「毒親からの離脱問題について考える」

最終章 完結・解決編 




「結論から言うと最適解な答えはない」


こんにちは。こんばんわ。北里明日香です。
毒親についていまいずみさんの話を聞きつつ、

真剣に向き合ってみましたが、
最善手な一手はありませんでした。

逆に言えば、Google先生やネットで答えが出るなら

「毒親問題」について悩む必要性って無いと思うのです。
なぜなら、答えが出ているからです。

ではこれだけ家族の中の暗部という

民間企業でいうなら偽装事件並みの
暗部を明るみに出すとか、
そういうことができるか
そのように信じられる人間や組織があるのか。

残念ながら現時点の状況ではいません。

じゃあ、どーするの?読んでいてこれで終わり?
っていうのは、私としても納得がいかないので
いろいろ考えたことを書いていきます。

なお、手探り状態であって、効果的な最善手っていうのは
ありません。
Googleなどでも見てみましたが、
「毒親」に従っておくとかトンチンカンなことを
書いているのもありました。
あくまでネットの意見なのでひとつの意見と思うのですが
ミスリードさせてしまう恐れがあるっていうのは怖いです。
だからどこもかしこも
「この記事を参考にする場合には自己責任にてお願いします」
と書いてますね。
そりゃそうですよね。
当事者本人ですら、試行錯誤でやっている中で
「ハイ、これが答え」なんて言えませんから。
というわけで、
最低限でなんとか生きていく方法を探って行きたいと思います。


■ 「毒親」からの離脱問題の本質は「逃げる」こと



数日間考えましたが、これが最善手と思いました。
「毒親」から逃げる。
それができれば苦労はしないよっていうのが
当事者意見と思います。
その通りです。
「毒親」から逃げるというのは、桁ハズレに難しいです。
色々な方法で逃さないように手を打ってきますから
そんな簡単に逃げられるようにはさせてくれません。

では、ここでいう「逃げる」というのは何か。

「逃げる」=「一人暮らし」ができる

まで持っていくことです。
普通の人にとっては当たり前のことじゃん。
って思うのですが、「機能不全家族」の子どもにとっては
例えるならば
野生に放たれた動物のごとくです。
はたまた、会社を退職して独立企業の立ち上げレベルです。
前例が当事者には入ってこないので、
とにかくビクビクしながらの一人立ちなのです。



■ 立ちはだかる「経済的問題」



ここで大問題が発生します。
まず先立つものがない。
そう「お金」の問題です。
1人暮らしをするなら、ある程度のお金が必ず必要。
では「毒親」が出すのか?
絶対に出しません。
(いまいずみさんの場合は家出ていってくれ。
だけど、親側は1円も出さないからだったそうです。)

散々とペットのように扱っておいて(母親側)
一方で、ずーっと自由放任主義的な父親
(自由放任主義ではなくて、ただの放置と、いざという時だけ出動)
そんなクソ下手な子育てでどうやって一人立ちさせるのですか。

「毒親」気付きは私の感覚的には
早くて大学生〜卒業後すぐ。新社会人辺り。
遅くとも30歳を超えて実家暮らしの時点で
ふと何かを悟るはずです。

普通の友だちたちは、結婚し始めている。
それなりに人生の歩みを聞いたり見たり嫌でもします。
そして、自分自身はあれ?実家暮らしで非正規雇用
どーして?みたいな感じで、おかしいと思って
いろいろ探ると「毒親問題」などに行き着きます。

そうじゃないと社会的にも示しがつかないと思うのですよね。
そもそも「毒親」問題で苦労していない人は
ここの記事を読む必要性がないですから。



■ 都合の良い依存関係を作る「毒親」



「毒親」は依存関係で成り立っています。
ある程度子どもに「依存」(甘えや金銭的援助)をかけて

「コントロール」する。
その役割は大体が「母親」がする。

なぜか。
母親自体が旦那と不仲や、ストレスが溜まっている。
母親自体が現状に満足できていない。
そのしわ寄せが「子ども」に向かう。
母親側としては都合のいいペット「子ども」が
一人立ちしては、孤独感や空っぽ家族でヤバい。
そうなってくるので、何が何でも「自立阻止」してきます。
それはもうあらゆる手です。
「あんたはダメな子」とレッテル貼りしたり
「ワタシが居ないと何もできない子」と決めたり
「ワタシは介護は他人がするのは嫌。だからアナタがして。」とか
平気で言うのです。
冗談じゃなくてホントの話です。

だからこそ、手放したくない。
「子どもが自立」してしまうと
母親のアイデンティティがぶっ壊れますから。


これが、夫婦仲が良いならば、
こういう「毒親」問題は起こらないと思います。
表面上は良い「夫婦仲」みたいな無理くりするから
全部の歪みを「子ども」が担うわけです。
大体は長男長女が多いです。
次男次女、三男三女には「毒親」で苦労しているお話を聞かないのも
特異な点です。
「毒親」問題でもうまく立ち回ったり、乗り切るのは
次男次女や三男三女です。
更に言うと、子沢山の家庭には「毒親」問題は聞きません。



