うつヌケしたいなら「一人暮らし」のすすめ。薬が減る・親といい感じになれる最強ハック
実家暮らしの独身うつ病マンに捧ぐ!
金ない・体力ない・生きてていい実感がない、なら、一人暮らしをした方が生きやすくなれるかも。
番外編にのっかり、うつヌケハック発案者・日野の人生最大最高の決断のひとつ「障害者手帳2級なのに一人暮らしはじめて、薬が1年で10錠減った」を2回ぐらいに分けて大公開します。
株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。
みゃーはむ渾身の前回の番外編記事はこちら💁♀️
いやーいい記事でしたね!いつもの本編よりも画像は多いし動画まである!
会社の住宅手当て制度を活用して「実家でも会社でもない場所で暮らしてみる」というトライをしたみゃーはむの、ご家族との絆や愛情がすっごい染みる回でした。
みゃーはむ回を読んで「いーなぁ一人暮らし…」ってなった読者の気分を盛り立てるがごとく、
実際に日野が障害者手帳2級クラスのガチうつ不調の中で月10万円一人暮らしをしてた頃の話をしようと思います。
「ごはん作れないから、自立はできない」
「動けない日があるから、実家から出られない」
そんなあなたにうつヌケ一人暮らしのすすめ!
私は一人暮らしをはじめてから、薬が1年で10錠減りました。
結局2年半くらい一人暮らしを敢行して、今年春からはパートナーと暮らしてます。
うつで具合悪いからずっと実家暮らし、あるいは結婚しないと家を出られないとあきらめるなかれ。
人間、その気になればなんでもできる。
可能性を広げられるうつヌケハック、実家暮らしうつ病マンが一人暮らしをしたほうがいい理由編です。
今回、担当者の独断でうつヌケハックの肝でもある「親子関係」「うつ病マンの毒親率100%(独断)」について触れます。
書くのすごく心が痛かった!親なるみなさん、あなたがたは全員えらい!!
これまでよく子どもを育ててくださいました。
すべての親である人に感謝しつつ、敬愛の念を捧げつつ、書いています。
ただ、うつで苦しむ実家暮らしの人の子たちが、少しでもはやくうつヌケできるかもしれない施策として。
もし経営陣に怒られたら消します!
うつ病マンが「独り立ちできない」と思いこむ3つの理由
体もこころもうまくコントロールできないうつ病マンには、一人暮らしできないと考える理由が山ほどある!
主だったものを3つピックアップしました。
①お金がない
まず真っ先に経済的・金銭的困窮のため、実家からの独り立ちができないという人が多いです。
だよねー。
しかし日本では年金払ってれば受け取れる「障害年金」を受給して、プラスアルファで数万円程度の収入を得れば月10万円もあれば暮らせる!
特にミニマリストやFIREって単語でググると「冷蔵庫を捨てる」「洗濯機もたない」とか常識を飛び越えた節約術が出てくる!
ミニマリストしぶさんの生活費は家賃込み6万円。
こちら、私が自立をはじめられた恩義深い記事です。なんや暮らせるやん!ってスタートしてうつヌケできちゃった。しぶさんはじめ、ミニマリストブログのみなさんありがとうございます!!
②ごはん作れなくて死ぬ
料理ができないうつ病マンにとって、自炊どころか食料調達の買い物もできなくてリアルに「食えなくて死ぬ」のは容易に想像つく未来です。
そうなのよねー。
しかし現代日本ではネットスーパーや通販、宅配弁当も発達。出前館やUber eatsもある。
冷凍食品もうまいし、スーパー等の商業施設の近くに住めばそれなりに食いっぱぐれないのも事実です。
私はオイシックスのミールキットを愛用し、冷凍食品とコンビニ弁当を使い倒して生き延びました。
③「ちゃんとした人じゃないと一人暮らししちゃいけない」という固定観念
私たちは無意識のうちに「ふつう」という名の幻想をつむぎがちです。
「一人暮らししていいのは、きちんとお金を稼いで片付けも掃除も家事もできて、自立したちゃんとした人だけ」
みたいに思ってるあなた。
エヴァのミサトさん見てみ?!
テレビ版でも新劇場版の「序」でも描写あったけど、ゴミの分別から説教したくなるような汚部屋っぷりで、家の中の食料がおつまみと酒しかないような人でも実際現実に、堂々と一人暮らししてるから!
あと大学生の一人暮らしで「牛乳パックの中身が2ヶ月後に見たらヨーグルトになってた」「炊飯器の中身が緑色の箱庭になってた」「壁にカビが生えて壁紙全部貼り替えることになった」とか武勇伝かます学生を聞いたことがあると思うんですけど、それでも彼らはわりと楽しく青春を謳歌している!
みんな思ってるよりだらしなくテキトーに生きてる!
そう、その気になれば一人暮らしって、意外とできる。
しかも実家を出たほうが、ストレスが減って回復スピードが爆速になる人もきっと、かなりいる!!
