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「も」モーモールルギャバンから見る京都のバンドについて

 お久しぶりです。前の記事を書いた頃にはオリンピックなんてまだ先だろうと思っていたらもはや通り過ぎた先。この前に書いた小山田圭吾の件についてももはやみんな忘れてしまっているんではないだろうかという空気ですね。まあ、音楽ファンは忘れないと思うんですが!!

その後にもいろんなことがありました。フェスやんのかやんねーのか問題。ロックインジャパン中止問題。フジロックはやるんかい問題。フジロックで密じゃね?問題。フジロックでゴッチ叩かれがち問題等。変な面ではありますが、ここまでロックが注目された年も近年なかったように感じます。ある意味で音楽とは、その中の一つであるロックとはというものが一人ひとりに問われた。そんな夏になったように感じます。人によって感じ方はそれぞれだし。それを否定するほどの信念や思想があるわけでは無いんですが、無闇矢鱈に人を傷つけるような発言だけは否定していきたいと個人的には考えざるをえない事態でした。そんなことするよりさあ、、、って気分になってしまってね。

さあ、前置きが長くなりましたが久しぶりに連載企画。もはや不定期連載の体をなしていますが暑さも山を超えてきたのでつらつらと書いていこうかと思います。

切り売りパート モーモールルギャバンというバンドについて〜パンティを添えて〜

まずは、今バンドについて紹介していきたい。

魂の極限ライヴとポップ&ペーソス溢れる無類の音楽性に中毒者続出!ゲイリー・ビッチェ(ドラムス&ボーカル)、T- マルガリータ( ベース)、 ユッカ( キーボード, ボーカル&銅鑼)からなる 3 ピース・バンド、 モーモールルギャバン。一度聴いたらこびりついて離れないファンキーかつパンク、ロマンティックかつ刺激的なバンド・サウンドと、胸にキュンとくる巧みな、高い催涙性を誇るメロディ・センスで、熱狂的なファンを獲得!初のセルフプロデュースとなる「IMPERIAL BLUE 」を2018年9月26日にリリース!更にセルフプロデュース第二弾としてSINGLE「消えて」を2019年6月12日にリリース!その唯一無二の世界観を前作以上にディープ且つスタイリッシュに展開!磨かれた狂気と内気の極限を是非目撃せよ!
公式サイトより引用

まさかのバイオグラフィになっていない!ある意味での清々しさ。

私もファンになったのは十年くらい前の十代の頃。忘れもしない関西方面へ行くかもしれない大学の見学に一人で行ったときだ。大学の見学なんてお題目なだけの私は見学もそこそこに関西という修学旅行以来の町並みを一人で歩くという行為に興奮していた。

奈良の山に囲まれた中にも地方都市と寺社仏閣が融合している景色に圧倒されて、興福寺ファンとなったのは今でもいい思い出である。

大学は4校近くを二泊三日で回るという結構なスケジュールであった。それまでビジネスホテルというものに泊まったこともなく、一人旅というものも初めての私にとってこの旅行は、それはそれはその後の自分自身の癖の部分に多分に関わっているように感じる。

そして、最終日の日京都駅で高速バスの到着を待つために京都駅周辺をうろついていた。絶賛ナードな高校生の頃の私は、なぜか京都タワーの地下に鎮座する漬物屋で山芋のわさび漬けを早々に買うと、地下にあるというあまり清潔感のない銭湯に入りながら悩んでいた。

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「あれ、この時間だと遠くにはいけないし、どこで暇を潰そう。」

今になれば飲み屋なりなんなりで暇をつぶすことなど造作もない事だろう。あの頃の私はそういった引き出しというものが足りていなかった。

結局いつものルーティンができる場所を求めて駅周辺をウロウロしていた。そう、CD屋を探し始めたのである。中高生のときの憩いの場所、そして音楽との出会いの場といえばここだったのだ。そこで出会ったバンドがこの「モーモールルギャバン」それだった。

もともとアジカン好きの私はジャケットにイラストレーターの中村佑介さんを起用している時点で(!!!)と言葉にならない反応を示していた。そして、視聴機のヘッドホンをつけて、再生のボタンを押した瞬間にぶったまげた。

それが、この曲です。

ドラムがボーカル!

編成もドラム、キーボード、ベースというあまり無いバンド!!

サウンドも、サイケチックかつポップなところのツボをうまくついてくる!!!

なにより歌詞が変態的!!!一聴して変態的!!!!

ヘッドホンをおいて私は深呼吸をした。

(京都ってすげえバンドが出るんだろうな、、、、、)

なにより、このバンドでの発明はパンティという単語をコール・アンド・レスポンスに取り入れたという点だろう。恐ろしくフックの聞いたBメロあたりからカタルシスの大きいサビを終えた頃にパンティ大合唱の始まりなのだ。何を言っているか聞いたことがない人は分からないだろう。いや、ほんとにそうなんですよ。まずは、一見をば。

20代後半でロックをしっかり修行してきた人なら刺さる人が多いことの多いだろうサビまでそして、見えないものを見ようとするところから(お、バンプの天体観測か?)と思いきやの視線の先には、そう

パンティ!

パンティ!!

パンティ!!!

もう、この時からこのバンドの虜になってなってしまっている。ぜひ、一聴を。

他にも京都のバンドってあんのか!!のコーナー

 京都には恐ろしいほどフックの効いたバンドがコンスタントに東京までせり出してくるという印象がある。

昨今方言でさえ消えようとしていく中、地方性というものが見えてこないバンドのほうが普通である。「上京」なんてテーマで曲を2021年で書いても共感を得ることは難しいだろう。

そんな中で、未だに京都のバンドってやつはしぶといくらいに京都の色を見せてくれる。

まずは、京都のバンドと言えばということでくるりをば

京都って街自体が歌詞のテーマにもなるし、映像にしても綺麗なんですよね。四畳半神話大系という映画も京都の町並みを彷彿させますがすごいもんです。

そんで、最近でも「あ〜、京都のバンドだなあ」というものすごく抽象的な感覚を覚えさせてくれるバンドが現れた。それが浪漫革命だ。

俺にとってのあんなつぁってどんなんだったんだろうなあ。

これをエモいって言うんよなあと。おっさんくさいことを言わせてください。それでも、なんでも最高なんです。映像も含めてね。

また、こういった曲にとどまらず、ジャンルの垣根を超えたライブも行っており、決して京都っぽいだけで売れようとしているバンドではないのです。

まあ、いろんな意見がありますけど、映像の中だけならタバコを吸う女性ってとても色っぽいですよね。それと京都の街ってのが相乗効果のように作品の良さを高めているように感じます。

自分が育った農村じゃそんなことできないもんだからね。

それでも夏ってのは尊いし、一人ひとりに思い出を残してくれる。

それでは、また。

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