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「自分は未熟なプレイヤーだ」と認識するから成長できる。

Webサイトの活用で、「もっとコンテンツが/活動が必要だ」という課題はあるあるです。これが課題にならないWebサイトは少ないんじゃないでしょうか。でも、その課題は「もっとプレイヤーが必要だ」が正しい認識だったりするんですよね。

そして、いざコンテンツを補充しようとしたり、活動を強化しようとすると、頼れるプレイヤーがいないことに初めて気づいたりします。

この問題は、「今はやってないけど、必要あらば自分がすぐ一軍プレイヤーとして現場に駆けつけられる」と多くの人が思っているのが原因だったりします。鬼滅の刃でいえば、下弦の鬼とだったらすぐ戦えると思っている感じです。

でも、大体はすぐ役になんて立てません。やってこなかったんだから。それで、意気消沈したり怖くなったりして、結局はやらなくなる。
当然な話なのだけど、意外と盲点になっていて。しかも、あまり誰も語りたがらない。

やらないからプレイヤー不足は解消されず、結果的にコンテンツ不足や活動不足が解消されない。

未熟だから日々の仕事を応用する

だから、言い方がすごく難しいのだけど

A 今の自分は未熟なんだ
B いつでも試合に出れる

自分の実力をどのように認識しているか。AとBの認識の差はとても大きいと思っています。

いま、下弦の鬼との戦いに出たら自分は何もできないと分かっているから、通常の仕事を一石二鳥でも三鳥にでも応用して、日々の中で素振りしたり、走り込んだりするわけで。

いつまでもある普遍的な課題

「実践しなければ覚えないし、学びもない」
誰もが知っているこの鉄則が、何で普遍的な課題としていつもあるんだろう?と不思議だったのですが、どうも「自分はプレイヤーだと思い込んでいて、いざやると上手くいかず心が折れる問題」に起因するのでは…と思うようになりました。

プレイヤーとはいきなりなれるものではなく、下記のようなプロセスを踏んでいくのだと思っています。

自分は未熟である
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鍛錬が必要
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日常の中での鍛錬法を探す
 ↓
鍛錬する
 ↓
試す
 ↓
上手くいかない
 ↓
また鍛錬する
 ↓
また試す
 ↓
少しずつプレイヤーになっていく

本来は上記の取り組みを通して少しずつプレイヤーになっていくのに、最初から「自分はプレイヤー」と思ってしまっていると、「上手くいかない…」と落ち込んでしまうケースが多いのではないかと思っています。

「上手くいかない」は大切な気づきの場

本当は「上手くいかない」ところからスタートだし、その後の鍛錬に繋げられる気づきの場なので、これはとても勿体ない話です。

ぼくは基本的に誰もがプレイヤーになれると思っています。でも、そのためには基礎体力や一定の訓練が必要で。至極当然な話ですが。
その準備や積み重ねをすることなく、「できるはず」の気持ちだけだったり、ワークフロー片手でいきなり下弦の鬼との戦いに出たら、それは心折れるよなあ…と思います。

マニュアルやワークフローは必要ですが、それは「スキルを身につける」ためのツールです。あればできるというものではないし、身につけようとする意識や取り組みがなければただの絵に描いた餅です。

ワークフローがあるのに上手く機能していない
 ↓
ワークフローをもっと整備しよう

といった流れもあるあるですが、プレイヤー育成に目がいっていない状況での陥りやすい罠だと思います。「スキルを身につけていないから、ワークフローが機能していない」と思った方がいいはずです。

ワークフローがあるのに上手く機能していない
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スキルを身につける取り組み
 ↓
ワークフローの整備

多くの場合、真ん中が抜けていると思います。ワークフローは実践のためのツールに過ぎません。実践で得た学びや今の実力をツールに反映させる必要があります。ワークフローを主役で考えないことが大切です。

ワークフローが上手くいかないときは、より細かいフローの整備が必要なのではなく、自分たちの実力以上の内容になっているケースも多々あります。まず、自分たちの実力を把握してから、現実的なフローに直すことがおすすめです。

自分たちの実力把握には「何が上手くいかなかったのか」はとても大切な材料になります。

実践からの学び

「できるはず → できなかった」は、「実践したのに何も学べなかった」の要因にもなってると思います。

同じ仕事をしても、「まだこれが足りない → やっぱりできなかった(今度はAをBしてみよう)」だと多くの学びがあるのですが。

だから自己認識って「実践からの学び」にすごく大切だと思っています。

一石二鳥や三鳥の状況を作る

もちろん会社は学校ではないので、筋トレや練習に時間とお金を割くわけにもいきません。
だからこそ、日々の仕事に筋トレや練習の意味も乗せて、一石二鳥や三鳥の状況を作る必要があります。
そこで得たことを少しずつ持ち出して、下弦の鬼との戦いにちょっとずつ臨んで、痛い目みて、学んで、また試して。

ぼくは3年間それを繰り返していたら、『一石三鳥の呼吸』が身につけました。戦うための技ではなくて、練習のための呼吸なのですが…

誰もがその繰り返しでプレイヤーになっていくのだと思っています。
そして、その視点さえもっていれば、失敗は全て貴重な糧になるはずです。視点がなければ心を折れさせるだけですが。

「自分はプレイヤーとして未熟なのだ」という自己認識が成長にはとても大切だと思っています。あと、『一石三鳥の呼吸』もすごく大事。

未熟さと客前での振る舞いは矛盾しない

お客さんに安心してもらうことはとても大切なので、「Webディレクターです」(またはライター、エディター、デザイナー、マーケター)と自分の役割を率直に伝えるのは大切だと思っています。
顧客には胸を張って言うけれど、自分の中には「まだまだ未熟だけど…」的な気分があることは矛盾しないと思っています。逆に「言ったからにはやらねばならない」の状況も作れますし。

一番やってはいけないのが、Webディレクター、エディター、マーケターといった役割の名称を持っただけに過ぎないのに、「高品質でできる」と本人が思ってしまうことです。これは学びの機会を損なうのでとても勿体ない。

この感覚、言い方が難しいのですが、「顧客には自信をもって、自分には疑いをもって」という指針は大切だなあ…と思っています。個人的指針ですが。

色々観察するに、「仕事のできる人ほど、そんな風に思っている節がある」と気づきました。実際どうなのかしら。仕事のできる人、教えてください。

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ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。

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稲田英資について

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