うつ病マンが一人暮らしをした方がいい理由
日野の信念に近い個人的見解ですが、うつ病はある程度までいくと、一人暮らしした方がよくなるパターンの人は多いと考えています。
特に「親が毒親チック」とちょっとでも思っているうつ病マンは、いっそ離れて暮らしたほうが格段に人生が楽ちんになる。
私が一人暮らしをはじめた理由は、親との関係性を見直すためでした。
うちの親はえらい!たぶん親って役割をめちゃくちゃ誠実に果たそうとしてた!
だって育児書が本棚1個ぶん家にあったし、家は県営住宅(家賃激安)なのに絵画教室にもピアノにも通わせてくれて、教育理念は「法と道徳に逆らわないこと以外やらせる!」クール!!
でも親の片方は気分の波がうつ病以上に激しい、双極性障害2型。
当時はおたがいかなり病状が悪くて、対人ストレスMAXでした。
しかも当時の住居は築50年の日本家屋。
防音が!防音が紙(物理)!隣室のため息が聞こえる。怖い!
「防音がちゃんとしたふつうの家で、自由に笑ったり泣いたりして暮らしたい」
キレた27歳(※当時)の日野は防音と保温(断熱材のない日本家屋は暑くて寒い)を求めて旅立ち、親に極限まで頼らないことと引き換えに、自由に立ち振る舞う権利をGETしたのでした。
ちなみに今は親と仲良しだよ!
今思えば、実家暮らしは親と人間関係構築をする上で、適切な距離感ではありませんでした。
私はエンパス&HSPの超絶繊細さん。黙ってても相手の体調や心情が読めちゃうギフテッド。
一方、親の片方は身体的不快感とたたかいながら、精神面のメンテナンスもする必要がありました。片方がそんな感じで、もう片方はそれをリカバリーするようにたくさん働かなければならなかった。
ぶっちゃけていうと、同居するのに相性が最悪!
気を使いすぎて倒れるやつだ!
でもたまに用事があってお茶するくらいなら楽しくしゃべれるし、こないだもお盆にお墓参りに行ったし、アイスゴチってもらえました。
そう、もしかしたら一人暮らしすることで、親をより愛することができるようになれるかもしれない。
私たちって、ほんとは親を大嫌いになんか、なりたくないんです。
でも近すぎる距離感は、純粋な人間関係としてみたときに、おたがいが歪んでしまうことも多い。
物理的に距離をとることで、親も子どもを人間として、大切にすることが可能になります。
離れてわかる、おたがいの有り難み。みたいな。
フツーに世の親すべては毒親になってしまう、と考える理由
さて残念なことに、血反吐はく思いでがんばっている親の方たちを、愛をこめてやむをえずいったん「毒親」と呼ばなければなりません。
毒親とはここでは
子どもの身の安全の確保や人権の尊重を、十全に行うことをしなかった(できなかった)保護者
といったん定義づけますね。(なお愛情の有無は毒親の基準に影響しません)
日野が31年間の人生で見てきたかぎり、私をふくめ、うつ病マンの毒親率は100%。
心身の安全よりも、世間体や規則にむりやり合わせるよう親から強要されてきた人たちばかりでした。
生まれてこのかた、ざっと100人近くうつ病の人と出会ってきましたが、清々しく全員毒親育ち。
この件について、一度弁解しておこうと思います。
私は親なる人たちすべてに対し、尊敬と敬意をいだいています。
いやみんなすごすぎない?無償で24時間365日対応って、愛がなければできなくない?ってか医療費含めてめっちゃお金かけてくれてて、えらすぎない?
一方で、世の親なる人たちには本当に申し訳ないのですが、残念なことに日本で毒親にならない方がむずかしいと私は考えているのです。
だって親としての実務で必要な知識やノウハウについての教育を、親が受けない。
せいぜい母親だけが生後数ヶ月までの赤ちゃんの最低限の世話について講習を受けるだけで、ぶっちゃけあとは「その場その場を適当に乗り越える」ことの繰り返し。
父親なんかオムツの替え方も知らずに、赤ちゃんがゲップしたりゲロ吐いたりするもんだと学ばずにその場のノリで子育て参加を要求される!
ムリやろ?!
OJTすら無いんかい!どこのブラック企業やねん?!
子どもは繊細で無垢で、やわらかで不安定な人間未満の存在です。
絶対に「なんとなく」「その場のノリ」で育てられるもんじゃない。
そもそもなんの勉強もしないで、なんとなく未経験業務をこなせるわけがない。
あと親と学校だけで子どもの教育こなすって、リソース的に絶対限界やろ?!
知識もなく、リソースもなく、子どものことを守れる「親」ができるわけがない!!!
日本の親みんなエラすぎ、そして無理ゲー!システム崩壊しとる!
