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「Webサイトのリノベーション」という考え方。

住宅にリノベーションがあるようにWebサイトにもリノベーションがあっていいと思うんですよね。全部を壊して新築するだけが能じゃないし、顧客企業のニーズも「新しいWebサイトがほしい!」という訳ではない。

営業に役立つ問い合わせを増やしたいとか、顧客管理のデジタル化を進めたいとか、建て増しを続けて迷宮のようになってしまった管理ツールを一本化したいといった様々な顧客のペインに寄り添うことが大切で。結果的にWebサイトリニューアルになったとしても、「今回の主題はリノベーションである」というテーマを共有できているかで設計や施策は全然変わると思っています。家屋でいったら今の骨組みは活かしてより使いやすくする試みなので。

サイトリニューアルと言った途端に今のコンテンツやWebサイトの方針を否定してゼロから始めなくてはいけない気分になりがちです。もちろんゼロから立ち上げるべき企業はあるけれど(地方の製造系BtoBは多い)、それしか選択肢がないような見せ方や話し方は窮屈だと思うようになりました。 

住宅で例えたら「もっと寛げるリビングにしたい」「キッチンやお風呂の水回りをもっと快適にしたい」という施主の要望に対して、「よござんす!建て替えましょう!」の一辺倒だとやっぱり乱暴ですよね。そうじゃなくて、部分的な最適解を求めている企業が増えてきた印象です。Web活用自体はもう何年も前から手掛けていて、だからこそ改善点が色々見えてきた企業にそのニーズが多いイメージ。

東京の企業は特にそうかもしれません。増築を重ねていたらWebサイトがカオスになってしまったとか、運用ツールがあれこれあってちょっとした業務にすごく手間がかかるとか。もちろん、「建て替えましょう!」でもいいけれど、HubSpotを軸に顧客のWeb活用を改善したいと思っているぼくたちにとってはそれ一本だけだとちょっと違和感がある。

Webサイトの改善はリニューアルだけではなく、リノベーションという手段もある。最近はそんな風に思うようになりました。

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