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出張ついでの山梨静岡旅行



もう1ヵ月半程前の話になるけど、今日になってふと、あることを思い出したので書いてみる。

▼金欠の葛藤

3/28に山梨に出張の予定があった。一泊して翌3/29の朝に解散する会だったので、その帰りに旅行できたらいいなと思い計画をはじめる。

とはいえ3/29といえば、プロ野球の開幕戦。今年は贔屓のホーム開催。行く気マンマンでチケットも取っていた。野球はいつでも観に行ける。しかしホーム開催は前年の順位によって決まるので、常勝ではない我々にとっては貴重な機会。
旅行のほうも、どうせ行くならもう1泊と思い、3/29のホテルを予約しつつ、ギリギリまでどちらをとるか迷うことにした。

出発の5日前頃に決断し、開幕戦のチケットを売りに出した。全席即完したので私のチケットも一瞬で売れた。ぜひ今年もいい順位で終えていただき、来年の開幕戦こそホームに観に行きたい。


こんなに迷ったことにはもうひとつ理由があった。3月の頭に私は一眼レフカメラと望遠レンズを買った。エントリーモデルの本体に、中古の型式古レンズ。合わせて11万ほどだったのでカメラを知っている人には笑われそうな額だけど、万年金欠の私にとっては大きな買い物だった。
しかもそれをきっかけに金運がなくなったかのと思うほど、立て続けに臨時の出費があった。そんな中で旅行していいものだろうかと思っていた。

もちろんそんな贅沢な旅行にするつもりもなく、1人だからホテルも食事もそんなにこだわらなくていいし、交通費は出張だから半分出るし、開幕戦に行ったってタダじゃ済まないわけだし、と思って決断することができた。

▼分刻みスケジュール


私は、友達と行く行き当たりばったりの旅も好きだけど、1人で分刻みの旅をするのも好き。今回はせっかく遠くまで行くからと思い、スケジュールを考えた。気になるスポットを全部Googleマップに保存し、ルートをいくつか検討した。

出張は山梨だったけど、思い切って静岡まで足をのばすことにして、富士市のアパホテル富士中央を予約した。館内から富士山が見えるというし、アパのポイントがあったから1000円引きで素泊り5000円。こんな額で迷っていたのかと思われるのが恥ずかしいほど、いい予約をしたと思う。
例により家から車で行くことにしたが、ホテルを予約したからには少なくとも富士市までたどり着かねばならない&そこから家まで帰ってこなければならないことが確定。1人で長距離運転することに若干の不安はあったが、最低箱根あたりでもう1泊したらいいさと気楽に考えた。
これが行き当たりばったりも好きと言った理由で。スケジュールを組むのは好きだけど、その通りに行かなくても絶望することはない。それはそれで楽しいと思える。

富士市から更に西に1時間程かかる静岡市に、10年以上行きたいと言い続けている場所があった。あとで書くけど、そこまで行けたらいいなと思いながら計画した。


出張先は甲府の駅前、昼から研修をして夜は懇親会、一泊して翌朝解散、そのまま遊びに行って富士市で一泊、翌日夜帰宅という予定だ。写真を撮った時間を見ながら、細かく行程を書いてみる。


▼3/28(木)

千葉県某所出発

7:05-7:10 海ほたるPA 上り


途中、西新宿のあたりで軽い渋滞。都庁が見えたあたりの合流のところだったけど、渋滞してなかったら合流が怖かったと思うので結果オーライ。タイマのYouTubeをよく見るので、初台の文字に少し心が躍る。

天気はくもり。小さい頃中央道から見た富士山が忘れられず楽しみにしていたけど、富士山のふのじもなく。

8:50-9:10 談合坂SA 下り

渋滞をおそれて早めに出たけど、比較的あっさり到着。集合時間の13時半まで自由なので、甲府周辺での観光を考えつつ、ゆるく過ごすことに。
トイレ休憩と、ちょっと中を見て回る。日本人のほうが少ないくらい外国人が多かった。スタバでゼンクラウドウーロン購入。混んでいたのでモバイルオーダーして列をかきわけ颯爽と受け取ったら外国人から注目を浴びた。長距離運転の気合いでベンティにするも、飲み切れず。

9:55-10:15 甲斐國一宮 浅間神社

きれいで立派な神社だった。鳥居は富士山を向いていたけど、本殿は横向きだったのが印象的。授与品はキャッシュレス対応してた。さすが。

10:45-11:00 甲斐善光寺

大きく立派な建物。靴を脱いで堂内に入り、御朱印を受けた。お坊さん感じよすぎてびびった。線香の香りが独特。1本の桜がきれいだった。雲はかかっていて山々はみえなかったけど、日が出てきた。

11:10-11:30 山梨縣護國神社

御朱印をうけた。受け取る際、先に初穂料を渡そうと差し出すと、先に朱印を渡すから一旦置いて、というようなしぐさを無言でされたから、お金を下げて両手を出したら、“違う”と朱印帳を引かれて、“あなたが手を出しちゃだめなの“みたいな感じで言われたから手を下げた。朱印帳を手渡しでなく棚に置きたかったようだ。コロナの影響だったのか、私の無知なのか、ちょっとグダついてしまったのがかっこ悪かったな。申し訳なかった。猫がたくさんいてかわいかった。

