やりがいは百貨店の現場とシステムの「橋渡し」。相互理解がDXの力に
こんにちは! アイムデジタルラボ採用広報担当です。今回は、2021年にアイムデジタルラボに参画した、三越伊勢丹 情報システム統括部 システム開発推進部 中社と松田のインタビューをお届けします。
三越伊勢丹でのキャリアを活かし、アイムデジタルラボと兼務する形で、デジタル戦略に取り組んでいます。「三越伊勢丹の業務とアイムデジタルラボの業務には共通点もある」と語る二人に、仕事のやりがいや今後の展望などを聞きました。
百貨店での現場経験を経てアイムデジタルラボへ
―― まずはお二人のご経歴についてお聞かせください
中社:2012年に三越伊勢丹に入社し、婦人靴を中心にキャリアを歩んできました。2年間、新宿店で販売を経験した後、プライベートブランドの商品開発を担当。商品開発のノウハウを活かし、他の百貨店への卸売りやセレクトショップからのOEM受注にも携わりました。アイムデジタルラボが開発している靴のパーソナルフィッティングサービス『YourFIT365』では、立ち上げ時に現場側の企画担当として接点がありました。
松田:2019年に三越伊勢丹に入社、半年間の婦人服の販売経験を経て、『meeco』や『MOO:D MARK』といったデジタルの新規事業やシステムを管理する部署に異動しました。主に、ECサイトのリニューアルや運用を担当しました。もともとデジタル関連の仕事を希望していたこともあり、アイムデジタルラボに参画することになりました。
―― 現在の業務内容を教えてください
中社:主に三越伊勢丹アプリでプロダクトオーナーの役割を担っています。UX(ユーザーエクスペリエンス)の設計、予算の獲得や上層部との調整、全国の三越伊勢丹店舗の現場との調整、開発チームのマネジメントの4つが業務の柱です。
松田:私は三越伊勢丹の買取サービス「アイムグリーン」の取引管理システム、現在開発中のコミュニティサイトでプロダクトオーナーの役割を担っています。コミュニティサイトは、特定の商品カテゴリーに興味を持つマニアを集めて深い情報を提供したり、イベントを開催したりすることを計画中です。
中社:また、担当プロダクトに閉じず、新しい顧客体験を作ること、顧客データを活かしたビジネスやサービスを考えることも重要なミッションですね。
アイムデジタルラボで感じたフラットな組織風土と「想い」の強さ
―― 実際にアイムデジタルラボに参画して、ギャップを感じることはありましたか?
松田:アイムデジタルラボには、あらゆる面で「先生」がいると感じます。さまざまなバックボーンを持ったプロフェッショナルが揃っていることが新鮮な驚きでしたし、日々刺激をもらっています。
中社:参画直後はシステムの知識がないことが不安でしたが、アイムデジタルラボで働いてみて、仕事の本質は小売業と変わらないなと思いました。プロダクトや商品を使ってくれるお客さまのことをどれだけ語れるか、どんなビジネスを創っていきたいかという「意思」が重要なんです。
―― アイムデジタルラボの組織やメンバーに対する印象はいかがでしょうか?
中社:自分の意見を持っている方、前向きな方が多い印象ですね。年次や立場に関係なくフラットに話ができる環境で、最近は1on1の機会も増えるなど、コミュニケーションが活発化しています。
社長や取締役に対しても、無駄な資料作成をせずに、頭の中にある考えを率直に伝えることができます。途中段階でアイデアがぶつけられるのはありがたいですね。形にしたい想いを支援してくれる会社なので、新規事業もメンバーが自ら手を挙げてやっています。
松田:メンバー全員が自分の意見を持っていて、想いが強い人が多いと感じます。お互いの熱量を認めた上で、忌憚のない意見を言い合って議論ができる関係性が素晴らしいですね。自分の深いところを認めてもらった上で話し合いができる環境に、心地良さを感じます。
ビジネス側とシステム側の橋渡しがやりがい
―― お二人は三越伊勢丹やアイムデジタルラボ、三越伊勢丹システム・ソリューションズなど、さまざまな立場の方々をつなぐ役割を担っていらっしゃいますよね。日々の業務の中でやりがいを感じることを教えてください
中社:百貨店の現場と開発側が、お互いの立場や状況がわからないことがしばしばあり、両者の「橋渡し」ができることにやりがいを感じます。
両者の間を取り持って相互理解を促すことで、双方の習熟度が上がっていきます。アイムデジタルラボ内でも、システム側は「こうしたらお客さまに喜んでもらえるのでは」と現場目線で考えられるようになりますし、ビジネス側は「開発にこれくらいの時間がかかりそうだから、まずはできるトライアルからやろう」と思えるようになります。
相互理解はDX推進の潤滑油です。ビジネス側とシステム側の両方が理解できるからこそ、自分の頑張りで物事が形になっていくのが見えるのが、アイムデジタルラボで働く楽しさですね。
松田:百貨店の人も、アイムデジタルラボの人も、手段やアウトプットの形が違うだけで「人に喜ばれることが好き」という点では共通しています。言葉は違っても、同じ方向を向いているとわかったときには非常に嬉しいですね。
ビジネス側とシステム側が同じ方向を向いた瞬間、強い力が生まれます。それが実感できるのは、両者にバランス良く向き合っているアイムデジタルラボにいるからこそできることだと感じています。
―― アイムデジタルラボで働く中で感じる課題はありますか?
