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ちょっぴりの工夫で、握り寿司を作れるなんて、面白いでしょう?

ここ最近、息子から苦行の仕打ちを受けています。それはお寿司の絵本を延々読まされること。(今日寝る前もでした!)
その絵本とは、大森裕子さんの「おすしのずかん」です。
https://www.hakusensha.co.jp/books/9784592762034

この「おすしのずかん」は子どもが読んでも、とっても面白く、くすりと笑ってしまう展開なのですが、大人にとってはめくるめくる美しいお寿司とお魚のイラストに「ああーーーもう今すぐ食べたい!」という食欲をぐさぐさと刺激する危険な絵本なのです。
最近は読み終わると「あーぼくもお寿司食べたいなあ」と息子まで言う。あらそう?私だけじゃないみたい!


先日、焼き鯖寿司を作ってから、私には小さな野望がありました。
「あの方法で、シャリを形作って、握り寿し出来ないかな…」と!
思い立ったらやってみたい!


スーパーで売っているお寿司盛り合わせは一人500円が最安値なので、ネタもその予算でお買い物を!と意気込むも、ちょっとオーバーしちゃった。
量も多いので…と自分に言い訳です。

(材料)70貫分
きはだまぐろ切り落とし(なるべくお寿司に近いスライスのものを選びました)
めばる1尾(お寿司用に!と捌いてもらった。半分昆布しめに。今回は昆布の両面にお刺身をはっつけました)
ローストビーフ切り落とし(切り落としだからペラペラで乗せやすい)
アボガド 1/2こ
ひきわり納豆 1パック
寿司飯 4合分


酢水(ボウルにお水を入れ、ちょろっとお酢をいれておく)

お買い物で半分は調理も済ましたようなものです。ネタ選びが一番苦労しました。

ネタはほぼ切ってもらっていたので、こんなふうに並べておきます。広げておくと後で作業が楽になります。

寿司飯を作ります。ご飯4合、基本は市販の寿司酢120mlですが、市販の寿司酢のラベルを見て調整してください。
(無ければ酢100ml、砂糖大さじ3、塩小さじ2を混ぜましょう)、お酢やお塩は好みで足してください。
https://note.com/imaimami/n/n071f451c05dc

こちらを参考に、シャリを作ってください。

ラップを広げます。酢水(ボウルにお水を入れちょろっとお酢をいれます)をちゃっちゃっちゃっと手で薄く塗ります。
寿司飯とラップがくっつかないようにです。

寿司飯を乗せます。細長く棒状のシャリを作りたいので写真のように乗せてください。

手前のラップを向こう側にかぶせ、ぎゅっと棒状になるように引き寄せて握ります。きゅっきゅっきゅっと棒に形作っていきます。
シャリの大きさを思い出しながら細さを調整しましょう。

包丁を酢水で湿らしたキッチンペーパーで、ちょっと水気が残るくらい濡らし、ラップごと切っていきます。
一つ切るごとに包丁の刃を、酢水で濡らしたキッチンペーパーで拭いて、お米の破片を拭います。

板の上も酢水で拭いておきましょう。

ラップの上からもう一度手できゅっと握ってから、ラップをはがし、並べていきます。

お寿司のシャリだけを大量生産します。

シャリを並べるスペースの板の上も、くっつかないように酢水で拭いておきましょう。

その都度、ラップを使うので、勿体ないのですが、型を使うより簡単、もちろん手で握るよりお米が散らばったりのロスがありません。

大きさがバラバラでも大丈夫です。食べるのは私たちですもの!

シャリが出来たら、どんどんネタを乗せていきましょう!

ローストビーフは乗せやすいです。肉寿司だけで今度やりたいと思うほど手軽で美味でした。
マグロは滑るので、手に酢水を付け、更にぎゅっと握ります。
メバルはざらざらしているせいか、収まりがとても良かったです。昆布締めおすすめ!
アボカドもネタが落ちやすかったですが途中のお野菜が妙に嬉しい。
納豆軍艦がすごく美味しかった!!切りたての海苔と納豆でこんなに違うとは!

寿司ネタ、計2500円弱でこんなに豪華に70貫出来ました!
お米は4合炊いて、お茶碗一杯分くらい余りました。

焼き鯖寿司メソッドでシャリを作ることに迷いがあったのは、包丁でお米を切るという事。
押し寿司や、巻き寿司では当たり前のことなのに、不思議ですね。

しかし、今までのどんな方法より、お米が散らばらず、結果お米を大切に出来たことが嬉しかったです。
ラップは大量に使うので、デメリットはそこだけです。

子どもがやりたがっても(4歳、11歳)、大惨事に全くなりませんでした。大人がシャリを作り、子供がネタを乗せるというフォーメーション。

娘は手先が器用なので最終的に、シャリ班に。
夫は納豆軍艦を一生懸命作っていました。
皆思い思いに集中。楽しい…。
この方法であれば、今後も握り寿司が自宅で出来ます。


しかし、それと同時に、自分でやってみることで、
職人さんの技や、売っているお寿司の価値も再確認することが出来ました。マグロやアボカドがあんなに滑るなんて知らなかった…。

子供たちはもう飲み込むように平らげていきました。『だって、作ってる時からお腹空いているのに、こんなに美味しそうなのに、ずっと我慢していたんだよ!』
わかるわかる、お母さん、それ、いつもなのよ。
でも、だから自分の手で、美味しくなるようにって思いを込めて作ったものって、特別な味だよね。

大体お寿司全て握り切るのに50分はかかりました。大人だけならもっと早いと思います。

こういうのは、形が悪くても、大きくても、わいわいとおおらかな気持ちで取り組むのが一番です。
誰に見せるわけでもありません。自分たちで食べてしまうのですから。
誰かと餃子を包むような、そんな作業時間も楽しむお料理です。
お休みの日のささやかなイベントに、ぜひどうぞ。

「新しいお月見」というプロジェクトに参加しています。 https://note.com/new_otsukimi みんながボランティアで運営しておりますので、もし良かったら上記アカウントにサポートいただければ、ありがたいです。 どうぞよろしくお願いいたします。