11:45-13:15 印傳屋 甲府本店

人からいただいたことや、母が訪れたこともあり、以前から知っていた印伝。母からおつかいを頼まれていたので、電話しながら物色。柄などを電話で伝えていたら、“出ている以外にもたくさんありますよ”と在庫をごっそり出してきてくれた。写真を撮ってもいいと言ってもらえて、母に写真を送りながら選ばせた。とてもよくしてもらった。途中母が仕事で連絡がつかなくなり車で待機しながら仕事の準備をしたり、1時間半も滞在してしまった。失礼しました。

【失態①】13:30- 仕事

会場は印伝から3分程の距離だったけど、時間が微妙だったので、昼飯を抜いた。夜は飲み会なのに。すきっぱらなのに1次会からぶっ飛ばして飲んでしまい、案の定酔った。生ワインのサーバーがあったこと、コンパニオンがおばちゃんで聞き上手だったこと、席次がよかったことから、お酌に回ることもなくベラベラと話し続けた。えらいさんたちの席になんの挨拶もしに行かなかったのはまずかったなあとあとから思ったけど。まあそこまでかしこまった会でもなかったから気にしないでおく。
20時頃2次会に移動し、図々しくえらいさんたちのとなりに座り、ベラベラベラベラいらんことまで喋った。内容ははっきり憶えてない。ホテルは先輩と2人部屋だったけど、先輩が大浴場に行っている間に寝てしまっていた。風呂に入って着替えていて、脱ぎ散らかしたりはしてなかったけど、記憶が断片的だったから迷惑をかけたかもしれない。全く記憶がないわけじゃないから暴れまわったりはしてないのはわかるけど、かなりギアをあげて話過ぎた。上司の悪口とかも言ってしまったね。恥ずかしい。
私は飲みすぎて具合悪くなることはあっても、テンションが変わることは珍しい。特に仕事関係の飲み会ではまずない。楽しかったから、という言い訳しかない。いいことだけど。いやよくないわ。今でも思い出しては絶望する。

▼3/29(金)

5:00 起床

体調はどん底。6年ぶりぐらいだろうか、重めの二日酔いだ。先輩が部屋にいたから必死に取り繕ったけど、起きてられないし、具合悪すぎて寝てもいられなかった。
昨晩先輩にどういう嫌なおもいをさせたかはご本人にしかわからないけど、何度も謝った。どんな感じだったか聞いても“先に寝ちゃってたけど別になんもなかったよ” “今日はいっぱいしゃべってるなあと思ったぐらいだったよ”ぐらいしか言ってくれなかった。
やっと時が経ち7:00。先輩と朝食会場に行き、豪華すぎるメシに驚くも食欲なく、パインとオレンジだけ食べて離席。旅行の朝のホテルメシ大好きなのに残念。
部屋で休ませてもらい、8:30頃、一番のえらいさんをお見送りしたところでなんとか解散。

最低な体調とどん曇りの天気の中、一人旅のスタート。計画なんかもうどうでもよくて、とにかく夜までになんとか富士市にたどり着くことだけを目標に、とりあえず富士山が見えなくても楽しめそうな河口湖方面に向かうことに。コンビニに寄って休憩しながら、ある意味私らしいグダグダな旅が始まった。

10:00-10:20 河口湖町/赤富士ワインセラー

お土産にと思い、早くからオープンしていたここに寄った。二日酔いで選ぶワイン。ワインという文字を見ることすら厳しかった。正常な判断などできるはずもなく、朦朧としながら適当に数本購入。
この店は以前にも訪れたことがあり、自分の好みを一言伝えただけで即答されたワインがとても好みで感動したのを憶えていた。ソムリエだったのか店員さんだったのかわかんないけどすごいと思っていた。商品を決めたらジャスミン茶?とレーズンとくるみみたいなのを出してくれて、食欲ゼロだったけど好意を無駄にしないようにと思っていただいたらちょっと元気になった。ありがたい。

10:40-11:50 道の駅 富士吉田

ワインセラーでレーズンとくるみを食べたことで、ごはんも食べられるような気がして、休憩がてら寄ってみた。吉田のうどんという、ほうとうとはまた違う様子のうどんがあって、とてもおいしそう。食べたくて店の前で数分悩んだ。けどまだそこまでは回復してなくて断念。このあと静岡へ行く予定だったから、山梨のお土産を数点購入し、車で少し休み出発。
まわりの植生がザ高原って感じでテンションあがった。富士山の気配はあるものの、依然として天気は最悪。風が強く雨粒も大きい嵐。このまま静岡に向かい早くホテルで休もうと思ったが、せっかくだから神社だけ参拝しようかなと、吉田市街へ向かう。

12:05-12:30 小室浅間神社

参拝し御朱印をうけて、写真を撮りつつ境内を散策しているうちに、雨があがった。境内には神馬舎があり、数頭の馬に会うことができた。動物が好きなのでしばらくそこにいると日が出てきて、暑いほどだった。
満足して駐車場に戻ろうと振り返ると、雲の合間に不思議な模様が見えた。富士山だった。想像していたよりはるかに大きく、一瞬目を疑った。先程までのあまりの嵐っぷりに今日はもうかけらも拝むことはできないと思っていたので、嬉しかった。二日酔いなど吹っ飛ぶかのようだった。富士山が見えるとなれば行きたかったところはたくさんある。

