「学生だから」が言い訳にできるうちにどんどんチャレンジすればいい
2020年7月に活動を開始した、新人アーティスト発掘・発信プロジェクト「IMALAB」。音楽業界以外のスタッフが大半で、フラットな視点から新人アーティストを発掘している。プロジェクトの活動は新人発掘だけにとどまらず、ライブ制作、アーティストサポート、コンテンツ発信まで幅広い。
今回は、プロジェクトを動かすスタッフとIMALAB主宰・今村圭介との対談シリーズ第一弾。「何年も何十年も一緒にドキドキできる音楽」を創出するプロジェクトIMALABに興味をもつきっかけになれば幸いだ。
IMALABには本当に個性的な人、面白い経歴の人が多くて“こういう社会人の姿もあるのか”みたいな感じで、刺激になりました
今村:IMALABのスタッフインタビュー、今回は大久保さんに来ていただきました。
大久保:大学の経営学部4年生、22歳の大久保未歩です。
今村:さっそくですが、そもそも音楽との接点はどの辺からですか?
大久保:小学生でもう音楽好きでした。母がライブに行く人だったので、よく連れていってもらって。小学校の頃はGReeeeNが大好きで、小4のときにテイラー・スウィフトがグラミー賞を取って、そこから女性シンガーソングライターにハマって。大塚愛とかYUI、miwaとか聴いてて。そのあと小6でUVERworldに出会って、そこからはずっとバンドを。
今村:へえ、おもしろい。他にはどんな音楽を聴いてました?
大久保:中学以降はずっとバンド、あと洋楽を少し。UVERworld以外だとサカナクションの「ミュージック」にすっごいハマりました。今好きなアーティストはINKYMAPやハルカミライですね。ライブも、今は月に1~2回くらい行ってます。ピークは大学1年生のときで、多いときは毎週行ってましたが、大学2年生のときにコロナ禍になってしまって…。
今村:そんな中で、IMALABに応募してきてくれたきっかけは?
大久保:今村さんの「ドキドキできる新人アーティスト・スタッフ募集」ツイートを見たのがきっかけです。もともと音楽業界に入りたいなという思いが漠然とあって。音楽業界のことを何も知らなかったので、このまま就活するのもまずいなと思って参加しました。
今村:なるほどね。少しでも音楽業界の話が聞けるなら、と。ありがとうございます。では、ここからはIMALABでの活動についてお聞きします。IMALABではどんな活動を?
大久保:スタッフへの連絡やスケジュール確認など、今村さんを中心とした運営チームのサポートです。IMALABでイベントを開催するときは、プロモーションまわりの段取りやブッキング関連なども担当しています。
今村:IMALABにはいろんな立場や業界の人たちがいて。学生として、社会人との接点も増えたと思うけど、どうでした?
大久保:本当に個性的な人、面白い経歴の人が多くて“こういう社会人の姿もあるのか”みたいな感じで、めっちゃ刺激になりました。
学生は、やっぱり“学生だから”が言い訳にできるので、参加したい人も迷っている人も、まずはIMALABに入ってみたらいいと思います
今村:IMALABきっかけで、音楽業界との接点が生まれたりしてる?
大久保:LD&Kでインターンとして仕事を始めましたが、IMALABの存在は大きかったなあと思います。スタッフとして『TOKYO CALLING』にも参加しましたけど、これもIMALABがきっかけで。当時IMALABでサポートしていたLyric Jackというバンドが『TOKYO CALLING』に出ることになって。
今村:はいはい。
大久保:IMALABに入って音楽のスタッフとしての経験もできて、『TOKYO CALLING』だったら私も入りやすいかなと思って。それきっかけでスタッフをやるようになって、楽しくて今も続けています。LD&Kにインターンとして入ったのも、スタッフが楽しかったっていうのと、もう少し音楽業界に深く入ってみようかなって思った時期だったので。
今村:IMALABシーズン3に向けて、スタッフ募集をしようと思うんだけど、学生の大久保さんから、IMALABに参加してみたいと思っている人、もしくは参加を迷っている人、特に学生さんに対して何か伝えられることってあります?
大久保:学生は、やっぱり“学生だから”が言い訳にできます。そういう意味では何でもできるんで、参加したい人も迷っている人も、まずはIMALABに入ってみたらいいと思います。やりたいって言ったことをやらせてくれるから、とりあえず全部やってみたらいいんじゃないかなと笑。
今村:ははは笑。でもそれ大事だよね。
大久保:やっぱわからないじゃないですか。最初は、自分に何が向いているかって。
今村:その通りだね。途中から大久保さんも僕たちのサポートだけじゃなくて、『TOKYO CALLING』のスタッフとかを積極的にやろうとしてたから。あれはいろんな就職活動の前に、もうちょっと業界の中を見ておこうっていう意識があったってこと?
大久保:そうですね、やっぱり現場が好きで、そっち系の会社を受けようか迷ってたんで。
今村:では最後に、今後のIMALABに期待することを教えてください。
大久保:IMALABって、アーティストを一番に考えられる場所だと思うんです。とりあえず囲い込んでしまって期待だけさせて…という音楽業界の“大人”もいるじゃないですか。
今村:うんうん。
大久保:そういうの、かわいそうだなって思うんで、IMALABはそういう“大人”から守ってあげられるような存在になったらいいなと思います。
今村:ありがとうございます。わりと僕たちIMALABはフラットですからね。そういういいことも悪いことも、全部教えてあげられるっていう。大久保さんも、またぜひIMALABにもね、何か協力してもらえるのがあったら、引き続きよろしくお願いします。
大久保 未歩
大学生2年生時にIMALABへ参加。IMALAB運営チームやアーティストのサポートを中心に携わりながら、『TOKYO CALLING』等のイベントスタッフとしても活動している。
今村 圭介
音楽ディレクター(EMI / UM) + IMALAB主宰。ナンバーガール・プロジェクトのアシスタントを経て、これまでにフジファブリック、Base Ball Bear、相対性理論、9mm Parabellum Bullet、The SALOVERS、ザ・チャレンジ、10-FEET、南無阿部陀仏、WurtSを担当
文 ほしのん
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