見出し画像

【滋賀県・石山高校】高校2年生に探究講演会を実施しました

こんにちは。
インパクトラボの窪園・畠です。
9月13日(火)15:30-16:10で滋賀県立石山高校の2年生を対象に、Zoomを活用して、大学生が実践する探究活動について講演を行いました。
今回、講演をした2名の大学生の要点をまとめました。

探究をはじめるにあたっての工夫

高校生の中には、そもそも探究のテーマ選びに苦戦する人がかなり多いと思います。「探究学習って何をテーマにすればいいの?」という声も多く耳にします。そこで、「自分の身の回りに起きていることに疑問を感じてみる」ということをメインにお伝えしました。「平和な世界」や「地球温暖化」といった大きなカテゴリーではなく、自分の身の回りの疑問や興味をテーマにすることが大切だということです。自分の興味がわからない人は、興味のないものについて考えてみることも、一つの手段です。「興味のないものを切り口として、自分の興味のあるものを発見することもやってみてください」とアドバイスをしました。

オンライン講演の様子
高校時代に探究学習に取り組んだ経験をもとに話す

実際に研究する|窪園さん(立命館大学2年生)

「『研究する』ということは決して難しいことではなく、楽しいものだ」ということを高校時代を振り返りながら、お話をしました。その理由は、自分の興味のある分野で、興味のある人に話を聞き、興味のあるところへ行くことができるからです。そこで、刺激的な発見や、新たな出会いなどもあると、より一層濃い研究になっていくでしょう。私自身、研究をする中で様々な人と出会いました。特に、高校時代にオクスフォード大学の大学生と研究した時間はかけがえのないものでした。「僕は君のクリエイティブな発想を求めているんだ」と繰り返し、大学生からかけられた言葉は、私にとって「研究の原点」になっています。研究を通して、「クリエイティブな発想」のような、新しい考え方や新たな視点を持つことができたら、非常に高い成果だと思います。

自らの高校時代のことを振り返る窪園さん

自分の未来を見据えて|畠さん(立命館大学2年生)

私は、高校生の時に探究で自分の興味のある分野(国際や人のつながりなど)を探究に落とし込んでプロジェクトを進めたこと、そこから広がった人脈や新しい発見が繋がってドイツの国際学会に参加したことを中心にお話をしました。「必ずしもこうなれ、などはありません」と、それぞれにテーマがあり、それぞれの進捗でそれぞれの完成度があることをお伝えしました。私たち2人でも全く違う分野を取り扱っていたので、皆さんも少しでもイメージできていれば嬉しいです。大学2回生になった今、高校生にお話をすると決まってから、私自身も自らの活動を振り返って、改めて高校での自分と、今の自分を比較して振り返ることができました。皆さんにも、探究を通して自分を見つめ直し、何かにつながるきっかけにしてほしいと思います。

*ドイツの国際学会に関する記事はこちら

畠さんによる高校生から大学生までの探究の軌跡

将来に向けて|窪園さん

研究を通して、得られた知識や考え方、人脈は、間違いなく将来のキャリアに活きてくるのではないでしょうか。探究をしている途中でテーマに魅力を感じなくなり、研究をやめたとしても、その研究の過程や時間は決して無駄にはなりません。私自身も、かなり紆余曲折あり、今までの研究テーマが一貫性のあるものではありませんでした。高校生のみなさんが、今から取り組む研究が何らかの形で、将来のキャリアにつながるか否かは、みなさん次第だと思います。大学だけでなく、社会でも、探究学習をする上で必要な能力が求められています。「高校生の今の自分」と真剣に向き合って、思い切り自分の色を出した研究をしてみてください。

最後に

記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

リモートによる講演だったので、生徒の皆さんのお顔を拝見することはできませんでしたが、有意義な時間になっていれば嬉しいです。
石山高校の先生方をはじめ、生徒の皆さん、ありがとうございました。

------
インパクトラボでは、イノベーション創出事業、SDGsレクチャーや各種講演・ワークショップ、SDGsツーリズム、新規事業立ち上げ支援などを実施しています。興味を持たれた方は、是非インパクトラボのWebサイトをご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?