12:40-13:10 新倉山浅間神社

五重塔と富士山の写真で有名な神社。見晴しの良い場所にたどり着く頃には晴れ渡り、富士山の全貌を見ることができた。ついている。足の骨折の後遺症が若干あったので、五重塔がある展望台は断念。私の持っている2つのカメラレンズでは満足に撮れなかったので、次回訪れるまでに中間のレンズを買いたい。外国人がとにかく多かったけど、参拝して御朱印を受けて写真をたくさん撮った。

13:20-14:15 本町通り商店街

表通り
裏路地

来るか迷った。数年前にSNSで写真を目にしてからいつか絶対に行ってみたいと思っていたけど、だんだんときれいな写真よりも観光客のマナーの悪さのほうが取り上げられるようになり、自分もその一員だと思われたくないから迷った。まあでもそのマナーの悪さも一度見てみようと思い、商店街の駐車場に車を停めて端から端まで歩いてみることにした。
評判通り、マナーは最悪。わかっていても引いてしまうほどだった。歩道をはみでて車道を歩くとかいうレベルではない。車がきていない隙に車道のど真ん中に出て行って、ポーズを撮って写真を撮る。グループ内で交代しながら何回もトライ。警備が笛を吹いてもものともせず。そのマナーを破って撮った写真をどうするつもりなんだろう。マナー違反の写真なんてSNSにも投稿できないだろうに。と思ったけど気にせず投稿するよな。そんなん気にならんからそういうことできるんだもんな。
ただ、なんでそんなに車道に出たがるのかという点においては現地に行って納得。歩道からだと富士山がよく見えないのだ。私も歩道から数枚写真を撮ってみたけど、バズっていたような写真は撮れない。1本裏路地に入ると富士山はカンペキに見えるけど、やはり本通りのほうがカッコイイ。なるほどなとは思った。完璧な写真は撮れなくても、ノスタルジックな商店街と背景に富士山がチラっと見えている様子はとても良い雰囲気だった。私がカメラの使い方を覚えたらまた訪れてみたい。

歩いていると、金精軒というお菓子屋さんに出会った。真新しいおしゃれなたてものだった。二日酔いですっかり忘れていたけど、仕事で会った山梨の人におすすめされていたまさにその店だった。生信玄餅というものが売っていて、山梨のお米を使ったものと石川県のお米を使った復興のものがあった。道の駅ですでに生じゃない信玄餅は買っていたけど、せっかくだし買ってみた。知人のお土産にもと思ったけど1日しか賞味期限がなく、自分ちの分だけ。
帰り、レジで店員さんに「Do you need a bag?」みたいなことを言われ、「アッ、えっと、アッ、すみません、袋お願いします」と返したら「アアアすすすすみません💦」ってなっててかわいそうだった。確かに1人で首からカメラをさげて黒いTシャツにキャップ被ったサンダルのデブ。その上生信玄餅の説明を熟読していたから、外国人に見えたのだろう。ごめんねの気持ち。

そんな感じで満喫して、駐車場に戻る。30分以上滞在したけど駐車料金は良心的に100円。晴れたし具合も良くなっていたので、再び河口湖方面へ向かうことに。せっかくだからと思ってまわり道してさっき歩いた本町通商店街を走った。富士山を正面に走る最高の眺め。錯覚もあり、とても大きく見える。これがここの魅力だね。車道で撮りたいなら誰かに運転してもらって助手席で撮る。これが合法。ナビにさからいながら麓ギリギリまで攻めつつ、朝いた河口湖方面へ。

【失態②】14:45-15:00 冨士御室浅間神社 里宮 駐車場

他の失態と同じにすべきでないくらいの、大事件が起きてしまった。最初に書いた、これを書くことにしたきっかけ。

新倉山浅間神社までは、御朱印帳を持って行ったり、カメラをかばんの中にしまう場面があると思ったので、ショルダーバッグを背負っていた。しかし本町通り商店街では駐車場が近かったこともあり、必要なら取りに戻ればいいやと、カメラを首からさげて、ズボンのポケットに車の鍵とサイフを入れて歩いていた。この神社で再びカバンを背負おうと思って、中身を整えているところで、気が付いた。さっきポケットに入れていたサイフがない。

思い出せ、どこまであった。本町通り商店街で駐車料金を払ったあと、運転するのにポケットにサイフがあってはじゃまだと思い、精算機から車までの間、手に持ったままにした。そして、運転席に乗る前に、金精軒の生信玄餅を日の当たらない場所に置くため後部座席を軽く片付けた。その時私は、手に持っていたサイフを車の屋根に置いた。自分でもまさかとは思うけど、車の屋根に乗せたまま走り出してしまったのだ。

