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今日はどんな一日でしたか?

数週間前、一日三回の漢方薬を飲み始めた。朝起きてからと夜寝る前の薬ですら飲み忘れてしまって一回にまとめてもらえるよう主治医に頼み込んだことのある私だったが、この漢方薬はそうもいかなかったので、メモをつけることにした。
朝、昼、夜、寝る前。四回あるミッションをこなしたらチェックをしていくという簡単な日記帳を作った。
折角なのでモチベーションを上げようと、マスキングテープやシールで装飾を施した。
そこまですると何だか楽しくなったので、簡単な日記とToDoリスト、今日の体調なども記せるようにした。

そうして見事に日記が習慣になった。

習慣といえば、およそ一年前にやっていた「毎日note」。

今なら再び出来るかもしれない!と思って今日もとりあえずパソコンを開いた。

……でも、書くことがないなあ。

絞りだして書こうと思えば、文章が上手くなるかもしれない。一年前に書いたように、私は文章を書いて生きていきたいのだ。その思いは変わらない。

思い出したのは、芸人ハライチ・岩井勇気氏の著書『僕の人生には事件が起きない』。

こんな風に世界を捉えられるなんて、きっと私とは見えてる景色が違うんだろうな、と思う。

初めて一人暮らしをした話、野球観戦をした話、ショッピングモールを周る話、親戚の葬儀の話……

誰でも起こり得る日常が、面白おかしく、ドラマチックに書かれたこのエッセイは、初めて読んだときに度肝を抜かれた。

私はハライチのラジオも好きなのだが、岩井氏のトークはエッセイと同じく面白い。ただ出来事を話すだけではない。先週だかは、一人暮らしの家でリモートでダンスの収録をしたという話から、幼い頃住んでいた団地では物音を立てることが許されなかったという話になり、飛躍して団地に住んでる人はみんな忍者の家系というトンデモ理論を展開して十数分喋っていた。

思考がすごい。←対して私の感想の語彙力たるや。

彼の著書の中にこのような一節がある。

何か面白いことを生み出そうと思って出かけてはいけない。ちゃんと目的を持って出かけた先で、たまに大事件が起こるのだ。
僕はお笑い芸人になって心底思う。神様、頼むから波乱万丈な出来事を僕に起こしてくださいと。しかし、どうにも僕の人生には事件が起きない。

何も起こらなかったということを文章にする。天才の技ではないかと私は思う。

こんな文章を書きたいなあ。

毎日note!と意気込むと絶対嫌になるので宣言はしないけど、たまにはこうしてパソコンを開いて、人生をアウトプットしてみたいと思う。

ところで今日は特に何も起こらなかった訳だけど、それを文章にする気力はあまりありません。残念。

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