■ お金がないなら「伴侶」を見つけよ




「毒親」からの離脱問題に有効な方法としては
まずは「逃げる」。
そして「自立」「独立」する。
と書いていきました。
しかし、経済的な問題で厳しい側面があるのも事実と書きました。
そこで、もう一つの提案です。
「伴侶を見つける」という点です。
別に絶対に結婚するとかではありません。
同棲でもいいのです。
特に女性に対して有効な手です。
男性でも可能なのは可能です。
じゃあ、婚活系アプリでも使って探せと?
などなど言われそうですが、
婚活系アプリでもいいですが、
とにかく合う人間を探る。
そして知り合っておく。
「伴侶」がいるだけでも相当に経済的負担も下がります。
今どき専業主婦や女性は家事のみ!なんて言うと
いつの時代の話やねん!ってツッコまれますよ。



■ 「毒親」離脱問題 
  どこかにチャンスあり(理想形)



男性側にも女性側にも、「脱出チャンス」は複数回来ます。
1つ目が、就職活動後の転勤チャンス。
ここで「脱出」チャンス到来です。
メンタルぶっ壊れないように「生活環境」を整えて
仕事に打ち込みましょう。
家事ができなくても
今の時代は便利です。
洗濯機は全自動洗濯機(ドラム式)でボーナスで買えばいいです

服問題は解決です。
またスーツで仕事なら毎週土曜にクリーニングに
出すだけで解決です。
いまいずみさんは3着ほど持っていて
ローテーションで回していたそうです。

メシ問題は、昼ごはんは社内で解決。
朝はパンなりおにぎりなり好きにしてください。

夜ご飯が問題ですが、外食中心でもいいですし、宅配弁当でもいいです。
そもそもここで出てくるのが「自立阻止」の「料理禁止」なのです。
世の中便利になったので、クックパッドでも見れば
美味しいものが作れますし食べられます。
それこそ課金するのはそういうサイトやアプリです。
ゲームガチャに課金するより1000倍マシです。

掃除問題はあらかたお掃除ロボで解決。
Rumbaみたいな高級品じゃないほうがいいらしいです。
AmazonでRumbaの安いモデル。もしくはAnker製のモデル
Panasonic製のモデル。で十分ということです。

そもそも一人暮らしで仕事もしていたらゴミはほとんどでません。
いまいずみさんは一人暮らし時代があったそうですが、
ベッド・生活家電は揃ってる物件にしたそうです。

あとは布団と机・食器類ですが一人暮らしならそれこそ使い捨ての
紙製品や割り箸で可能です。
ごはんはサトウのごはんで大丈夫ですし、
おかずは電子レンジでチンしたり、レトルドおかずでもそこそこあります。


だから、一人暮らしで困ることはそうそうないわけです。
仕事も続いていたら完璧であって
あとは「実家帰り」しなければ、時が経つまま「毒親」問題は解決します。
物理的に遠いほうがいいみたいです。

「伴侶を見つけた」場合で結婚覚悟もあれば、
子作りチャンスもあります。
子どもを実家に見せて逆襲です。
「毒親」も人間であり、「孫」が見れれば財布の紐が驚くほど緩みます。
これは驚きましたが、「毒親」に「孫」を渡すのではなく「見せる」だけで
一転攻勢に変わります。
ある程度人生の基盤が整った上での話ですが、「毒親」に「孫」は
治療薬並みに「毒」が中和されていきます。

これは驚きました。

そういう意味でも「子ども」を作れるなら
作ったほうがいいと思います。
ただし、あなた自身が「毒親」になる可能性が非常に高いので
その面では自問自答しておかなければならないですが、
「子ども」カードで「毒親」からの引き出しは
恐ろしいほどの効果があります。


■ 「毒親」離脱問題の最後のチャンス



上記に書いたように台本通りうまく人生が送れるなら
「毒親」問題が問題になることなんてありません。
就職活動失敗やら、転職することになった。など
いろいろあっておかしくない時代です。
いまいずみさんの話では、チャンスは少なくとも2回はあるといいます。

1つ目が先程の就職活動にて転勤チャンス。
もう1つ目が、ラストチャンスかもしれません。
それが、30〜35歳に来ます。
ただ指を加えて待っていても来ません。
今どきの「親」は平均的に30代で結婚。
35歳までに第一子を産んでるはずです。
母親がそうであれば、父親もほぼ同年代とするならば、
父親60歳〜65歳で、子ども30〜35歳です。


ここが最終チャンスと思われます。
父親は60手前になると、あらかた住宅ローンの出口も見えてきますし
最後は「子ども」をどうするか問題に「毒親」家庭ならぶち当たります。
ここで「子ども」としては、交渉をかけます。
手に職つけるために何かしたいから専門学校に行きたいとか
筋道のあるような夢物語をぶちかまします。
現実的なお話をすることであり、医者になりたいとか
無理難題は無理です。
一回限りのラストカードなのですが、
100〜200万円くらいなら動きます。
これが本当のラストチャンスと思われます。