駐車場から出るときに車止めを踏むから揺れているはず。そこを切り抜けていたとしてもそのあと本町通り付近の細い路地を鋭角に何度か曲がりながら走った。そのあたりに落ちただろうと確信した。そう思った瞬間、さっき散々見た人混みが脳裏によぎる。ああ、無理だ。今まで数回サイフを落としたけど戻ってこなかったことはない。東京のど真ん中で落とした時も拾ってもらえた。でもさすがに今回は無理。これまで使ってきた運を返す時が来てしまった。そう思った。

落としたサイフは2つ持ちしているうちの1つ、手のひらサイズの小銭入れ。名目上は小銭入れだけど、それだけ持って出かけることも多いので、クレジットカード1枚と、免許証も入れていた。現金は8千円程度。1万円を崩したばかりだった。免許証に比べたら8千円なんてどうでもいいけど、最初に言った通り5000円のホテルの予約を躊躇うほど金欠だったので、へこんだ。
まずクレカをとめて、次に富士吉田警察署に連絡。必要な情報を伝え、本町通り商店街で落としたと思い込んでいたので、駐車場の場所等を伝えた。


数少ない日本人に拾われていないだろうか、警備員の手に渡ってないだろうか、まだ道端に落ちていないだろうか、もちろんいろいろ考えたけど、それでもやっぱり、よりによってあの雑踏の中で落としてしまったというおもいが強く、99%あきらめていた。


あ、そうそう。小銭入れ本体の話。それは今年の正月に、母が買ってくれたものだった。家族全員分のサイフを買ってきて、おそろいとかじゃないけど、それぞれの好みに合ったサイフを選んだらしい。帰省中の弟を含めたみんなで食卓を囲みながら、あれやこれやいいながらみんなで一緒に取り換えた。私と母は以前から好みが合わず、かつてもサイフをもらったことがあるけど、気に入らず使わないままになっていたりする。長い時を経て私の好みを考えるようになり、今回のもちょっと派手ではあったけど、考えてくれたんだろうなとは思うデザインだった。いつになくちゃんと使っていたのが母も嬉しかったようで、たびたび家族の話題にあがっていた、そんなサイフだった。
私はそれまで数百円のサイフを使っていたりと、サイフにはこだわりがないほうなのに、これもまたよりによって、だった。


まあ当たり前だけど、しょげしょげのしょげ。駐車場まで来たものの正直それどころじゃないから神社には寄らずに戻ろうかと思ったけど、文字通り神にもすがるおもいで、お参りしていくことにした。

15:00-15:30 冨士御室浅間神社 里宮

順路通り鳥居から境内に入ると、太い参道が伸びており、真後ろに富士山。完璧に富士山の真正面に向いている神社で美しかった。サイフを見つけてくれなんて神に頼むもんじゃないと思ったけど、バカは承知でお願いしてみた。
私は神社は好きだけど、どちらかというと信心深くはないほう。神のご加護が~とかここの神社はこんなご利益が~言われると引いてしまう。腹痛でトイレに籠ってるときぐらいしか神のことをおもうことないけど、この時は必死にお願いした。ちょっと涙が出た。笑えるよね。
悠長に御朱印を受けて、写真を撮って、焦ることなく普通に過ごして、少し気持ちが晴れた。クレカは止めたし、免許証の再発行の仕方も調べたし、あとはよきタイミングで母に謝ろう、それだけだ。と思って立ち直ることができた。気付いた瞬間探しに戻らずお参りしたことで、間をおけたのはよかったと思う。

15:50-16:40 ふじさんデッキ

サイフのことを忘れようとしつつも、なんとなく道端に落ちていないか気にしながら来た道を戻る。途中寄りたかった展望台の前を通ることになって、迷ったけど寄ることにした。もう良い思い出で上書きしようという気持ちが強かったと思う。
何回ここ通るんって感じだけど、朝寄った赤富士ワインセラーの近くに、ハーブ庭園旅日記というスポットがあった。その敷地内に、ふじさんデッキという新しめのおしゃれな建物があった。小高い丘になっていて、館内に入らずともきれいに富士山が見えたけど、せっかくなので入場料を払いデッキ内へ。屋上につく頃には今日1番の快晴。雲ひとつなく、なんの障害物もなく、富士山の全貌を見ることができた。間違いなく人生で一番の富士。これまでのトラブルは忘れようという気持ちになった。満足のいくまで写真を撮り、ポストカードを買った。観光客しかいないだろうに、全体的に落ち着いていて、ゆったりとした時間が流れていた。外国の方も静かにゆっくりすごしていて心地よかった。私が帰るころ、部活の遠征で来たようなJKの団体が入ってきた。いろんなポーズで写真を撮っていて、キラキラした若いパワーを浴びた。いい場所だった。来てよかった。

16:40 ハーブ庭園駐車場

さて、もういい時間だ。サイフを落とした場所に戻ろうか、静岡に向かおうか迷いながら車に乗ったとき、ちょうど電話が鳴った。富士吉田警察署からの電話。信じられないことに、サイフは見つかったのだった。
報告を受けた瞬間は思いのほか冷静だったから、見つかって当たり前みたいな受け答えにならないよう、なるべく声のトーンを上げて、よろこんでいることを伝えようとした。まだ近くにいるか、17時までに取りに来れるかと聞かれて、河口湖付近にいます!10分で着きます!と言った。

