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一番近くて遠い《親とパートナー》をうつヌケ相談相手にする方法

ああ、わかってる!!相談相手がほしくても、お金がないんじゃろ?
うつ病マンの「つらいキツい苦しい」を相談する相手をなんとか確保するために、今回、身内の力をフル活用する方針《相談相手確保・お金かからない編》を語っていきます。


うつヌケハック担当者、株式会社イメジンの日野成美です。

前回の記事はこちら💁‍♂️

今週から月・水・土曜日の週3更新のうつヌケハック。
このコンテンツを書く時、私はいつも自分の過去とかと対話します。より楽しまれ、役立つ記事にするために、気をつけて書くこととは何だろう、と。

で、この相談シリーズで、まっさきに自分の特殊性を暴露しておかないといけないと思ったんですよ。

私、たぶん関西のおばちゃんと同じくらい、カジュアルに知らん人と雑談しちゃうタイプなんだった。

電車で隣の席の子どもとお母さんに飴ちゃんあげるとか、できる系。
特におじいちゃん・おばあちゃん世代との親和性がアホほど高くて、先日亡くなった父方のおばあちゃんとは生前毎週電話してたくらい話が弾んでました。ご近所さんの犬と飼い主さんの名前はだいたい知ってるし、つまり、社交力のスキルが極端に高い!


この記事書いてる人は、人に相談を持ちかけるときの心理的ハードルが相対的に低めということを覚えておいてください。

そんな、道ゆくおばあちゃんと話が盛り上がる系アラサーの日野でさえ、身内を相談相手に活用できるようになるには時間がかかりました。


だから、地味に今回は上級者向け。
しかも、お金かからない編として友達もコンテンツに入れてたんだけど、各項目が濃すぎるから次回に回すことにしましたわ!ごめんね!

よし、まずは前回書ききれなかった項目からSTART💨

男性脳と女性脳のアレについて

さて、前回「なんで5人なのか」を解説し忘れました。てへぺろ。

5人、最低人数を確保しておけば、1人は自分とは異なる性の相談相手を入れやすいからです。


要するに、男性・女性のみならずジェンダー傾向に確実にある「相談への応え方の違い」をいかに活かすかっていう話です。

これね、絶対にある。あくまで傾向ですが、性差がめっちゃある。(トランスジェンダーの方とか、個性ごとに異なるのはもちろんわかってるのですが、傾向論として読んでいただけると嬉しいです🙏)


たとえば、こんな会話。

「聞いてよ〜!皿洗いしようと思ったら、新しいスポンジが切れててさぁ」
「最初から確認してからのほうがよかったね」

相談した側がよくブチ切れるアレだね!私もたまにうちの人にキレる!
えっどこがあかんの?ってなったあなたはとりあえず1回「大変だったね」って挟んでからだと奥さんや彼女のキレ方がだいぶ違うよ!

ふだん男性同士の会話だと、「問題解決」のために言葉をやりとりするモノだと思われがちですが、女性的な会話の最優先目的は、共感。


共感か、問題解決か。
この目的をはき違えたまま会話を繰り返していくと、ストレスが溜まって離婚やケンカや裁判に発展して、修羅場になります。


詳しくはこのへんの本に詳しいよ!👇




共感型の相談相手か、問題解決型の相談相手か。
うつヌケ相談相手では、どちらも確保します。


でもうつ病マンは高確率で、異性からいじめやモラハラ、セクハラなどの被害を過去に被っており、異性がそこにいるだけで超コワイことだってある。


だから、4人を同性で固めて、1人だけ異性を混ぜておく。
それくらいのパワーバランスがちょうどいいかなと思ってるんです。

共感型と問題解決型をちょうどいい塩梅で確保するには、こんなやり方もアリなんじゃないかな、と。


一般に、男性的な考え方をする(問題解決型)のはうつ病の相談相手としてあんまり好かれないというのが通説です。

が、人間、どうしても解決策が欲しい時というのが存在する!!
そんな時に男性脳の人のパワフル問題解決をアテにできると、すっごく心強い!


相手の特性を、使い分けましょう。
では、今日から🌟半径10メートル以内の身内を相談相手に変身させられる、マインドセットの話をします。


下手すると「敵」「呪殺対象」になりがちな、親とパートナーを相談相手にする方法をめっちゃ独断と偏見で語りますよ‼️

親:古きを訪ねて新しきを知るパターンに

「困ったときに頼れない相手No. 1・親」
として、うつ病マン界隈で名を馳せる存在、


初っ端から誠にアレなんですが、親をメイン相談相手にすることは、危険です。
ただし、たまに相談したり、支援を求める相手としてはかなりイケる相手であります。

絶縁している、お金をたかられている、暴力を振るわれる、などでなければ、お金がかからない相談相手として親は有力候補ですね。私もフル活用しました。
(※上記該当する場合にはこの項目はすっ飛ばして次にGOしてくださいね!つらいこと思い出させてごめんなさい!)


