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ベンチャー企業 is ソマリランド

最近この本を読んで考えたことをつらつらと書いてみる。

ソマリランドではみな英語が話せる。
話せないと生きていけないから話せるようになったのだ。

日本人が全然英語が話せないのは、教育の問題もあるけれど、話せなくても困窮しないほど日本が恵まれた国だからだ。
しかし、それでは生きていけない時代になっても日本はあまり変わっていない。

私はこの状況が自分の勤めている会社の状況ととても似ていることに気がついた。

私が勤めている会社は関連会社も含めると3000人規模になる。大企業である。
今いるオフィスは200人くらいで、部署は縦割りな感じ。
残業もあるし、飲みニケーションもある。
典型的な日本企業だ。

そんな会社で私が最近、社内のシステム部に提案したのは、スプレッドシートとクラウドの使用許可だった。

実は今年、プライベートで使用するまでスプレッドシート(通称スプシ)の存在を知らなかった!

スプシを使いこなしている人からすれば、私はかなり遅れているのだろう。
恥ずかしながら公表してみるが、今のところ弊社の情報共有は以下のような感じで行われている。

制作を依頼している会社と情報を共有する場合、相手側には読み取りしかできない設定で共有フォルダーにExcelファイルを格納する。相手が修正を加える場合は、一旦新しく保存し直してから修正したファイルを私宛に送ってもらって私が共有フォルダーに格納してファイルを置き換えるという作業が発生する。
取引先の制作会社は社内でスプシを使用しているのに、弊社が使用していないせいで、わざわざ社内共有のスプシをExcelフォーマットにして送ってくれていることも先日明らかになった。

何という無駄。
スプシ使えたらこのメールのやり取りいらんやん!
時間の無駄使いは人間の無駄使いと同義ではないだろうか!?

そして早速使い始めようとしたのだが、どうも他の部署ではこっそり内緒で使っているらしい。

「え?なんで??」

とりあえずその部署の人に聞くと、システム部に止められて使用許可が降りなかったとのこと。

理由は情報漏洩の危険があるから。

出た。
鉄壁の防御、弊社の守り神ことシステム部。
とにかく保守。守りすぎてチャレンジできない部。

ここで「他部署がこっそり使ってるなら、私もこっそり使っちゃお!」という性格ならよかったのだけど、腐っても企画の端くれ。
私は提案文章を書いて上司に提出した。

返事はまだない。

そして高野秀行さんのソマリランドの本を読んで思ったのだ。

「大企業という恵まれた環境にいたら、スプシとかクラウドとかいう便利ツールを使うことができない!!」

これでは恵まれた国日本で、大半の人が英語を全然話せないのと同じ状況になってしまう。
使わないといけないくらい逼迫した状況の場所に行かないと、何事も身につかない。

かくしてぬるま湯でヌクヌクと育ったスプシも使えない33歳は、ベンチャー企業というソマリランドへ飛び込むことにしたのである。
(もちろんそれだけが理由じゃないよ!)

怖い。
めっちゃ怖い。
できればフィリピンかタイくらいだと有難い。


そんなわけで、ベンチャー企業isソマリランドだと思ったお話でした!


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