16:50 富士吉田市内

富士吉田警察署到着。身分確認のために保険証を出して、中身を確認。何もなくなっていない。拾ってくれた人は、名前も伝えなくていい、お礼もいらない、と言ってくれたとのこと。いい人がいるもんだ。痛い目を見るべき人間が、また助けられてしまった。本当にありがとうございました。
警察の方から河口湖町のフナツチというところで拾ってくれたらしいと聞いた。聞いた時は放心していて適当に返事したけど、考えてみれば私は、富士吉田市内の本町通り商店街で落としたと言っただけ。隣町の管轄なのによく見つかったなと思ったし、普通に通った市町村や交番すべてに電話をかけるべきだったよね。神頼みまでしてたのに、そんなことも考えつかなかった。なんだかんだやっぱ正気じゃなかったんだと思う。
改めて河口湖町のフナツチを調べると、フナツチではなく船津という地名だということを知る。その瞬間鳥肌が立ったけど、私はさっきこの地名を見ている。つい10分前までいた、ふじさんデッキのある場所だ。サイフは、思いのほか長い時間、屋根に乗ったまま耐えていたのだ。私はあの時富士山の裾野を攻めて回り道をしたので、10㎞20分ほどの間。途中歩行者が歩けそうにない太いバイパスも通ったのに、よく拾ってもらえたもんだ。なにもかも奇跡だった。

御室浅間神社の神頼みもやはりよぎった。拾ってくれた人が1番の神だけど、1番つらい時にすがったもんだから、ご利益ってやつをうっかり感じてしまったよ。こうやって信仰がうまれるんだなと思った。大げさだけど。でもまあ次また山梨に来たら御礼参りに行こうかな。

もう何も落とさないよう気を引き締めつつ、気を取り直して静岡を目指す。ルートを調べてどの道を通ろうか考えているとき、ふと、行きたかったところにまだ間に合うかもと思い立った。
サイフの件ですっかり諦めていたけど、富士五湖のどれかに行きたかった。さっきからチラ見してた河口湖は置いといて、山中湖から富士山の東を通るルートか、西湖・精進湖・本栖湖から富士山の西を通るちょっと時間のかかるルート。とりあえずなんとなく太陽に向かって走ろうと思って、一番距離のある本栖湖を目指すことに決めた。

17:40-17:43 精進湖

途中、西湖を通ったけど、日が沈んでしまうと思いスルー。ゴメン。河口湖から近いしまたいつか来ます。西日を浴びる美しい富士山を横目に見つつ精進湖まで来た。寄るつもりなかったけど、ちょっと車を停められるところがあったので一瞬寄ってみた。写真を数枚撮って本栖湖へ。

17:50-18:25 本栖湖

富士山に夕日が当たる時間。最高にきれいだった。結構な人数が写真を撮っていた。本栖湖の富士山といえば、千円札に描かれた富士山でおなじみ。ミーハーなので千円札を手に持った写真も一応撮っておいた。隣のJKが「みて!富士山の真ん中に漢字で山って書いてある!」と言ったのを聞いて改めてみてみると、雪解けのあとがまさに山。ほっこりした。すごい勢いで日が沈んでいき、1分毎に富士山の姿が変わっていく。見てて飽きなかった。

18:40 静岡県富士宮市麓

静岡県入り。車を走らせる間、常に富士山が見えていて、感覚がマヒしていた。冷静になるとそこにでかすぎるものがあるのが怖い。暗闇に浮かぶ大仏みたいな。或いは有名人と1日過ごしているような感じかも。偉大すぎて、おそろしさみたいな感覚があった。
国道139号の景色はほんとうに最高だった。全季節全天候で通りたくなるような道だった。途中道の駅もあったけど、もう暗くて写真も撮れないし、車から見るだけで十分と思いスルー。でもその先もすごい景色が続き、ちょっとやっぱり降りてみようと思い、簡易PAみたいなところに車を停めて写真も撮ってみた。案外うつるもんだった。富士山は結構暗くても見えることを知った。

19:30 マックスバリュ富士八幡町店

泊まる予定のアパホテル富士中央の場所を確認しつつ、飲み物等を買いにスーパーへ。この日の夜は、ご存知さわやかに行こうと思っていたけど、レーズンとくるみしか胃に入ってなくてヘロヘロだったのであきらめた。

20:30 アパホテル富士中央

スーパーで何か買って部屋で食べようと思ったけどピンと来なくて、結局ホテルの前にあったくら寿司をテイクアウト。ハンバーグ諦めたのに寿司でいいのか?とは思ったけど食べたかった。スーパーで買った飲み物とどこにでもあるくら寿司で、1人部屋で打ち上げ。さすがに酒は飲まず、静岡茶で乾杯。長かった1日を終えた。
部屋はリノベーションされていて、よく見るアパの感じだったけど、水回りは結構古くバブルがはじけた音がする感じだった。富士山の見える部屋があると聞いていたのでちょっと狙ってたけど、逆側の部屋だった。ケチっておまかせ部屋にしたから仕方ない。

▼3/30(土)

7:50 チェックアウト

部屋を出ると、廊下の突き当りの窓に、街並みが見えた。もしかしてと思い近づくと、目の前に富士山があった。天気も雲ひとつない快晴。8階だか9階だったので、障害物なく富士山の全貌が見えた。最高の展望台だと思う。おすすめの宿です。

