14．オニク（米川さんの絵本）

変な名前
長生きの植物だって

解説

ハマウツボ科の寄生植物です。学名がBoschniakia rossicaです。
ミヤマハンノキというハンノキ属科の木の根元に寄生する多年草です。
一回結実性という一世代に一回だけ開花して実がつく植物です。
花が咲いても結実するとオニクの個体は枯れて死んでしまいます。
葉緑素がなく、花は暗柴色です。実をつけると松ぼっくりを長くしたような形です。
昔から中国では不老長寿の薬と言われ貴重がられましたが、それはホンオニクで、同じハマウツボ科の植物で生薬ニクジュヨウという名前で有名です。オニクも同じハマウツボ科植物ですので、日本でも薬用として貴重がられています。面白い名前ですね。

環境省のフォトアルバムに日光国立公園のオニクの写真がありました。https://www.env.go.jp/park/nikko/photo/a04/p068.html

追記

ウィキペディアでは、オニクは2021年9月9日時点まだ日本語では掲載されていませんでした。日本語ウィキペディアでは、ハマウツボ科の中に分類としてオニクという名前が掲載されています。ホンオニクは掲載されていました。
学名Boschniakia rossicaで英語版ウィキペディアで掲載されていましたのでリンクしておきます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Boschniakia_rossica

おはなし絵:Yonekawa Masatoshi
共著:Yonekawa Keiko , Saitou

※この記事は米川さんの絵本proofreadマガジンに掲載中です

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