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仕事で得たスキルが「自分の素直さ」につながっていないなら、立ち止まって考えてみて

先日、無料相談の方とお話していた時に、「今給黎さんは、これまで企業やNPOで勤務されてきて、独立してお仕事していますが、今が一番幸せですか?」と質問されました。返事は「はい!幸せです!」と即答でした。

もちろん、健康面や案件がこの後も続くのかどうかなどの不安や、腹立つこと、悲しいこともしょっちゅうですが、自分に素直にお仕事ができていて、いいお客さんに恵まれていて、収入も極微増ですが年々増えている今の状況は間違いなく幸せです。長く続けていきたいと心から思っています。

企業であろうが、行政であろうが、NPOであろうがどこでも、自分に素直に働けることが基本にあると、前向きに取り組めるし、紆余曲折長続きします。逆に素直に働けないところは、何するにも心に負担がかかるし、体調も崩すし、機会があれば別のところで働きたいと思いがちです。

幸せに大きく関わっている「素直さ」は、自分で発揮していかないといけないことかなと思います。

振り返ると素直ではない自分が各時代にありました。

企業で働いているときは、お客様のために、滅私して働かなくていけない。高い給料や福利厚生は、呼び出しがあれば深夜早朝でもすぐに駆けつけることや、土日祝日関係なく仕事をするためにもらっている。常に勉強を続けて、お客様の満足のために自分を高めていこう!とも思っていました。

でもこれは素直な気持ちだったのかな?と思うと微妙です。後に新人研修の担当や講師をした経験からわかったのは、あきらかに組織側が意識的にそうはたらきかけていて、そう思わされていたということです。

NPOで働いているときは、とても力のある代表理事や団体が目指しているビジョン実現ができれば社会は確実によくなる。だから泥臭いことでもやっていこう!と思いましたが、自分の専門性が上がらない事務局仕事を、比較的安い給料でずっと続けていくことの方が恐ろしくなりました。

様々な社会的インパクトや事業の成果はなんだかんだいって、代表や団体のもので、自分に残るものは重箱の隅をつつく細かい事務局仕事スキルや、代表の言ったことを資料にするパワポスキル、事業成果をいい感じに発表するプレゼンスキルだったりします。

これらの得たものは防御したり攻撃したりなどサバイブするための武器とはなりましたが、自分が素直になることにはつながっていませんでした。

完全武装した人は、戦いの場面では頼りになりますが、そうでないときはその力が自分にくるのではないかと怖くなります。

仕事の場では、何かしらの緊張感があることがほとんどです。時間と費用の制約がある中で特定の成果を出さないといけないので当たり前です。その緊張感の中で素直でいられるには、○○スキルではない自分の本質的なものが必要で、それは本や勉強ではなく、人との関係性や経験の中でしか養われないものです。

仕事で得たスキルが「自分の素直さ」につながっていないなら、立ち止まって考えてみてください。今必要なのはそれではないかもしれません。



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