ホテルから5分ほどの距離に行きたかった神社があったけど、時間が早く授与所が開いていないと思ったので、富士宮市方面へ向かう。

8:30-8:55 富士山本宮浅間大社

さすが、立派な神社だった。職員さん方がなにかの準備をしていて、やりとりが明るくてなんかよかった。前を流れる川と赤い橋と柳の向こうに富士山が見える感じがすてきだった。駐車所は有料なようだったけど、時間が早かったのか係員の人もいなくて、いいのかなと思いつつそのまま出てきた。

9:25-9:40 富知六所浅間神社

こちらがホテルから5分と言った神社。逆戻りすることになったけど、近くに泊まったのにスルーできないと思ってたし、戻ってきた。街中にひっそりと鎮座していたけど、きれいで立派な神社だった。

9:50-9:55 富士山夢の大橋

※動画の切り抜き

こちらもSNSでバズり、その後観光客のマナーが問題視されるようになった場所。車道に路駐して、車道を歩いて渡って、中央分離帯に立って写真を撮るのだ。もうひとつ人気なのが、歩道にあがる階段に1人が立って、離れたところから望遠で撮ると背景に富士山があって、錯覚でとても大きく見えるという写真。離れたところに写真を撮る場所がないので、車道に観光客があふれている。
例により私は同類にされたくなかったものの、どんなにきれいなんだろうと気になって訪れてみた。聞いていた通り車を停める場所はなかったので、ホルダーにスマホを固定して動画を撮りながら通り抜けただけ。そのまま静岡市方面へ向かう。

途中由比や清水を通ったけど、景色が最高すぎた。誰かに運転してもらってキョロキョロしたかった。常に富士山が視界の端にある異世界感のなか、1日半ぶりに海を見ることができてちょっとほっとした。新幹線ごしの富士山が見えるあの有名な富士川河川敷も通ったけどスルー。寄りたい道の駅とかもあったけど、先を急いだ。

11:15-12:00 日本平

ここからの景色はぜひ見てみたいと思っていたので、思い切って1時間以上かけて来てみた。駐車場に入るのに渋滞していて、今日が土曜日なことを思い出す。人が多い。せっかくなので待ってみると、案外5分くらいで停めることができた。
日本平夢テラスという真新しいおしゃれな展望デッキに登る。ここは清水の港ごしに富士山が見える。よく見る写真を望遠レンズで撮ろうと思ったけど、あまりうまく撮れなかったかったな。でもきれいだった。他の山々もきれいだったし、静岡市街とか海も見えて良い場所だった。

12:05 日本平ロープウェイ

夢テラスから乗り場まで道が続いていたけど、駐車場に空きがあるのが見えたので、一旦車に戻って移動した。

さて、このロープウェイの目的地は久能山東照宮。はじめのほうに書いた、私が10年以上行きたいと言い続けているというのが、まさにここである。泊まった富士市から1時間以上かけてここへ来たのはこのため。昨日の体調では無理だと思ったけど、来ることができてよかった。

しかし、ここからいくつかの試練を乗り越えることになる。

【失態③】12:10 ロープウェイ行列

何かご飯でも食べようかなと思いつつ乗り場へ向かうと、なんと大行列。なめていた。こんな遠方でなければ、長年来たかった場所でなければ、並ぶことはなかった。ご飯のことなど頭から消え、さっそく並ぶことに。行列の最後尾あたりの建物に券売機でもあるのかと思いきやなさそうで、階段の下に向かってやじるし、“券売機・乗り場”の表示。ああこの行列に並んでたぶん途中で券を買って、その先に乗り場があるのだろう。そう思った。階段の下から登って来て、私の後ろに並んだ人がいた。ああきっと下の様子を見に行ってなお、この列に並ばないといけないとわかった人だろう、そう思った。

炎天下の中30分ほど並んだ頃、乗り場が見えてきた。手前にもぎりらしき人も見える。しかしその手前に券を買えそうな場所がない。ふと見渡すと、周りの人は券を持っている。前売りとかかな、他の施設と共通のチケットかな、自分の都合の良いように考えをめぐらすも、現実を見るしかなかった。私が並んできた列は、券を買った人が並ぶ列だ。階段の下から登って来て私の後ろに並んだ人は、券を買ったあとの人だったんだ。

青ざめながら、前後の人に列を抜ける相談してみようかなとか、仕方ないから並びなおさなきゃなとか考えていたけど、ここへ来て列が爆速で進み始め、あっという間にもぎりへ。「アッ、アッ、チケット買ってません…」。声が震えていた。もぎりの人も困っていた。"そ、それはちょっと買ってもらうしか…。"そりゃそう。後ろのおじさんがええ!?うそでしょ!?って言ったのが聞こえた。そりゃそう。なんで私だけわからなかったんだろう。もぎりの人の反応からして、前例もなさそうだし。自分の知能の低さを再認識した。
10年以上来たかった場所だけど、それでもさすがに帰ろうか迷った。30分以上並んだダメージはでかかった。どうやって立ち直ったか忘れたけど、気付けば券売機の前にいた。

