締めくくりはブームに乗って穿つ
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が12月28日に興行収入324億円を記録し、ついに国内興行収入首位だった『千と千尋の神隠し』の316.8億円を上回ったそうですね。
300億の漢に似てか寄せてか、
ウチのモミアゲ&襟足長めのにゃん柱(↑)も
今日は外を眺めてパトロールといったところでしょうか(ムリヤリ…)。
勿論私も映画館に足を運びました。勿論とても楽しく鑑賞しました。本当に素晴らしい映画だったと思います。早くクライマックスの映画化を信じて疑うはずもないのです。
(なぜだかすでにトゲのある、、、)
私が鬼滅の刃に抱いた個人的な感想は、
「単純明快で普遍的な正しさをお腹いっぱい胸いっぱい、真っ直ぐ恥じることなく叫ぶ」作品だな、と。(…本当に鬼滅好きなんです!)
まさに少年マンガ然とした作品というか。
家族愛、仲間との絆、圧倒的な自己犠牲、不退転の努力、責務の全う、敵への慈悲、遺し受け継ぐ人々の想い…
人気の理由もこういうところなのでしょうね。
ただそんなモノをこれでもかと、映画館の大音量ではとてもじゃないけど聴き取れない程の絶叫を交えてお届けされてしまうと、
薄汚れた大人になった私にはまさに日光にアテられた鬼の心地になるというか、
『風の谷のナウシカ』のセリフでうろ覚えていた
腐海のほとりに住み慣れた私たちには、
清浄な空気は濃くて甘過ぎる
的な退廃的感傷に浸らざるを得ないのでした。
もうひとつ、私の中に現れた天邪鬼。
ひねくれた私には
少し履き違えれば、わかりやすい正しさ(価値観)を愚直なまでに振り翳してるようにも見えて、
それが好まれるってなんだか、
ナントカ警察やら、顔の見えない誹謗中傷やらが散見される世相に重なって見えてしまいました。
今年は多くの人たちにとってどうしても「狂った」年だったかもしれません。
どうか炭治郎のように、
相手を汲み憐れむことを忘れない社会でありますように。
最後まで見てくださりありがとうございます。 またご縁がありますように。