で、日本の教育においての至上命題は「他人に迷惑をかけないこと」。
このメッセージをまじめに受け止める子どもほど、成長してからの自己管理能力が落ちる!
というか愛情あるなしに関わらず、親というのは子どもを叱責し、欲求を否定することが役割の1つでもあります。
だってさ…2歳児とか車に飛び出していくしさ…0歳児なんか階段からアイキャンフライしちゃうしね…なんなのあいつら……。
私も親が叱ってくれなかったらまぁまぁ死んでたと思うので、親には感謝してます。
が、親元にいると「自責・自罰思考が強まる人」は一定確率できっといる!
「これ選ぶとお父さんが怒りそう…」
「お母さんからイヤミ言われるな…」
って脳内中継しながら生活している人が、この世の中にどれだけ存在していることか。
あとうちの親はまだマシだったんだけど、まっくろくろすけブラックな搾取・虐待・コントロール型の毒親とか、自己管理能力ガチ落とすから正直はなれてほしい。
親という「叱ってくれる人」から、離れる。
それで、自分自身を見定める、自己管理能力向上の土台を固められるなら。
たとえ一時的に親を「毒親」と呼ぶことになったとしても。
いったん親を裁いてしまうことになるとしても。
一生うつヌケできないのより、ずーっといい。って、私なんか思ってしまうんです。
実家暮らしのままうつを悪化させるより、一人暮らししてお薬バイバイできるようになるほうがコスパええやん、と。
一人暮らしなら、怒られない。一人暮らしで、自分をとりもどす。
で、具体的に一人暮らしでなぜうつヌケできるのか?っておはなし!
たとえば、ですよ。
トイレのドアを開けっぱなし?ごはんの時にひじをつく?朝からケーキとポテチ?
親にみつかったら怒られますね。
一人暮らしなら、怒られない!
だって他にだれもいないから!
一人で自分に責任を持つようにして暮らすと、「ちゃんとしなきゃ」が幻想だったと気づけます。
往々にして実家暮らしのうつ病マンは、
「いつ仕事はじめるの?」
「薬のんでる?」
「こんな時間まで寝てるのか」
など、親から無邪気なプレッシャーをかけられてしまう。
「朝はちゃんと起きなさい」
「出されたものは食べないと」
「はやくよくなるのに、スマホやってないで寝なさい」
5歳児くらいからずっと同じこと言われてる気がするぜ!デジャヴ!
「親の前では、機嫌をとってちゃんとしていなくちゃ」
「親に対して本音を言わないほうがいろいろとスムーズ」
大人になって、自我や自由意志をもつようになると、私たちは「目の前のいまの自分自身を愛してほしい」という欲求を抱くようになる。
でも親の役割を10年、20年と果たしてきた人の多くは、残念なことに、わが子を一人前の人間として尊重する方法がよくわからないこともあります。
だからどこかで、親の無償の愛をあきらめたほうがいい瞬間が訪れる人もいるのです。
無償の愛をあきらめて、新しい関係を自分と親とのあいだで見直す。
絶縁する親子も、もちろんあるかもしれません。
でも、またあらためて自分にむきあうことで、親との関わりをもう一度いい感じにできるかもしれません。
HSP・エンパスタイプのうつ病マンはとりわけ、自分のケアより親の機嫌をとることを優先せざるを得ないときもあります。
心を殺して親と会話を構築している人たちに、私は今まであまりに多く出会ってきました。
プライベートスペースに親がいないだけで、心を殺す時間が大幅削減!
脳の負担も減ってらっくちーん!!
親の顔色うかがったり、許可をとらなくていい。すっごい工数削減できて負担が激減!
「怒られるかな」ってとっさに考えない生活は、脳にやさしいんです。
みゃーはむに学べ!レオパレス脱出ぷち一人暮らしプラン
で、前回のみゃーはむ番外編
会社の家賃補助を使い倒すという「その手があったか」感で雷に打たれたごとくなった日野でしたが、
一人暮らしを本格開始する前にウィークリーマンションやホテルで「ぷち家出」するのは非常によい手段です。
私は実家からでる前に、受給できた障害年金や在宅ライターバイト代を使って、
ホテル暮らし→ウィークリーマンション借り倒し→一人暮らし突入
というルートで一人暮らしをスタートさせました。
なにごとも、スモールステップからはじめることで成功率が上がることは知られています。
まずはちょっと離れた温泉宿に、1週間おこもりステイに出るところからでもいいんです。
頭の中で考えてるより、自分はひとりでも生き延びられる。
人生は思ったよりも自由で、怒られない。
そのことをうつヌケ一人暮らしでは知ることができます。
めたくそ長くなったので次回に続く!!
次回、「家賃込み月10万円で生活していた日野のうつヌケ一人暮らし家計簿、大公開」
啓蒙の金曜日な内容は8月30日(月)に実施します✨
お楽しみに!
うつヌケハック質問箱はこちら🎁
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