それを原資に一人暮らしをしたいと言っても
それは間違いなく却下されますので、難しいです。
また、個々別なケースのために「毒親」持ち全員に
当てはまるとも言えません。
ただ「毒親」離脱問題のラストチャンスです。
「母親」は手が出せないので、一世一代の大演技を見せるのみです。
「父親」側も定年退職前になんとか「子ども」を独り立ちさせたいという
気持ちがないとは思えないですので、「大勝負」になります。

手に職つける系の「国家資格」系がオススメと思います。

カードの切り出し方も結構難しいところですが、
タイミングを慎重に慎重に見計らって一勝負打ちましょう。

最終チャンスなので「父親」側も説得力があれば
財布の紐が緩みます。

なお、言ったからには有言実行でここは必死でやってください。
すると上記に書いた理想形の章に戻り「毒親」問題は解決すると
思われます。

失敗したら?・・・本当にその先はわかりません。




■ 「毒親」問題の解決策を考える 最終章



これだけ記事を書いていて、なんて事言うんだと思いますが、

「毒親」問題からの解決策は
「逃げる」・「自立」・「伴侶見つけ」
の3つと思われます。

その中には「経済的な支援」や、
いろいろな支援が必要になってきますが、
必ずチャンスが訪れると思われます。
その間は必死で耐えておく。
それしかなさそうです。
書いていていろいろ思いました。
どこかしらにチャンスがあって、必死になれば必死になるほど
そのチャンスは眼鏡をかけたようにぼやけずに見えてくる。
逆に、ネットにのめり込んだり、社会が悪い(確かに悪いです)
環境が悪い・他人が悪いと愚痴っていても、
あんまり何も変わらないと思います。
そもそも偉人になれ!なんて言われませんし、
誰も求めていない。
そういう人は勝手に偉人になっていますし、
この記事を見ることもありません。

まずは「フツー」の生活を持って自由に生きるだけです。

「自由」は言葉どおり、気持ちのいいものですが、
その裏返しに「責任」がつきまといます。
社会ってうまくできているんだなと思います。


今回思ったのは、早期発見できればできるほど
対処法があるということ。
人のつながりなどは大事にしておくこと。
「毒親」を変えることは「社会」を変えることくらい難しいこと。
それならば、「自分自身」の身の振り方を変えたほうがいいこと。
「毒親」といえど人間なので老いるということ。
「毒親」と完全に決めつけてしまって「冷戦」みたいなことを
しないこと。
少なくともチャンスは複数回転がっているということ。
「自立」できるような環境に自分自身を持っていくことが
一番シンプルで遠回りかもしれないけど「解決法」につながること。

失敗しても「自分を許してあげること」


ここ数年の芸能人の不祥事ラッシュすごいですよね。
大バッシング受けても戻ってきます。
叩いたり断罪するのは簡単ですが、
どういうことなんだろうって思ってもいいかもしれません。

【最重要】最後に「絶望」だけはしないこと。


いまいずみさんが言っていた中で一番強い言葉でした。
「絶望」という心境に陥るとかなり危険信号です。
自覚できるならまだセーフ。無自覚なら相当危険です。

わたしの知っている漫画家や作家などは大体が遅咲きです。
「ナニワ金融道」の故・青木雄二氏は45歳くらいまで
アルバイトを転々として、花開いた時の新人デビューが45歳。
一気にドラマや映画にもなり大流行しますが、
58歳でお亡くなりになる。
「金は一生分稼いだ。あとは何もせずに暮らす」と言うも
仕事が舞い込んで来る。
結局、一生分稼いでも仕事ばかりで悠々自適な老後ならず。
http://ikikatano-hinto.com/entry7.html


「今夜すべてのBARで」や「アマニタ・パンセリナ」で有名な故・中島らも

彼は「躁うつ病」は抱える、「薬物中毒」にもなる、「アルコール依存症」にもなる。
経歴をみてもめちゃくちゃです。
それでも今でも人気ですし、52歳でお亡くなりになりましたが、
やりたい放題の人生をしていたようにも思えます。
地獄のような苦しみはあったと思います。
ただ、今でも根強いファンがいるのも事実です。


もうひとりが、北里明日香の叔父です。
この人は「売れない画家」でした。
実際に作品を描いてはそこそこの出版社に採用されていました。
ただ生きづらい感じはあったと思います。
晩年は「絵画教室の講師」にもなってそれなりに生活しますが
みなさんが思うような生活とは程遠いレベルです。
上記の二人のようにデビューもできずに、
知名度も無くて終わっていく人生もあります。
でも、葬儀で来てくれたファンの方が1名いました。
この人の「絵」は感動させてくれると仰っていたことが
いまでも心に残っています。
少ない家族葬の中で、どうかお願いしますと来てくださった
1人のファンこそが一番の理解者じゃないかなと思いました。
それだけでも幸せなことです。



これにて「毒親」についての離脱問題を考えるは終えます。

長い文章を読んでくださってありがとうございました。

でわ。


北里明日香(Asuka Kitazato)

2022/02/18

18時06分


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