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【本】「ダイヤのA」高校野球漫画の主人公に人気の魅力が詰まっている作品#148

こんにちは。

今回は漫画「ダイヤのA」について書きます。

「ダイヤのA」は、寺嶋裕二さんの作品で2006年に第1巻が発売され、少年週間マガジンでも連載し次号で最終回を迎えます。
2013年にアニメ化もされ、高校野球漫画の大人気作品です!!

私は大学1年生の時に、「ダイヤのA」を読み始めました。
「ダイヤのA」の面白いところはたくさんあるのですが、1番の見どころを挙げるとするならば、主人公の沢村栄純の魅力だと思います。

沢村栄純に焦点を絞って、「ダイヤのA」のおもしろさを伝えたいと思います。

あらすじ

もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!王道にして斬新。感動と興奮の高校野球漫画!!

引用:マガポケ

沢村栄純の魅力1:ずっと目標を宣言している

エースになるためにここに来てるんだ!
その気持ちだけは誰にも負けるつもりねーっスから!!

出典:第5話 沢村栄純

主人公は地元を離れ西東京の強豪、青堂高校野球部に入ります。
地元の仲間と一緒に居たい気持ちと、高いステージで自分の力を試したいという気持ちの葛藤が第1巻から描かれています。
仲が良い仲間が、ずっと自分と同じ将来や理想を追いかけているかというと、そうではないことが多いのではないでしょうか。

主人公の沢村栄純は、
明るい
一生懸命
仲間想い
な性格が描かれているように思います。

最初の練習参加に遅刻し、監督から見放されそうに「エースになるためにここに来てるんだ!その気持ちだけは誰にも負けるつもりねーっスから!!」と宣言します。

同級生のライバル降谷暁がすぐに1軍に上がる中、沢村栄純は2軍からのスタートでしたが、どんな時でも「エースになる!!」という目標を持って、監督や先輩、誰に対しても目標をずっと宣言し続けます

「素人」と呼ばれながらのスタートでも、ずっと目標を宣言し誰よりも努力し続け、周りから応援され、結果を出しエースになる姿が「ダイヤのA」のおもしろさの1つに詰まっているのではないでしょうか。

沢村栄純の魅力2:失敗や壁を仲間と一緒に乗り越える

このスランプを、後に大きな飛躍へと変えてくれると信じてるよ。
そういう男だろ、あいつは

出典:第70話 滝川・クリス・優

1年の夏までに結果を出し、主人公は背番号20でメンバーに選ばれます。
西東京大会を勝ち上がった青堂高校は、決勝で稲城実業高校と戦いサヨナラ負けで甲子園出場を逃してしまします。
決勝戦で沢村栄純も登板しますが、バッターの頭部にデッドボールを当ててしまい大会終了後インコースに投げれなくなり、イップスを抱えてしまいます。

そんな沢村栄純に力になったのが、3年生捕手であり沢村栄純が師匠と信頼をよせるクリス(滝川・クリス・優)。
こんな先輩が欲しいっ!!」と誰もが思ってしまうほど、実力も指導力もあり頼りになる先輩。

沢村栄純がずっとクリスから学んだことを実践し続けてきた信頼関係があるからこそ、どんな時でも応援し力になってくれる人がいるのが伝わってきます。

イップスを克服した後も、変化球を覚える時にコーチや同級生、そして正捕手でありキャプテンの御幸一也からの力添えもあって成長を続けます。

沢村栄純の魅力3:ライバルの力を認め応援する姿

ベンチはエースを信じるってことだろうが!!
1点差に詰められたからっておたおたすんな!
エースナンバー背負ってんならあとアウト一つきっちり取ってベンチ戻ってこい

出典:第285話 沢村栄純

2年の夏の大会は沢村栄純がエースナンバー(1番)を付けますが、それまでは降谷暁がエースナンバーを付けています。
降谷暁は150km/hを常時超える豪速球が持ち味で、春の大会で甲子園デビューも果たし全国から注目を浴びる選手へと成長します。

降谷を沢村は入部当初からライバル視し、顔を合わせる度に負けん気をみせています。
ですが、自分が成長するにあたって降谷の凄さを実感し、降谷の力を認めているからこそ自分との力の差を感じ、悔しさがありながらもベンチから誰よりも声を出して降谷を鼓舞し続けるシーンが何度も描かれています。

降谷も春大会を終えた後から調子を崩し、練習試合で結果を出し続ける沢村の姿をみて、張り合っていた関係からお互いの力を認め合う関係に変わっていくところも見どころのひとつです。
最後の稲城実業との試合中の降谷の想いからも、沢村との関係があらわれているように思いました。

まとめ

実在する高校や舞台、練習や環境。現実的な野球の技術。
といった、自分に重ねてみることもできる作品であることも「ダイヤのA」の魅力だと思います。

ですが、それ以上に主人公の「沢村栄純」の言動、野球に取り組む姿勢、成長、仲間から応援される姿に「ダイヤのA」の魅力を感じます。

また最初から読みなおそう!!


枡田泰明

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