うつヌケハックでは、やむをえず、すべての親は毒親説を唱えています。(※日野は今は親とかなり仲がいい方)

うつになる生育環境で、多くの場合、親がグレーゾーン毒親以上の濃度でしかも親に悪気や悪意が一切ない。なんなら超善意のかたまり!
なんせ、親自身が自分の感覚や心の声を滅殺することに命を燃やしており、昭和や平成の頃まではそれでお給料が上がったので、善意と愛をもって「無理して頑張る」ロールモデルを教えてくれたりします。ごめん、いらない。

そもそも、日本では「子どもを産んだら親になる」くらいのリテラシーしかなく、なんなら赤ちゃん誕生時にパパがおむつの替え方知らなかったりする国。
思春期のテストステロン増加についてとかふつうに知らんし、育児書読んでる親の絶対数が非常に少ない。(※うちの親は本棚2つ分育児書ストックしてたけど、今思うとかなりレア勢だった。すご〜い)


当たり前や。
親の仕事内容知らん人間が、毒親になって当たり前や。
誰も責められねえ。


うつヌケにおいては基本的に、親は相談相手にならないことが多いと思った方が安全です。
むしろ「親のことは助けてあげないと(支援を求めるなんて申し訳ない)」っていうマインドセットのうつ病マンも多いと思うから、気づいたら逆にお父さんの経済環境の愚痴を聞いてたり、お母さんの悩みをなぜか知ってたりする状態になると思います。あれ…?


でも、そんな親が、役に立つときがある。
それは、うつヌケの過程でかならず発生する「自己分析」をする時に、親がとっても役立つ情報源になるのです!


なんせ、胚や胎児の頃からこっちを知っておる!!

はじめてしゃべった言葉、好きだった食べ物、壊れるまで遊んだおもちゃ、私たち子どもが覚えていなくても、けっこう親は覚えている。

私は人生初のハイハイをめっちゃ後退りしたそうだよ!ああなんかすごいわかりみが深いよ!あと電車やバスでギャン泣きしたし、延々と一人遊びをしていたし、絵本を丸暗記してた!生後3ヶ月でアトピー性皮膚炎が発覚した!

HSCですね、どっからどうみても。本当にありがとうございます。育てるの、大変だったと思います。


あと、お金の相談・金銭的援助を要請する相手として、親はアテになる可能性がある存在です。
もちろん、個人差や家庭差がありますが、ジリ貧で節約できる費目ももうなくて、ああ鍼灸に行きたいよぅと涙を浮かべるそんな日々を送ってるなら、親に仕送りを3万円増やしてもろた方がええ!!


親は、親になる練習や訓練をしていないので、子どものことを丸ごと愛したりいたわったりはできません。

しかし、メシ食わせて服着せて屋根のある家に住まわせるために、頑張って働いてお金を稼いできてくれた!

しかも多くの場合そのはたらく原動力は、私たち子どもの健康と笑顔だったりしたんです。「ただいま」とドアを開けたら、はだしで走って抱きついてくるような無邪気な時代の私たちが、生きる力の源だった、みたいなアレですよ。
あと身も蓋もない話すると、今の私たちより基本給多かった親が多いし生きてる年数長いから、貯金チャンスもあったはず!


たしかに、思う存分の愛はくれなかったかもしれない。全力で守ってもくれなかったかもしれない。

ただ、あなたのことを「世界一大事な人」と思ってくれている可能性がある相手。
それが親です。


あなたの痛みはわかってくれないかもしれない、つらさを解らないかもしれない。
でも、支援はできたらなんだってしてくれるかもしれない。

「お父さん、お母さん、助けてよ」
って、叫んだら振り向いてくれるって。ほんのちょびっとだけ、期待してみませんか。

〜親相手におすすめの相談トピック〜
・お金のこと
・食料や食事のこと
・自分のいいところを褒めてもらって自己肯定感上げる
・なんかすごく辛くなった時に泣きながら電話する相手として

パートナー:貴重な別ベクトルからの視点をくれるひと

パートナーって、伴侶や恋人のことですね。異性でも同性でもいいんです。
恋人、夫や妻がいるなら、頼りましょう。


ん?なんで今すっごいイヤな顔したん?
いやだって一応、世界一好きでいっしょに暮らしてるわけじゃないですか。世界一ほどじゃなくても、県内一くらいには好きじゃありません?私はうちの人のこと、宇宙一好きだぞ。


「夫(妻)はマジで根本的に頼りにできない」
そう思う根っこが《嫌悪》なのか《申し訳なさ》なのか、どちらかでいろいろ変わってくるのですが、なんでパートナーを相談相手にイチオシするかというと、

多くの場合、一番手っ取り早く確保できる、異性の相談相手!

