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ベトナムの風景を持ち帰ろう 「The Gioi Ti Hon」
初訪 2021.02 更新 2021.10.15
ベトナムの街なかで見る、おやつや軽食の屋台、
趣ある麺屋や年季の入った看板屋など、
ベトナムの風景に散りばめられた、味わいあるお店たち。
それらのお店を自分の手で再現できる、
ミニチュア工作キットがあります。
ベトナムの景色をおうちに持ち帰って飾れば、
見るたびに思い出が蘇る、
かわいいスイッチになってくれるかもしれません。
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63514205/picture_pc_378ed8889d54a0de79ab025d6ffa2c98.jpg?width=1200)
こちらは、ミニチュアキットの1つである、
サトウキビジュース(Nuoc Mia)の屋台。
ベトナムの街角に馴染む、南国らしい屋台の1つで、
幹から搾る搾りたてジュースは現地の人に長く愛されています。
今回は、実際にこの屋台作りに挑戦。
その様子は、中盤でご紹介します。
作っているのはこの会社
このミニチュア製品を作っているのは、
ベトナム南部ホーチミン市にある
「The Gioi Ti Hon(テ・ヨーイ・ティ・ホン)※以下TGTH」という会社。
起業のきっかけは、創業者のドゥック(Duc)氏が昔、父からの誕生日プレゼントとしてもらったミニチュアの木造家屋。自分もこういうものを作りたいと思った当時の気持ちを大人になって思い出し、2014年に事業をスタートしました。
ただし、起業当時はまだ国内で同様の製品を作っているところがなく、材料などすべてがゼロからの手探り。建築やデザインの知識もなかったため、工具や材料でお金を消耗しては、バイクを売ったりお金を借りて試行錯誤を続けていたそう。
また、当時作っていたドールハウスなどのミニチュアは =「女の子が遊ぶもの」というイメージも強く、いまでこそ協力的な家族も、当初は困惑気味だったよう。
そんなあるとき、知り合いから「(当時流行っていた)タピオカミルクティーを作ってみたら」という提案が。
早速制作し好評を得たものの、やがて流行が去れば客も失うということを結果的に体感することになります。
「なにか、みんなが変わらずに思いを寄せられるものを…。」と考え、
"レトロな街サイゴン" をテーマにした作品作りをすることに。
※ サイゴン(Sai Gon)はホーチミン市の旧名
街の風景を参考にしながら製品化すると、
「懐かしい思い出が蘇る」と話題に。
メディアにも取り上げられ、
いまでは国内各地に販売網を広げるまでになりました。
ということで、前置きが長くなりましたが…
実際にどんな工作キットがあるか、いくつか紹介したいと思います。
商品ラインナップ
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63447979/picture_pc_01123d95303c8abf012451ec92038172.jpg?width=1200)
こちらは、レトロな書体が目を引く
「バインミー屋台と広告看板屋さん(Xe Banh Mi AD02)」23万9000vnd(約1200円)。
このミニチュアのモデルになっている実在の場所があり、
ホーチミン市のAn Duong Vuong通りにある、高齢男性経営の看板屋さんだそうです。※いま現在実在しているかは不明です
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63447953/picture_pc_f6a70128b34484b691ed977d8b40096b.jpg?width=1200)
続いて、カラフルなこちらのワゴンは、
よくベトナムの学校周辺を取り囲んでいる、さまざまな屋台たち。
「おもちゃ屋(Xe Do Choi)」13万9000vnd(約700円)
「アイスクリーム屋(Xe Kem)」12万9000vnd(約650円)
「かき氷屋(Xe Si-Ro Da Bao)」11万9000vnd(約600円)
など、
学校終わりの子どもを迎える、楽しい顔ぶれが揃っています。
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63382303/picture_pc_546f0835d7246ef7b0ec0670a6a1bfa7.jpg?width=1200)
こちらは、華人街チョロンにある中華系のお店をイメージした
「フーティウミー屋(Hu Tiu Mi Gia)」40万9000vnd(約2050円)。
米麺フーティウと中華麺ミーを同時に味わえる麺料理屋さんで、
手前に格納された木製屋台が、現地の雰囲気を醸し出しています。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63383390/picture_pc_352bf64bb2a1e86673c1720fe399b33e.jpg?width=1200)
こちらは量り売りの
「お米屋さん(Tiem Gao)」30万9000VND(約1550円)。
インスタント麺や缶詰など所狭しと商品が並ぶ商店は、現地の空気感満載。ベトナム(東南アジア)らしい光景ですが、鬼のようなパッケージ地獄は作る人の忍耐力が試されそうです 笑
