【環びわ2022】DAY3|1DAYフィールドワーク in沖島
こんにちは!インパクトラボの那須です。
この記事では、8月9日(火)に行われた、2022年度 環びわ湖大学・地域コンソーシアム学生事業「SHIGA SDGs Studios +(プラス)」の1DAYフィールドワークの様子をお伝えします。
1DAYフィールドワークでは、近江八幡市の沖島を訪れました。プログラムに参加する大学生に、現地での取材までの流れを実際に体験してもらうことと滋賀県について知ってもらうきっかけとすることを目的としました。
午前中|沖島まるごと散策
10時45分に堀切港を出発して、定期連絡船に乗り、沖島に着いてオリエンテーションを行った後は、早速グループに分かれて、沖島内を散策しました。
沖島は、日本で唯一の「淡水湖に浮かぶ有人島」です。湖沼の島で人が住む島は世界的にも少なく、学術的にも注目されているそうです。沖島の人口は約300人で、島民のほとんどが漁業関連の仕事で生計を立てています。他にも、島には車は存在せず、島民は一家に一隻以上の船を所有しているとのことです。島は周囲6.8kmのため、島内は徒歩か三輪自転車が主な移動手段です。実際に、島のあちらこちらで三輪車を発見しました。
各グループは沖島小学校や沖島漁港、沖島展望台等を訪れ、沖島の魅力に魅了されていました。沖島では滋賀県の他の地域にはない漁村の雰囲気を味わうことができます。この日は天気も良く、きれいな琵琶湖を見ることができました。
昼食は湖魚を使用したお弁当
昼食は、沖島の漁業組合で結成された「湖島婦貴(ことぶき)の会」の方々に沖島でとれた食材を使用したお弁当を作っていただきました。
湖島婦貴(ことぶき)の会の方が参加者が集まる沖島コミュニティセンターまで来てくださり、メニューについて解説を聞きながらながら、お弁当をいただきました。
メニューには、琵琶湖でとれるモロコやビワマス、スジエビが使われていました。滋賀県では一般的な佃煮やエビ豆をはじめ、オリジナルメニューのコロッケもありました。また湖魚の生態系を壊していると言われる外来種であるブラックバスのフィレオフィッシュも入っていて、食べることを通じて環境についても勉強しました。
参加者の皆さんは、沖島でとれた湖魚や野菜を実際に食べることで、沖島の食の魅力を感じることができたのではないかと思います。本プログラムのテーマである、「食と地産地消」にふさわしい貴重な体験となりました。
午後|地域おこし協力隊による講演
今回の1DAYフィールドワークでは、琵琶湖の湖魚文化のプロモーションを行っている川瀬明日望さんに講演していただきました。
川瀬さんは、滋賀県日野町の出身で、京都芸術大学(現:京都造形芸術大学)への進学をきっかけに滋賀県を離れられました。卒業後、飲食店を経営する会社に就職されましたが、地元の食文化に興味を持ち沖島に移住。現在は地域おこし協力隊として「琵琶湖と、タパス。」という活動名で、湖魚を使ったメキシコ料理でマーケットなどに出店したり、沖島の漁業のプロモーションを行っておられます。
川瀬さんは滋賀県の湖魚を発信するにあたって、「漁師の方々がかわいそうだから湖魚を買ってほしい」と考えているわけではなく、「料理が美味しそうというところから湖魚に興味を持ってもらえたら」と考えて、活動されているそうです。
講演では、これまでに川瀬さんが製作された動画を見ながら、湖魚を使ったメキシコ風の手づくりのナチョスを頂きました。
質疑応答では、移住に対する考え方や沖島での暮らし、地域の人との関わりについて、参加者からの素朴な疑問に丁寧に答えてくださいました。
その中でも印象的だったのは、川瀬さんの原動力についてです。「他の人に先を越されたくない」という嫉妬心を原動力にしながら、自分の活動に誇りをもって活動されているということなのだと感じました。
最後に
堀切港から近江八幡駅までのバスが迫ってきているため、沖島でみんなで記念撮影をして解散となりました!
沖島での体験を踏まえて、参加した大学生が記事を作成していきますので、楽しみにお待ちください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2022年度 環びわ湖大学・地域コンソーシアム学生事業「SHIGA SDGs Studios +(プラス)」については今後もインパクトラボのnoteでお届けしますので、是非チェックしてみてください!
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