自分とは同じ視点にありながら、別次元の観点での解決策をくれるかもしれない相手!!
しかも同じ屋根の下に暮らしてたりして、話しかけるとすぐ返事くれたりする。
やだ…お手軽……。


うん。
わかってますよ。

私も、パートナー相手に「お皿洗いやっといて」の一言が言えないうつ病マンをいっぱいみてきました。

パートナーを頼る、なにかお願いする。自分のことで負担を負わせてしまう。
「そんなことをしたら嫌われるんじゃ?」って、心の澄んだやさしいうつ病マンは思っちゃったりする。


好きだから一緒におるんや!!
役に立つから一緒にいるんじゃないんだ、
好きだから、一緒にいるだけなんや!!!

もうね、夫婦になるレベルで好きになるって、そんな「いると役に立つ」って便利家電導入するみたいな理由じゃないから!

パートナーって、スペックじゃなくて、相性だから!!
相性って、たがいに補い合えてバランスがいい状態を作れるか、ってことだから!!!


2人で話し合ってみませんか。

同じ家に暮らしていても別の人だから、ぜんぜん違う解決策を持っていたりします。

たとえば私は料理ができるけど苦手。過去に包丁持ったまま脳疲労で固まったトラウマとかあるから、料理マジ苦手。
でも、うちの人はスパイスのブランドと銘柄からこだわって、レンチンで激うま肉豆腐を作れるし、魚はもちろん捌けるし、マッシュルームのステーキだって美味しく焼ける。


毎日のメニューを考えるのすらめんどくさい系の私は、最近ごはんのこと全部丸投げできて快適!!!
でもうちの人より私のほうが掃除得意だから、シンクやガスレンジのクリーンナップは事実上私の担当だ!


「でも、パートナーは自分の仕事のことわかってくれないし、皿も洗ってくれないし洗濯は干すときぐちゃぐちゃだし、最終的にこちらでやらないと効率が悪いから…」

その負担をずーっと、おじいちゃんおばあちゃんになるまでガマンできそうですか?


イヤなこと我慢してるの、きついじゃないですか。
パートナーに、相談してみましょうよ。
家の中でいっしょにいる人に、自分のいろんなつらいこと、助けてほしいこと、打ち明けてみません?

たしかに、うちの人は紳士的でものわかりがよくて、PMSについても私より詳しいくらいだけど、皿洗いで高確率で洗い残しが発生するし、廊下のホコリを拾わないでスルーする!
どこまでお願いしてどこからキレるか、迷ってた私の背中を押した、名作「機動戦士ガンダムUC」のマリーダさんのセリフがこちらだ!


「『それでも、』と、言い続けろ。」

それでも。私たちは快適に自分を大事に、選んだ相手と暮らしたい。
それでも、と言い続けましょう。そのために、相談しましょう。

私も不定期にうちの人に怒るけど、怒ることと好き嫌いは、別なのですよね。あんまり語るとノロケ回になるからこのへんにしますね。


パートナーをお荷物ではなく戦友にできたら、結婚にまつわる、あのことばが現実になるんですよ。

悲しみは半分に、しあわせは2倍に!


産んだからといって親の役割を果たせない親と同じで、パートナーも同居して・入籍してハイ完成ではありません。

理想のパートナーシップを創り出すために、パートナーを相談相手にしてみませんか?
あなたと一緒に人生を歩みたいと、1度は必ず想ってくれた人だから。


あと、同棲でも遠距離でも、恋人とお付き合いしている段階のあなた。
いやーーーーマジで楽しいね!あのコのことを思い浮かべるだけで心がウキウキして、部長から怒られたあれこれを忘れられる、みたいなときめき、いいですよね。超楽しい。

この段階で、ぶっちゃけいつ別れてもおかしくない、的な関係性でなにか悩みを打ち明けるのにためらう人もいると思うんですけど、思うんですけどね。


好きな相手から悩みを打ち明けられて、嫌がる人間はおらん!!
「やだ…自分を頼ってくれた…!いつもより5000兆倍かわいく見える!」
ってなるんよ。男も女も。

労力をかけた存在により愛着がわくという、心理学にもかなっておる!

パートナー既にいる組も、よく肝に銘じておくように。負荷をかければかけるほど、愛は深まるのです‼️(※度を越すとストレスになるのでその辺注意ね)

ただし、自分のうつ状態のつらさを健康なパートナーに愚痴るのはちょっと危険かも。
そういうガチめなやつは、なんの知識もないと聞いた相手も病むから、同じうつ病体験を持つ友人か、カウンセラーさんとかに相談するのが吉です。

このへんの記事も参考にしてくださいね✨

〜パートナーにおすすめの相談トピック〜
・家事の負担
・食事の内容
・さみしいから抱きしめてくれ
・お腹痛いからさすってほしい
・なんかつらいから話聞け…他多数

次回、「友達の定義とかそんなの関係ねぇ。人生のステージをひと時ともにする友人を相談相手にする方法」🔜次次回「お金を払った!効果はばつぐんだ!うつヌケ相談相手、プロフェッショナル探し編」の予定。お楽しみに!

うつヌケハック質問箱はこちら🎁


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