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【映画】「アキラとあきら」信念を貫くことで得られるものに涙する作品#144

おはようございます。

9月に入り、気温が下がってきて過ごしやすい気温になってきました。
上着を羽織って、体温調節するくらいでちょうど良さそうです。

今回は8月26日に公開になった映画「アキラとあきら」について書きます。
池井戸潤さん原作で、ドラマにもなった作品です。

公式HPであらすじを確認した程度で、原作もドラマも見ずに私は観ました。

おもしろいっ!!

登場人物の心情に自分を重ねながら観て、感じたことを書きます。

あらすじ

まずは、あらすじ

父親の経営する町工場が倒産し、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛〈アキラ〉。大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し、血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬〈あきら〉。運命に導かれるかのごとく、日本有数のメガバンクに同期入社した二人は、お互いの信念の違いから反目し合いながらも、ライバルとしてしのぎを削っていたが、それぞれの前に〈現実〉という壁が立ちはだかる。〈アキラ〉は自分の信念を貫いた結果、左遷され、〈あきら〉も目を背け続けていた階堂家の親族同士の骨肉の争いに巻き込まれていく。
そして持ち上がった階堂グループの倒産の危機を前に、〈アキラ〉と〈あきら〉の運命は再び交差する

映画「アキラとあきら」公式HPより

アキラ役:竹内涼真
あきら役:横浜流星
冒頭から2人の姿をみて、竹内涼真さんからは「好青年」という爽やかさと、横浜流星さんからは「エリート」という印象を持ちました。

あらすじにも記載していますが、それぞれがもつ「信念」が随所に描かれていて、物語の展開を決めるのも2人の「信念」で構成されているように感じました。

衝突していた信念とプライド
あきらが社長となる階堂グループ会社の危機を融資で救う、という目標を達成することにコミットしているアキラの真っ直ぐな姿

アキラの提案を受けて、自分を変える決断をし家族と会社を変える決断をするあきらの姿

信念という想いが伝わる、ところに共感できる作品でした。

弟くんへの共感

主人公のアキラとあきらの2人だけでなく、あきらの家族役の2人の姿にも共感、印象に残りました。

まず1人目があきらの弟(高橋海人)龍馬です。
幼い頃より父から兄あきらと階堂グループを背負うことを夢に育ちましたが、兄あきらがメガバンクに就職したことから兄弟関係に歪みが生まれてしまします。
父が病に倒れ際、周りの反対を押し切り子供の頃からの夢を果たそうと社長に就任します。
ですが、叔父の嘘の事業計画にのせられてしまい会社を倒産の危機に追いやってしまいます。

印象に残り、共感したのは過労で倒れ病院のベッドで兄あきらと会話しているシーンです。

兄を越えようと、認められようと自分の力を信じてみたものの、会社を倒産の危機に追いやり、力及ばずだったことを認め兄に助けを求め涙します。
自分自身も力不足であるというのは理解しながらも、会社を守ろうと奮い立たせた心情と結果うまくいかなかったことへの悔しさに共感して涙してしましました。

私もスポーツでも仕事でも思い切って挑戦して、背伸びしてやってみた経験があり望んだ通りの結果をつくった経験の方が少ないので、弟くんの姿に自分を重ねることができたからかもしれません。

叔父への共感

2人目は、あきらの叔父(ユースケサンタマリア)です。

あきらの父は3兄弟で、それぞれが階堂グループの会社を1つ任されています。
叔父2人が代表を務める会社の経営が傾き、新規事業に投資するも赤字続きで立て直しが困難な状態に陥ってしまいます。
あきらの父とは衝突が絶えず、家族で歪み合う姿からあきらは階堂グループから離れることを選択しました。

印象に残ったのが、経営難を打破する策をあきらが叔父2人に持ちかけるシーンです。

アキラから提案を受けた会社救済策をとり、3つに分かれた会社を1つに戻すことを決意したあきらは叔父2人に提案を持ちかけます。
反対を受けますが、土下座し自分の想いをぶつけ階堂一家が和解します。

弟の龍真と同様にあきらの父との心の壁があり、関係を良くしたいという想いがある一方でプライドが邪魔をして今までできなかった心情と、あきらが土下座し会社を1つにすることを了承し相手を許すことができたところが印象に残りました。

松下幸之助さんが「事業は人なり」という言葉を残されています。
会社の経営問題解決は、すぐそばにある人間関係にあって自分の決断で乗り越え、解放され涙しているところは誰もが経験する事のように感じました。

まとめ

ユースケサンタマリアの会社秘書役で、芸人の「あきら100%」さんが出演されていました。
嘘の損益計算書を見抜き、横浜流星さんが怒号を飛ばすシーンで出てきて笑うシーンではないのですが、観終わって振り返ってみると「監督や制作サイドのちょっとした遊び心なのか?」と考えてしまいました。笑

もう1度観たいっ!!
というのが率直な感想ですが、自分の立場を変えてもう1度観たいなと思いました。

仕事仲間をつくる、会社をもつなど、より自分だけでなく一緒に仕事をしている人達の中で矢面に立ったり、代表を務める立場にある状態で観るとよりおもしろさが増えるように感じました。


参考:
映画「アキラとあきら」公式HP

枡田泰明

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