【失態?トラブル?④】12:45

券売機は、並んでいた階段の途中の建物の中にあった。私からすると改めて見てもわかりにくかったんだけど、私以外は全員わかってるんだから仕方ない。あとは、1人できてる人が少なかったのもあるかも。2人だったら途中で気付けば買いにいけるし。
券売機を見ると、ロープウェイの乗車券と久能山東照宮の拝観料が含まれたチケットがあったのでそれにした。ここで次の問題が起きた。
電子マネーで決済したら、券売機側に決済エラーが出た。スマホのほうは反応があったので、その旨を係に伝えた。機械をいじって確認すると、おそらく決済はされていないだろうとのこと。私の電子マネーもすぐ履歴が出るものじゃなかったから、もし2重で決済されていたら後日連絡するよう言われ、もういちど支払いをした。これでまた10分くらい足止め。

【失態⑤】12:55

無事チケットを手に入れ、さきほど無駄にした行列に改めて並ぶ。少し短くなっていて、20分ほどで乗り場へ。するともぎりの人が「はい、2人ね~」と言った。え、いや1人ですけど。どういうことかと思ったら、私はチケットを2枚渡されていて、てっきり往復の分なのかと思っていたけど、どうやら1人1枚なようで。さっきの決済エラーのことがあったからレシートを取っておいたので確認すると、2枚分が決済されている。またトラブルだ。ある意味すごい。私が金額を確認せず決済したのがおかしいんだけど、決済エラーの時に何を何枚買ったかとか細かく聞かれたのになあと思いつつ。もぎりのおじさんも一応2枚穴開けとくねとか言って2枚とも使用済みにしちゃってて、いやこれは何もしないほうがよかったのでは…と思ったけどもうここまで来たらどうでもよくて。ロープウェイに乗って、ようやく久能山東照宮へ。

13:10-14:10 久能山東照宮


麓から階段を登ってくるルートもあるのは知っていて、どうせ来るならそっちからと思っていたけど、足を骨折して治ったところだったのでロープウェイを選んだ。それでもロープウェイの乗り場から本殿、さらには御廟まではキツイ階段が続いた。麓から神社に近づくにつれて段が高くなるとは聞いたことがあったけど、それを身をもって感じた。

ちょっと気持ち悪い話をする。私は昔から家康公が好きで。一番上の神廟に辿り着いた時、長年の夢が叶って本当に嬉しかった。ここまで起きたトラブルの数々も家康公からの試練だったのだったのだと思うことにした。あきらめないで来たよ!どんなもんだい!の気持ちだった。こんなにもいろいろあったのに、またいつか来ようと思えるぐらいにはスッキリしていた。

ちょうどここに来る直前で使っていた御朱印帳が終わったのでここで受けることにした。実は使っていたのは令和元年からはじまっているもので、その後朱印の多様化になんとなく冷めてしまい、集めるのをやめていた。今回は遠方ということもあり、後悔したくないので、とりあえずと言っては失礼だけど、お参りしたところ全て集めてきた。今考えても良かったと思う。
ロープウェイに乗って券売機のところまで戻ってきた。お参りして勇気をもらったので、1枚のつもりだったのに2枚になっていた・金額をよく確認せず、往復だから2枚なんだと思って指摘できなかった・もぎりの人が2枚とも穴をあけた、とスタッフさんに伝えた。決済エラーもあったためか、1人だと憶えていたスタッフがいて、そちらはすぐに返金してくれた。

流れから逸れるが、旅行から帰って数日後に確認したところ、結局例の決済エラーのチケットは決済されていて、倍の値段を払った形となった。ただもう電話するのが億劫で億劫で。明日電話しよう、を毎日続けて1ケ月ほど経ってしまい、あきらめることにした。勉強経験代として計上しておく。

14:15、考えていた時間より1時間ほど遅れて駐車場出発。取り急ぎ山をおりる。

14:45-15:00 静岡縣護國神社

各県の護國神社は必ず参拝しているので、時間は押していたけど寄ってみた。ひらけていていい雰囲気だった。御朱印をいただこうと社務所へ行くと、先客に戦争系の苦情熱弁オジがいて、10分足止めを食らう。急いでるとこんなもんだ。フルコースすぎてゲームのようだった。大したことじゃないけど、今日起きたことを考えると、トラブル⑥と言ってもいいかもしれん。事務のお姉さんが申し訳なさそうにしてくれたのでオールオッケー。

15:05 神部神社浅間神社

と、一応書いたものの、目の前の交差点まで来て断念した。時間がおしていたからだけど、残りがここだけだったら行けたと思う。でもこの周辺には駿府城跡や登呂遺跡など、行きたいところがたくさんあったので、数年後の目標にすることにして、なくなく断念。次はここはじまりで浜松とかまで足をのばしてみたい。