松田:いかに「アイムデジタルラボのメンバーが持つ強い想いとプロフェッショナルな知見を、生きた形で三越伊勢丹と融合させられるか」に尽きます。今後さらに相互理解を深めていくことで、アイムデジタルラボのメンバーが今以上に力を発揮できると感じています。
中社:アイムデジタルラボだけで完結しない業務も多々あり、部署間での調整に時間がかかってしまうことも少なくありません。私たち兼務者が間に入ってフォローすることで、百貨店の現場も開発側と同じ目線、同じスピード感で変わらなければならないのだと伝えていきたいですね。
―― 三越伊勢丹とアイムデジタルラボの相互理解推進や課題解決に向けて、今後取り組んでいきたいことをお聞かせください
松田:アイムデジタルラボ内のコミュニケーションが活発とは言っても、日々の業務においては、メンバーそれぞれが別々の案件を抱えて動いています。
業務を通じてメンバーの強みや考え方を知るために、兼務者とアイムデジタルラボのメンバーがもっと融合して業務を担当していきたいですね。兼務者とアイムデジタルラボのメンバーが互いをより深く理解し、プラスのスパイラルを生み出したいです。
中社:最近、アイムデジタルラボで力を入れているのが業務の可視化です。各メンバーの状況が一覧で見えるようになっているので、それを踏まえて「一緒にやりましょう」と声をかけて巻き込んでしまうのが一番の近道だと感じます。
仕事のベースは百貨店が好きな気持ちとワクワク感
――アイムデジタルラボで実現したいことなど、今後の抱負や展望を教えてください
中社:百貨店は「お客さまが欲しいものを、欲しい時に、欲しい買い方で提供する」が永遠のテーマなので、デジタルの力を活用してそれを実現したいです。お客さまが「欲しい」と思ってから買う瞬間までをより短く、より便利に、より楽しくすることに力を入れていきたいですね。
松田:「百貨店」というだけあり、多彩な商品が揃っています。また、三越伊勢丹でしか買えない商品もあるので、その商品にしか生み出せない喜びがあると信じてきました。お買い物の喜びを一人でも多くの人に感じてもらうことが私のミッションだと考えているので、デジタルの力を活用することで、百貨店ならではのお買い物の楽しさをもっとたくさんの人に伝えたいです。
それを実現する上で意識しているのが「作りたいものを間違えない」「作るものを間違えない」「作り方を間違えない」ことです。そして、アイムデジタルラボはこれら3つの視点でお客さまのサポートができる場だと感じています。
―― 最後に、求職者やアイムデジタルラボに興味を持っている方へのメッセージをお願いします
中社:百貨店出身者にはない視点を持っている方と一緒に働きたいです。外部の視点があれば、百貨店の現場が長年悩んでいた問題が簡単に解決することもあるはずです。「楽しいお買い物体験のためにはこうすればいい」といった、仮説や想いがある人に来ていただけると嬉しいですね。
松田:アイムデジタルラボにはさまざまなバックグラウンドの方がいますが、やはり百貨店が好きな方が多く、「百貨店が好き」「ワクワクする」という気持ちが仕事のベースになっています。業務の中でも、ワクワクすることを考えて盛り上がる瞬間が少なくありません。そんな想いが共有できる人と、一緒に働けるといいですね。
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