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首根っこ掴まれてブンブン振り回された挙句、なぜかちょっと気持ち良くなる映画【前編】


初めまして、かうちぽてとです。

いや、はい、ホントにタイトル通りなんですけど、私がその映画を初めて観た時の気持ちをそのままに言葉にしてみました。もう4年くらい前なのにその時の気持ちは鮮明に覚えているのでびっくりです。

当時まだ映画にハマり始めたばかりで「ショーシャンク イズ ザ ベストフィルム エバー」(注1)などと友達に言って回ってた時期なので、その映画は私にとってさながら暴力、オーバーキルに値する物だったというわけです。

(注1) 映画「ショーシャンクの空に」は、その作品の完成度の高さやポジティブさ故、ニワカ映画通に好まれ映画好きの誰もが通る登竜門であるという考え方がある。つまり「ショーシャンクの空に」をベストムービーに挙げるという事はそういう事である、と、そう思っていた時期が私にもありました。


さて、早速本題からそれてしまっている。
私が「首根っこ掴まれてブンブン振り回された挙句、なぜかちょっと気持ち良くなる映画」と評した映画とは

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「セッション」(原題:Whiplash)

どうだろう。皆さん心の中で頷いてもらえただろうか。「そんなん知らねーよ」ってなった人、この文章にはネタバレを含む可能性がある。このまま読み進めるか、今すぐ本作を観るかは皆さんの自由だ。だが、初見というのは人生に一回しか無い。言ってしまえばヴァージンだ。そのヴァージンをどうするかは私は一切認知しない。それを理解した上で読み進めてくれよ。私との約束だぞ。

…とは言ったものの今作はご存知の方も多いのでは無いだろうか。あの「ラ・ラ・ランド」を生み出した、今ハリウッドを沸かせている若き刺客、デイミアン・チャゼル監督(注2)がメガホンを取った作品だからである。幾つかのアカデミー賞も獲ってたし、映画界のお偉い方々もちゃーんと評価している。

(注2)デイミアン・チャゼル氏は弱冠32歳にして「ラ・ラ・ランド」を世に送り出し、第89回アカデミー賞授賞式において監督賞を受賞した、今最もホットで人気急上昇中の映画監督の一人である、と私の中で話題になっている。特筆すべきは、彼の代表作「セッション」「ラ・ラ・ランド」「ファーストマン」のそれぞれが全く異なるテイストの作品になっており、予想の斜め上を常についてくるという点である。ヒゲが似合う。

念のため簡単に今作を紹介すると、
「ドMジャズドラマーワナビーと悪魔的指導に定評のある音楽教師のドキドキ☆セッション 〜 罵詈雑言を添えて」といったところだろう。
そして私は今作を「行き過ぎプロフェッショナル系」(注3)とジャンル付けしている。

(注3)あまりにストイックに高みを目指していると人間はしばしば社会の規範から逸脱してしまう。セルゲームの時の孫悟空が良い例で、フェアな戦いを求めるが故にセルに仙豆を与えるという愚行を犯している。ちなみにこのジャンルには「ナイトクローラー」や「トゥルーマン・ショー」などが属する。

…あれ、音楽教師で行き過ぎプロフェッショナルって事は…もしかして…この映画って「スクール・オブ・ロック」(注4)みたいなやつ!?と考えたあなた、申し訳無いがあんな素晴らしい先生は今作で1秒もスクリーンに映らない。映るの罵詈雑言は撒き散らすスキンヘッドのみだ。

(注4)ジャック・ブラック演じる売れないバンドマンがひょんなことから有名私立小学校で教師をすることになる、言わずと知れた名作。最高にロック。ここで多くは語るまい。


無駄話でのらりくらりと文字数を稼いで、
なんてこった。半分くらい注釈じゃないか。

次編ではちゃんと中身作りますから!
私の事は嫌いでも、「セッション」の事は嫌いにならないで下さい!

【中編】へ続く。

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本記事には、筆者の私見が含まれます。記事内容の扱いには十分ご注意下さい。

画像出典:IMDb


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