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「SDGsプロモーションに関するアンケート調査」Vol.3

SDGsのビジュアル表現とは

Vol.1Vol.2に引き続き、「SDGsのプロモーションに関するアンケート調査」の調査結果をご紹介します。

調査方法:	WEBアンケート
調査対象:	SDGsの取り組みを行っている企業・自治体等に属し、
取り組みに携わっているまたはその内容をある程度理解していると回答した20歳~49歳の社会人
回答人数:	100人
調査時期:	2021年07月01日 ~ 2021年07月02日
調査内容:	SDGsのプロモーションに関するアンケート調査

Q.6 あなたの組織はSDGsの取り組みをPRする際にどんなビジュアルイメージを採用していますか?(3つまで)

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1位:取り組みの様子等を社員が自前で撮影した写真
2位:取り組みの様子等を社員が自前で撮影した動画
3位:プロに依頼して撮り下ろした宣伝写真

社員が自前で撮影した写真・動画がツートップとなりました。ただ、自前で製作したビジュアルコンテンツは競合との差別化が難しい側面があります。3位のプロが撮影した宣伝写真を採用するケースはそうした課題を解決する一つの手段と考えられます。

Q.7 あなたの組織がSDGsの取り組みをPRする際に、どんなデジタル素材が必要だと感じますか?(3つまで)

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1位:写真素材~人物・ライフスタイル・食 ~
2位:テンプレート素材~吹き出し・飾り罫・アイコン~
3位:テンプレート素材~パワポ、Word、Excel資料 ~

人や暮らしにフォーカスした写真素材と、資料のクオリティアップを簡便に図れるテンプレート素材に票が集中しました。1位の回答からは視覚的に消費者の暮らしに寄り添った発信を行いたい企業の思惑が垣間見え、広告や資料等を社内で効率的に作成したいという予算・人材的な背景が2,3位の結果につながったと考えられます。

Q.8 他社のSDGsのPR事例で印象に残っているものを一つ挙げてください。(自由回答)

※複数票が集まった中から、編集者が抜粋してご紹介します。

マクドナルド

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画像出典元:マクドナルド「Scale for Good」

公式ウェブサイト上で《Scale for Good》を掲げるマクドナルド。「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の募金箱や多様な人材雇用を謳う求人広告を店頭で目にした方も多いでしょう。多角的に展開するマクドナルドの取り組みの中で、今回回答者が注目したのは環境への取り組みでした。容器包装類へのFSC認証済み資材の採用や紙カップへの転換、そして「おもちゃリサイクル」の回収ボックスの店頭設置など、店舗で使用されるアイテムと環境保護を結びつけることでそれがPRツールとしての役割も果たしています。ちなみにスウェーデンでは「世界最小のマクドナルド」として、屋外広告をミツバチ専用のビーホテルに仕上げた「マックハイブ(McHive)」をオープンするなど、ユニークな試みも行っています。

吉本興業

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画像出典元:SDGsウォークinみんわらウィーク(NPO法人札幌歩こう会との共催)

《「笑顔」につなげる活動を通じて、より良い国際社会の実現に貢献・応援》すると明言する吉本興業。得意とする芸能タレント事業とSDGsを組み合わせた幅広いコンテンツ提供を行っています。回答者からは、北海道で開催されたイベント参加型の「SDGsウォークinみんわらウィーク」、国連広報センターと連携し南海キャンディーズ・しずちゃんが好演したPRムービー「空飛ぶレジ袋」(YOUTUBE)の2つの事例が挙げられました。どちらも1年以上前に実施・公開されたものですが、話題性やコンテンツ力の高さから今なお回答者の記憶に残っていると考えられます。

ファミリーマート

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画像出典元:ファミマこども食堂

「こども食堂」という言葉をニュースや新聞でよく見かけるようになりました。無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを子どもや保護者に提供する取り組みです。地域住民等による民間発の取り組みとしてスタートしましたが、近年は自治体、企業、ボランティア等、様々な人々が直接的・間接的に関わるようになってきています。こども食堂に携わった注目の企業といえば、大手コンビニエンスチェーンのファミリマートがあります。メインの食事提供に加えてレジ打ちや店内探検などの体験イベントも盛り込み、企業理解や認知度向上にも繋げています。

顧客に結び付くビジュアル表現を

SDGsのプロモーションに活用されるビジュアルコンテンツはまだまだ自社内で用意する企業が多い現状が見えました。そんな中、印象に残った実例を見ていくと顧客の実体験に結び付けて効果的に販促・イメージアップを図る企業が多く見受けられました。コンテンツの内製からさらに一歩踏み込んで、顧客に直接結びつく取り組みや見せ方の工夫を行うことで、プロモーション効果の向上が期待できます。

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