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正解をほしがる人は「失敗したくない人」

地方BtoBのWeb活用で重要なのは社内の適任者向探しです。

Web活用における適任者の流れ

  1. 苦がなく始められる(開始)

  2. そのまま続けられる(継続)

  3. 放っておいてもやる(深掘り)

Web活用の担当者さんが(3)までいったら万々歳です。(1)でも恩の字です。それすら難しい地方BtoB企業は沢山あると思います。

だから、やる前から正しいフローとか整備してもあまり意味がありません。だって、社内にプレイヤーがいるかどうかも怪しいんだから。多くの地方BtoB企業にとって、上記の(1)ですら困難だと思います。できる人がいないのに/分からないのに、正解を知りたがったり準備段階から綿密なワークフローを一生懸命作るってすごくナンセンスですよね?

武器を把握しないで戦術を決めるのはナンセンス

「自分たちができること/できないこと」「社員さんのプレイヤーとしての適性」を明確にすることはWeb活用において重要です。かなり重要です。手持ちの武器を把握していなかったら、どう戦うか(戦術)を決められないですよね。

自社の武器が刀なのか、槍なのか、弓矢なのか。馬はいるのか。馬に乗れる人はいるのか。それらを把握しないで「◯◯で戦いたい」と戦術を決めるのはナンセンスですし、意味がありません。

野球のルールブックを一生懸命暗記しても、社内に野球ができる人(プレイヤー)がいなかったら意味がないのと同じです。多くの地方企業は頓珍漢なことをしていると思います。

順番が逆なんです。まずは社内プレイヤーの有無を知ることが最優先。サッカーが得意な人がいたらサッカーをやればいいんだし。音楽バンドができそうだったらバンドをやればいいんだし。何をやるにせよ、成果を出すなら自社のリソースを知ること&状況把握が最優先です。それをやらずして、やる前から正解探しやフロー作りに労力を割くのはナンセンスだと思います。


失敗したくない人/組織

「やる前から正解がほしい人/組織」のインサイトは「失敗したくない」ですよね。たぶん。で、これが成長や育成との相性が悪い。なぜなら成長や発見は失敗の中にあるからです。当然ですが。これは解決が難しい。人間性や組織文化の領域になってしまうので。Web活用には向いてないかもしれません。

意外と見逃されがちですが、「諦める」は大切な選択肢です。Web活用は事業成長の手段のひとつに過ぎません。時代的に重要な手段ではありますが。でも、状況と適性を把握して、自社が向いていないなら別の手段を模索することも大切なプロセスです。失敗が難しい企業文化なら他の手段を考えましょう。

大切なのは成果であり、事業の推進です。Web活用は手段のひとつに過ぎません。自社の事業に何が適しているかを把握して、最適な手段を選ぶことは当然のプロセスです。自社の適性やリソースを把握せずに形だけのWeb活用を進めても成果に繋がりません。手段を目的化しないことが大切です。


関連note

正解を知りたがる人は正解に辿りつけない。

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