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63383425/picture_pc_a65eacbb3ee573faa74edabc333f7383.jpg?width=1200)
「揚げバナナの屋台(Xe Chuoi Chien)」15万9000VND(約800円)。
切ったバナナを米粉や砂糖、ココナッツミルクで作った生地にくぐらせて揚げた、定番の路上スイーツ。
外はカリッ、中はトロッと甘くておいしいのです。
※ バナナとおじさんは付いてきません
ほかにも、路上のバイク修理(Sua Xe Via He)やココナッツ売りなど、「懐かしのサイゴン」= ”サイゴン・スア(Saigon Xua)” な景色を再現。
80'-90' 頃のディティールにこだわり、コンセプトから設計、完成まで1作品につきおよそ1ヶ月かかるそうです。
最近は、メコンデルタの田舎をイメージした「ミエンタイ(Mien Tay)」シリーズも出しているので、興味のある方はこちらでアイテムをチェックしてみては。
実際に作ってみました
試しに1つ買って、自分でも作ってみることにしました。
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63366593/picture_pc_7017047f6138aecdb536f8d7a99480f6.jpg?width=1200)
私が買ったのは、
「サトウキビ屋台(Xe Nuoc Mia)」15万9000VND(約800円)。
この「路上屋台(Xe Hang Rong)」シリーズは、
ビギナーにも挑戦しやすい小さめサイズが特徴です。
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63502632/picture_pc_b93c53b7481df73a05b09a5c4406756a.jpg?width=1200)
ただ、箱を開封して中身を並べてみて気がつきました。
こいつはなかなか手強いぞ、ということを。
切って組み立てて、できあがり。のやさしいキットとは違い、
カッターで切り出したり、色を塗ったり、想像以上に本格的。
大人でも手応えを感じながら楽しめそうです。
接着剤は入っていませんので、ハサミやカッターと一緒に準備が必要です。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63340540/picture_pc_a7c46063fae0df867ae70a205a28738c.jpg?width=1200)
作り方の手順は、付属の冊子を参考に。
説明はベトナム語ですが、写真付きなのでなんとなく流れが分かります。
もし、途中で不安になったら、このお店の商品を組み立ててYoutubeにアップしている こちらのチャンネルも参考に。
開封から完成まで、工程を追って確認できるので参考になります。
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63366582/picture_pc_08e00a49655456acbfd722a3e24be78c.jpg?width=1200)
まずは、パーツを抜き出して、屋台を組み立てます。
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63366563/picture_pc_330a5d5c38851d0ab006a628a29d6657.jpg?width=1200)
少々飛ばしますが 笑
組み立てた屋台とパーツが揃いました。
このあと、色を塗っていきます。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63340565/picture_pc_8853341cd69cee6aad0f9ddd53229a26.jpg?width=1200)
付属の塗料(黒とパールホワイト)を混ぜて、
すべてをシルバーに塗ります。
塗り残しのないことを確認して、
最後にタイヤの周りを黒で塗り、色塗りは終了です。
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63371510/picture_pc_43357c6511efd92d5b97470e41ed7c09.jpg?width=1200)
お店の小道具も準備します。
ベトナムの街角でたびたび目にする、発泡スチロールの黄色い箱。
よく氷入れとして使われているこの箱も作ります。
少々難易度が高い分、
気づけば大の大人が必死で工作していました。
子どもと一緒に作るのも楽しそうですし、
ベトナム文化やその屋台にまつわる調べものもプラスしたら、自由研究にもなるかも。と思います。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63340583/picture_pc_5373e517bde7cfacb157c7f2209709a4.jpg?width=1200)
さて、お次は屋台の周りにさまざまなシートを貼り付け、サトウキビを搾り出すハンドルや車輪を取り付けて、いよいよ完成です。
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63366527/picture_pc_02c1c9793abbc95939c9e0e20624f379.jpg?width=1200)
