンテンツメーカーではないし、経験豊富なWeb活用者ではないからです。

今まではそれでも問題なかったのですが、コロナ禍で企業意識も変わり、サイト制作後の活用支援やWebマーケティング支援も制作会社に求められるようになりました。

コンテンツで集客し、案件化や受注に繋げる実績がないWeb制作会社だったとしても、「サイトは公開後が本番です。コンテンツが重要です」と定石を言ってWebサイトを納品していれば済んでいたのに、これからは「知識の実行力」も問われるようになりました。これは大変です。


Web制作会社の新しい試練

「知っている」と「できる」は違う

「集客できるコンテンツはどう書けばいいですか?」「全然書けないです…」「書く人の育成を教えてください」

Web活用支援では、こういった顧客の相談や悩みに応えられなければなりません。あまり注目されていませんが、Web制作会社にとって大きな試練だと思っています。特に地方のWeb制作会社では。
「知ってる」と「できる」はまるで違うことです。これまでは「知っていること」を話していればよかったのですが、これからは「できること」が求められます。


釣りをやらない釣り竿メーカーではいられない

この状況におかれたWeb制作会社を例えるなら、こんな感じです。

  • A)釣り竿は作れるけど、釣りはほぼやったことがない人

  • B)釣り竿も作れて、釣りにも詳しく、教え方も知っている人

これまでは「釣り竿をください」という企業がほとんどだったのでAでも問題なかったのですが、コロナ以降は「釣果が欲しい」「自社の力で魚が採れるように社員を育成したい」と企業側の要望が変わりました。Web制作会社にとってこれは大きな変化です。


この試練からは逃れられない構造

苦しいのが、「釣り人になれる方法を教えてほしい」という顧客オーダーに、「知りません。詳しくありません」とWeb制作会社はなかなか言えない点です。それはそうですよね。釣り竿を作っているのに、「釣りはやったことがありません。詳しくありません」なんて言えない。
「そんな釣竿メーカーの製品で釣果が上がるとは思えない」と距離を取られても仕方がないですから。これは試練です。


ド直球な相談に応えられなければならない

もう、べき論や抽象論やカタカナ満載な専門用語で煙に巻けません。

「どうやったらコンテンツが書けるようになりますか?」というド直球な相談に正面から応えられる知見と実績と実力がWeb制作会社には必要になってしまいました。自分たちの本質に関わる領域なので、見て見ぬ振りも難しいです。バレるし。


焦りながらも頑張っています

ぼくがこの数年、毎日のようにコンテンツを書いたり、「中小企業のための書き方開発」をテーマにしつこく書き続けているのは全て前述の理由によります。慌てているんです。「作れる」だけではなく、「成果を出せる」というバリューが地方のWeb制作会社にも求められるから。

「クリエイターだから/デザイナーだから集客やコンテンツのことは知りません。関係ありません。でも大事です」という姿勢は一部のトップクラスの人を除いてほぼ通用しなくなってくると思っています。

泥縄だけど、やらないよりやった方がいい。と思って頑張っていますので、温かい目で見てもらえると嬉しいです。


書けるようになるための基本

「どうやったらコンテンツが書けるようになりますか?」の相談は実際に多々直面します。その度に四苦八苦しています。企業によって方法論が違うから。でも、基本は下記のnoteにまとめてあるのでよかったらご覧ください。

書けない地方中小企業のための「10の社内ルール」

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