16:25-16:50 三嶋大社

来てみたかった神社のひとつ。ここの閉門に間に合うために急いでいた。急ぐとろくなことないもんで、この旅初の道間違い。高速の乗り口をスルーしてしまったところ、結構致命的ミスで、かなり時間をロスした。失態⑦といったところだ。
三嶋はちょうど時期的に境内で桜まつりをやっていたから、結果的には17時頃まで開いていたけど、公式には16時半までだったようなので、間に合ってよかった。やはり立派で、少し関東を感じるような、好きなタイプの神社だった。来られてよかった。
そうそう、ここへ来る道中の東名高速の富士山が最高すぎて。一番感動したかも。富士山が見えるスポットから富士山が見えるのは言ったら当たり前だけど、普通の高速道路から平然とどでかい富士山が常に見えてることに感動した。静岡市内の行きたかったところをいくつもあきらめて三嶋を選んだんだぞって気持ちが強くて焦っていたけど、間に合わなくてもこの景色見られたからいいやと思えるほど。1日中天気がよくて本当にありがたかった。

17:30-18:15 道の駅 伊豆ゲートウェイ函南

さて家に帰るわけだけど、渋滞することはわかっていたから、マシになるまで時間をつぶす。旅行前に地図を見ていて、三島から箱根までが30分かからないくらいの距離だということを知って驚いたので、行ってみようかと思ったけど、もう暗いし、おなかすいたし、ダラダラ過ごすことに。なにか食べようとしたけど、道の駅内の飲食店はみんな閉店まぎわ。ほたるの光が流れる店内で静岡のお土産を買って、ダラダラもする暇なくおわり。道をはさんだところにあった川の駅 伊豆ゲートウェイ函南にも行った。そちらは店はなく、ただ富士山がきれいにみえたので、写真を撮っておわり。歩道橋に景色の説明があって、箱根の山が見えたのは感動した。

18:30 さわやか函南店

ごはんを考えながら、せっかくだしさわやか行ってみようかなと意気込んだ。長時間並ぶことは知っていた。まだ渋滞しているし、2時間くらい並んでやるぞと行ってみたら、4時間待ちとのこと。食べられるの22:30。そこまでの覚悟はなく、あきらめた。

19:10-20:25 足柄SA

一般道で軽く渋滞しながら、富士山の東側をなぞるように走る。まっくらで何も見えなくなるギリギリまで、富士山の影が見えていた。ありがたいことだ。まだ渋滞の気配があったので、しばらく時間をつぶそうと足柄に寄る。さわやかの口になっていたので、ハンバーグがあるレストランに入る。私が入ったときは空いていてすぐ座れたけどだんだん混んできて、料理が来るまでは30分近く待った。今日初メシだったのもあるけど、おいしかったのでよし。お土産を見つつ、特に買うことなく、渋滞がマシになってきたのを見計らって出発。

22:50 帰宅

途中特に混むこともなく、ほぼ通常通りの時間。一か所道を間違いそうになったのが怖かったけど、無事辿り着いた。海老名に寄ろうと思ったら、海老名に入る車だけ渋滞していたので断念。トイレも大丈夫だったし海ほたるもスルー。一般道に降りてからどっと疲れが出たものの、なんとか着いた。よかった。

▼お土産の話

【山梨】

ワイン:母へ赤、自分に白、母のおつかいで赤、ばあさんにぶどうジュース
この旅でワインで二日酔いになった後遺症でまだ飲めていない。

金精軒:信玄餅、生信玄餅
生信玄餅は別格だった。べろんべろんというかふにょっふにょというか、やわらかい且つもちもちでおいしすぎた。普通のもおいしかったけど生はすごかった。



ぶどう酒ぼんぼん:ちょうどボンボンが流行っていたためか、やたらおすすめされていたから買ってみたけど、あんまりだった。友人にも渡したのに、スマンの気持ち。

山むすび:富士山の形したせんべい
富士山の形してるだけでわざわざ山梨で買うこともないものだと思ったけど、おいしそうでつい。つぶつぶしてておいしかった。

印傳:名刺入れ×3
全部おつかい。自分のを買う勇気はなかった。

【静岡】

静岡茶:伊藤園のと、久能山で献上茶のペットボトルを買った。あと緑茶割りを買った。お茶っ葉はやめた。

静岡麦酒:サッポロのやつ。

日本酒:高砂の特別純米酒を買った。全体的に日本酒のラインナップはあまり多くない印象だった。

わさび漬け:静岡といえばわさびも有名かなと思って。山本食品というところの小さいやつ。

生しらす・生桜エビ:これが一番感動した。お土産を選ぶとき、必ず県内産か、県内製造販売かを見て買うようにしていて、これは由比産だったので、冷凍だったけど買った。翌日早速海鮮丼にして食べたけど、飛んだ。また食べたい。



こんな感じ。バカみたいに買ったつもりはないけど、金欠マンにしてはがんばったろう。


▼そんなこんなで

数々のトラブルがありつつ、私の一人旅は終わった。頻繁に旅行に行く人からしたら一泊二日の山梨静岡旅なんて日常でしかないだろうけど、私にとってはとても濃い思い出となった。
長年行きたかった場所に行けたこと、天気にめぐまれ、ほぼ全方位から富士山を見れたこと。
旅行が趣味だと言いたいくらい出かけるのは大好きだけど、経済力が伴っていない。あと数年して奨学金から解放されたら、その分で旅行に行けたらいいな。


以上。また長くなってしまったけど、サイフの傷を見てふと思い出したので書いてみた。楽しかったです。

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