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便利になれば幸せ?幸せ感は相対的

「変な話だが貧しい日本の方が何か"幸せ感"があったな」
「豊かになればその分不幸も多くなるような気がする」
引用:社長島耕作10巻 STEP107 Hold The Line

社長島耕作10巻からの引用です。
東日本大震災の被災地を訪れ、停電して灯のない夜に子ども時代の星空を思い出します。
昭和20~30年代の夜道は懐中電灯が必要だったこと、6畳1間を40ワットの裸電球が照らしていたこと、
エアコンももちろんなかったが、夜は家の戸を開け放って夜風通せば十分涼しかったこと、
みんな貧しかったから家を開けても平気だったこと…
現代に振り返ると、夜に星が見えなくなるくらいの街の灯、
エアコンの数の増加と比例するように上がる夏の気温、
常に家のセキュリティを気にしないと行けない治安…

便利さと反比例するように次々と問題が生まれ、イタチごっこ の如く人類は便利さをさらに追求します。
前回、人の幸福の総量は変わらないという法則を載せましたが、社会のレベルであっても変わらないのです。
幸せの尺度は絶対的なものではなく、相対的なものだといえます。
島耕作というと日本の会社の社内政治や人間関係の描写のイメージが強いですが、日本の社会がどのような変遷を歩んできたかも感じることができます。

人間はいつまでも幸福のままではいられないのか。
次回は、便利さだけを追求する社会に警鐘を鳴らし、相対的な幸福感を保つためにはどうしたらいいか、一緒に考えてみましょう。

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