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#30 認知症介護をしたら、認知症になるリスクが爆上がりする?!~アルツハイマー型認知症に女性が多い訳~

例えばの話、認知症の親の介護をしたら、その子や家族が認知症になる可能性が爆上がりするのか?!

その手の学術論や科学的データは手元に持ち合わせてはいないが、個人的な肌感として、「あるか?!ないか?!」で言えば・・・

あるっ!!

と、私は考えている。

3大認知症の中の「アルツハイマー型」では、特に女性の発症率が高く、「男性の約3倍」という論説も散見される。一方でレビー小体型認知症では、男性の発症率が高い。よって、認知症患者全体数では男性の方が多い。

しかし、認知症患者の約6割を占めるアルツハイマー型で、女性の発症率が男性の約3倍ということはだ、その殆どが、”女性”という事ではないか???


◼️アルツハイマー型に女性患者が多いのは何故か?!

1、”女性の方が長生きだから”説
最新の統計によると女性の平均寿命は「87.08歳」(男性81.05歳)、つまりこれは、高齢者人口に占める割合が女性の方が多くなるので、女性の認知症患者数が多くなっているだけで、「何故、アルツハイマー型が女性に多いのか?」という疑問には、あまり答えになっていない気がする。(個人的にはw)

2、”女性ホルモンの「エストロゲン」の減少が関連している”説。
これは、「アルツハイマー型認知症患者に女性が多い。」という特徴から、閉経後、女性特有のホルモン「エストロゲン」が減少することが、アルツハイマー型認知症の発症に関与しているのでは?という逆説的論説。

私的には、とても心辺りのある「有力説」だ。表題の「認知症介護をしたら、認知症になるリスクが爆上がりする?!」というテーマに対しても、論拠になると思う。

考えてもみたまえ、

介護者には、50代以上の女性が圧倒的に多くね??

50代~60代、70代の女性が、認知症の祖父母の介護をしてたり、旦那の介護をしていたり、ケアマネさんや介護士さん、ヘルパーさんだって、圧倒的に女性スタッフが多い。(しかもベテランがw)

つまり、「エストロゲン」という脳の機能の1部を司っているホルモンが減少する、閉経前後の「更年期」から閉経後の女性の方が、家庭でも職場でも、認知症患者に接している機会や時間が圧倒的に多い。


AMC健康成分ラボより

「エストロゲン」は、「女性らしさ」や「妊娠機能」を司る、女性にとって非常に重要なホルモン。「エストロゲン」はそれだけでなく、脳機能に対しても、とても重要な作用があることが、最近の脳科学研究でわかって来ている。

◼️エストロゲンの脳機能に対する効果
エストロゲンは全身のあらゆる組織に影響を及ぼしていますが、脳機能に対しても様々な作用が知られています。
① 神経伝達物質に対する影響
感情に関わる物質(セロトニン、ドパミンなど)や記憶に関わる物質(アセチルコリン系)の活性化
② 神経細胞の保護
細胞死の抑制と抗酸化作用
③ 神経栄養作用
神経栄養因子の増加と神経細胞の成長
④ 脳機能の活性化
脳血流量の増加と糖の取り込み増加
⑤ 脳内のアミロイドβタンパク沈着の抑制

このように幅広い作用を持つエストロゲンが減少すれば、神経細胞の死滅が進み、脳血流量の減少から脳機能が低下し、脳内のアミロイドβタンパク沈着が増加することで、アルツハイマー病発症の可能性が高まります。

医療法人社団 冬城産婦人科医院Webページより引用

女性にとって、「エストロゲン」が減少するというのは、それだけでも、「脳機能」に対する負荷が増えているということ、その時期に、認知症患者の介護に奮戦することで、更に、脳に対する負荷を高めている状態なのではないか?

これが、後々、(自分を含め)彼女達のアルツハイマー発症の”トリガー”になっている可能性が、私はあるのではないかと考えている。

実際、親戚筋だけを見ていても、認知症の祖父母の介護をしていた叔母も認知症を発症、その叔母を介護していた母も認知症を発症している。母なんかは、自身が「うつ病」だったのに、それを覚られたくないが為に、無理を押して叔母の介護をしていた形跡がある。

この時期の母の脳への負荷は、相当なものだったろうと思う。そして、叔母が亡くなってほどなく、母はアルツハイマーを発症している。明らかに、叔母の介護が、母の認知症発症のトリガーになったと感じている。


◼️実は介護をしていなくても、女性の認知症発症率は高い。

これは、妻帯者の殿方には注目して欲しい。
是非、注目して欲しい!!!

所謂、「夫源病」だ。

夫源病とは、夫の言動が原因でストレスが溜まり、妻の心身に不調をきたすことをいうとされています。循環器内科と心療内科の専門医である石蔵文信氏が命名したものですので、「夫源病」という病名があるわけではありません。
また、夫源病と類似する概念に、「主人在宅ストレス症候群」があります。夫が家にいることでもたらされるストレスが主な原因となり、妻に発症する様々な疾患を意味しており、心療内科医の黒川順夫氏が発表しました。

離婚弁護士ALG/夫源病を理由に離婚する時知っておくべきことより抜粋

また、岐阜県土岐市の「土岐内科クリニック」さんのブログで、大変、興味深い記事がある。こちらにも注目して欲しい、⬇️⬇️⬇️

若い頃からの夫婦の関係や、定年後の夫婦の関係が、女性の認知症発症のトリガーになっている可能性がとても高いのだ。


私はフェミニストではないが、世の中、どーも、「男性が受けているストレス」や、それによる「うつ病」などの「精神疾患」に対する関心や記事の方が多いと感じている。

それは、やはり、男性の方が企業にとっては「戦力」としてフル稼働しているからだろう。(男性社会とまでは断定しないけれどもw)男性社員が何らかの疾患を発症して戦力外になる方が、企業にとっては痛手が大きい。だから、男性のストレスに対する「抗ストレス関連情報」が多いのだと思う。
(もっと言えば、”風俗産業”というものが、世界最古の業種として世の中から廃れないのも、その為だろうと思っているw)

それについては、批判するつもりはない。

”しかし”である、

考えて欲しい、気づいて欲しい、女性の人生の方が、就労に関わらず、出産の経験に関わらず、既婚未婚に関わらず、介護の経験に関わらず、常に、ストレスフルなのだ!!!   (悪いけど、男性よりもずっとねw)

全ての女達にこそ、”遊び”や”息抜き”が必要なのだよっ!! いくつになってもなっ!!

そこを、「ジェンダーレスにしろっ!!」って話だよ。まったく。。。

そうすれば、認知症の発症率は、確実に下がるっ!! 将来における認知症患者数も、確実に下がるっ!!

医薬品会社が躍起になって開発している、バカ高い「抗認知症薬」を期待するよりも、ちょっとした周囲のお気遣いや優しさ、夫の妻に対する意識や、子供から母親に対する依存意識を変えるだけで、”無料無薬で防げる認知症”もあると・・・。

そう私は考えている。
将来的なコスパと幸福感を望むならば、やらない手はないだろうw

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