最後に、付属のグラスや氷の箱、緑色のベトナムみかん(を模したもの)を収納すると、実際のお店に近い雰囲気に。
サトウキビ女子のイラストもレトロでかわいいです。
結局、完成までにかかったのは2日ほど。
少しずつ完成に近づいていく過程が楽しかったです。
もしピンセットがあると、
より作業しやすく仕上がりもきれいにできるかなと思います。
できあがったはいいものの、飾るスペースに迷うところですが、、
リビングの壁に刺さったネジに引っ掛けたら、
案外ギャラリーのように飾れました。
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63514309/picture_pc_e833db95cb42986181446fafcf4afe39.jpg?width=1200)
写真を加工してもいい感じ 笑
購入場所
TGTHの商品が購入できるのは、
ホーチミン市4区のお店(←このあと紹介します)や、
グエンフエ通りにある大型書店「FAHASA」など。
ハノイでは、
ショッピングセンターVINCOM(Nguyen Chi Thanh)内の書店「Phuong Nam」で販売しています。
オンラインでは、
公式サイトやFacebookのほか、ShopeeやTikiなどでの通販が可能。
詳しい情報は最下部の情報欄にまとめていますので、ご参考に。
お店にも行ってみました
ホーチミン市4区に、TGTHの実店舗があります。
実は商品を買った当初、
箱の中にサトウキビ女子が描かれた看板シート(←これが肝なのです)が入っていなかったので、Facebook上で連絡し、取りに行きがてらお店を見に行くことにしました。(2021.03)
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63502158/picture_pc_037e20768e390d9797505106b5218c40.jpg?width=1200)
場所は、中心地から車で10分ほど。
4区といっても7区寄りで周辺には特に何もないので、「商品をたくさん見たい」「キット以外の小道具も見たい」という模型好きな方にオススメです。
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63340638/picture_pc_bc7add8bebc6919b28957415df20dd7b.jpg?width=1200)
ちょうど棚の入れ替えなど、作業中の模様。
さまざまな工作キットが完成品のサンプルとともに飾られています。
かくいう私も模型好きで…舐めるように見ていたら、
「奥の作品も見ていって」と案内してくれました。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63340645/picture_pc_3e4b4b4edfdfde3b101efc9cc3366c7a.jpg?width=1200)
3階建てのローカルアパートの模型(非売品)。
上に住居、下にお店が並ぶベトナムに多い構造で、地上階には床屋や漢方薬店など特徴的な店構えが並んでいます。
よく見ると左下には、TGTHのお店も。
お店に立っているのは、Ducさんかもしれません 笑
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63340650/picture_pc_03d80755a5cac860c4597b38337e471d.jpg?width=1200)
お店には、ミニチュアの人形や小道具のコーナーもあり、
中華風の食器セットなどもかわいかったです。
ベトナムの風景を、おうちで再現できる
TGTHのミニチュア工作キット。
旅行や現地生活の思い出を工作に込めて、
おうちに飾ってみてはいかが。
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63525173/picture_pc_b978bb141cd9fb5a95985667de40aff2.png?width=1200)
The Gioi Ti Hon / テ・ヨーイ・ティ・ホン
住 3 Truong Dinh Hoi, Q.4, HCMC
営 8:30〜12:00、13:00〜18:00
電 089・6433・615
休 日曜
FB
HP
[販売店舗] ※店名をクリックするとMapに飛びます
・ホーチミン市
FAHASA グエンフエ店
VINCOM レタントン(B2Fの書店 Phuong Nam)
Crescent Mall 7区(4Fの書店 Phuong Nam)
AEON Mall ビンズン (GFの書店 Phuong Nam)
・ハノイ
VINCOM グエンチータイン(4Fの書店 Phuong Nam)
[ネット通販]
公式サイトやFacebookのほか下記でも購入可能です。
Shopee https://shopee.vn/thegioitihon
Lazada https://www.lazada.vn/shop/the-gioi-ti-hon-thu-nho
Tiki https://tiki.vn/cua-hang/the-gioi-ti-hon
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