いまそがり

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選び選ばれ

「あー!!くっそなんでES提出期限ギリに出すんだよ。」 会議室で1人天を仰ぎながらESを確認する男。2,3日剃ってないだろう髭、目の下にはびっちりとクマができており、実年齢より老けて見えてしまう。 上司:やぁやぁ、毎年毎年ご苦労だね。松田◯◯係長。 ◯◯:部長、嫌味ですか?ES外注せずに自分で読んで全員と面接するって前時代の採用方法取ってて。 上司:逆だよ。君だからこんな無茶ができるんだ。 ◯◯:てことは、次の期で俺は営業戻れるんすよね? 上司:いーや、次は採用課

    • 身近なところに幸せは

      高校2年生の夏といえば、部活にバイトに早いやつは大学受験の勉強なんか始めるやつもいて…。 青春といえばランキング作ったら大多数は高校2年生と答えるだろう。 ただ、この俺白石〇〇は違う。 〇〇:なんで今振られるかなぁ…。 ベッドの上で大の字になりながら小声で呟く。 〇〇:誰のためにこんなに真面目にバイトしたと思ってんだよ…。 机の上に鎮座する。片想い相手への誕生日プレゼントから陰のオーラが見えてくる。 ピコン…。 「明日、いつも通り駅でいいんだよね!!」 ベッドの

      • ヘルパースケルター4

        深夜2時 路地裏奥、人が1人通るのが精一杯の路地に立つBARに男は居た。 ??:・・・ギムレットくれ。 マスター:かしこまりました。 オーダーを受けた、マスターは手際よくジンとライムを合わせてシェイクする。 その音がなりやむ時 カラン・・・BARの扉が開く。 ○○:ここに居たのか…唯。 男は、先に座る男に声をかける。 唯:・・・1人になりたかったんだよ ○○:お嬢も秀も待ってる。この1杯だけ飲んで行くぞ。 唯:○○、お前も付き合え。マスター同じのを彼にも マスタ

        • ヘルパースケルター 3

          喫茶店を出た○○と秀一は2人でタバコを咥えて歩き出す。 ○○:あー寒っ・・・、てか新しい子はどうなの? 秀一:あぁ、寺田ちゃんだろ?アテンドセンターにぶち込んでる。北見が騒がねぇあたり使えてんじゃないの? ○○:まぁ、今日の依頼は数は多いが捌くのは楽だろうな 灰を側溝に落しながら言う 秀一:北見も崎ちゃんも化けもんだからな、鼻が高いだろ元センター長笑 ○○:ふっ、あれくらいやってもらわなきゃ困るけどな 秀一:お前にはあのままいて欲しかったんだがな・・・。 ○○:

          ヘルパースケルター 2章

          20××年2月18日AM6:59 ピピピッ… 7時にセットしたアラームは、毎日1分前になり始める。 今までより、1時間多く眠れたことなのか、昨日の焼肉の影響かはわからないがかなり目覚め良く目覚めた。 シャワー、メイク、着替え等普段のルーティンワークも軽かった。 新生活とはこうもいいものかと 寺田:…今日から頑張ろ! 小さな気合いを入れて鏡を見つめる。 初日だしと白のブラウスに黒のパンツスーツにジャケット、コートと完璧な防寒で家を出る。 昨日は気づかなかったが、かな

          ヘルパースケルター 2章

          ヘルパースケルター 1章

          白石:んじゃあ、みんな集まった?2月の定例会始めるよー! ぱふぱふ 白石さん以外の皆さんは緊張の面持ちって感じで座っているのに1番緊張感の無い方が司会かぁと寺田はまじまじと末席に座る。 白石:じゃあ、○○お願い ○○:承知致しました。 ○○:今回の議題は、依頼料未納の件だ。事務部どうなってる?」 張り詰めた仕事モードで話す○○を秀一が止める 秀一:○○、まずは家族の紹介からだろ? ○○:そうだな…。すまん。悠樹! 悠樹:はいはーい!あ、寺田さん来て

          ヘルパースケルター 1章

          ヘルパースケルター 0章

          人生とは時に喜劇にも悲劇にもなる。 様々な感情に揺さぶられ、心身は成長する。 そんなものは全くの嘘である。 感情に流されず冷徹に物事を遂行する 成果のみが彼らの成長材料であり、生きる価値である。 20××年2月17日 ゴーンゴーン・・・ 毎朝、6時になる鐘の音で男は目覚める。 起きたからといってすることはない。 スマホチェックをしながら 時が過ぎるのを待つ。 特に面白くなくても、時は流れるもので ??:時間か・・・。 ディスプレイに浮かぶ「シャワー」の 文字に反応する。

          ヘルパースケルター 0章