いまそがり

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ヘルパースケルター4

深夜2時 路地裏奥、人が1人通るのが精一杯の路地に立つBARに男は居た。 ??:・・・ギムレットくれ。 マスター:かしこまりました。 オーダーを受けた、マスターは手際よくジンとライムを合わせてシェイクする。 その音がなりやむ時 カラン・・・BARの扉が開く。 ○○:ここに居たのか…唯。 男は、先に座る男に声をかける。 唯:・・・1人になりたかったんだよ ○○:お嬢も秀も待ってる。この1杯だけ飲んで行くぞ。 唯:○○、お前も付き合え。マスター同じのを彼にも マスタ

    • ヘルパースケルター 3

      喫茶店を出た○○と秀一は2人でタバコを咥えて歩き出す。 ○○:あー寒っ・・・、てか新しい子はどうなの? 秀一:あぁ、寺田ちゃんだろ?アテンドセンターにぶち込んでる。北見が騒がねぇあたり使えてんじゃないの? ○○:まぁ、今日の依頼は数は多いが捌くのは楽だろうな 灰を側溝に落しながら言う 秀一:北見も崎ちゃんも化けもんだからな、鼻が高いだろ元センター長笑 ○○:ふっ、あれくらいやってもらわなきゃ困るけどな 秀一:お前にはあのままいて欲しかったんだがな・・・。 ○○:

      • conference war 2

        週末のオフィスはみんなのきもちが少し軽い気がする。 決戦は金曜日なんて、ドリカムが大昔言ってたり 宇多田ヒカルもノリノリでタクシーに飛び乗らせたりするからだと思いながら 男は1人健康増進法に逆行する行為をする 「やっぱりここだったか、○○」 喫煙室に入ってくる、黒のスリーピースを着こなし 髪をきっちりセットした男。 ○○:お疲れ様です。齋藤次長 上司兼自身の教育係であった齋藤□□に挨拶する。 齋藤:お疲れ様、普段どうり□□でいいよ。 ○○:さすがに社内ですし流石

        • conference war

          「まだ木曜って信じらんない…!」 パンツスーツの女が不機嫌に席に座る。 オフィス街の外れにある喫茶店。最近流行りの映えなんてものはなく、客層はコーヒー1杯頼んでタバコを嗜むようなジジくさいこの喫茶店で男女2人が面と向かって座る。 「…遅かったな残業か?」 ??:そうよ、いいよね○○は!今週のノルマ達成してるから定時で帰れて!! 残業の苛立ちをぶつける。 ○○:残業の愚痴聞く前に、まずは落ち着けよ…久保 メニューを手渡す 久保:それもそうね、すいませーん! 店員

        ヘルパースケルター4

          ヘルパースケルター 2章

          20××年2月18日AM6:59 ピピピッ… 7時にセットしたアラームは、毎日1分前になり始める。 今までより、1時間多く眠れたことなのか、昨日の焼肉の影響かはわからないがかなり目覚め良く目覚めた。 シャワー、メイク、着替え等普段のルーティンワークも軽かった。 新生活とはこうもいいものかと 寺田:…今日から頑張ろ! 小さな気合いを入れて鏡を見つめる。 初日だしと白のブラウスに黒のパンツスーツにジャケット、コートと完璧な防寒で家を出る。 昨日は気づかなかったが、かな

          ヘルパースケルター 2章

          ヘルパースケルター 1章

          白石:んじゃあ、みんな集まった?2月の定例会始めるよー! ぱふぱふ 白石さん以外の皆さんは緊張の面持ちって感じで座っているのに1番緊張感の無い方が司会かぁと寺田はまじまじと末席に座る。 白石:じゃあ、○○お願い ○○:承知致しました。 ○○:今回の議題は、依頼料未納の件だ。事務部どうなってる?」 張り詰めた仕事モードで話す○○を秀一が止める 秀一:○○、まずは家族の紹介からだろ? ○○:そうだな…。すまん。悠樹! 悠樹:はいはーい!あ、寺田さん来て

          ヘルパースケルター 1章

          ヘルパースケルター 0章

          人生とは時に喜劇にも悲劇にもなる。 様々な感情に揺さぶられ、心身は成長する。 そんなものは全くの嘘である。 感情に流されず冷徹に物事を遂行する 成果のみが彼らの成長材料であり、生きる価値である。 20××年2月17日 ゴーンゴーン・・・ 毎朝、6時になる鐘の音で男は目覚める。 起きたからといってすることはない。 スマホチェックをしながら 時が過ぎるのを待つ。 特に面白くなくても、時は流れるもので ??:時間か・・・。 ディスプレイに浮かぶ「シャワー」の 文字に反応する。

          ヘルパースケルター 0章