エンドライン

不意打ちのミントが切ない
冬の始まり
出来るさよならを済ませた
残り火であたたまる僕の
生き方にちいさな印を
枯れ方にすこしの幸せを

好きなようにさせてと喚き
何かを覚悟したかった
コートを着るほどじゃないから
蛍光灯でも寂しくなくて

ペットボトルのゴミ箱に
味の残ったガムを捨てる
片耳の切れた猫の眼が
嫌いだった教師に似ていた

好きな人もいたよ
眼鏡をいつも触っていた
今なら言える気がする
髪を切れば似合うよって

捨てられない憧れなら
連れて行こうとも思う
今なら受け入れられる
最初から何もなかったんだ

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