ソロキャンプをはじめよう#4。ランタン編
はじめてのキャンプに向けての準備中、ふと気付いたことがある。それは『ランタンは2個以上、必要なんじゃないか?』ということ。
夜、トイレやお風呂などで少しテントを離れる時のことを考えると『持ち歩き用ランタン』と『テント自体を照らしておくランタン』の最低でも2個のランタンがないと、自分のテントに戻れなくなる恐れがあるのではないだろうか?
そう気付くと、ランタン選びは種類や機能で比較する前に、まず考えるべきことがありそうなので、順序立てて検討してみることにした。
まずはランタン利用シーンの妄想からスタート。
最初にすべきことは、妄想シミュレーション。
やりたいキャンプは
■どんなタイプで、
■どんな時間に
■どんな過ごし方をするのか?
をシミュレーションすることで、必要な明かりがどんなものかを明確にする。
シチュエーションごとに必要な明るさやランタンの種類が違うので、夕暮れ以降の自分のキャンプシーンをいくつか想定しておいて、そこで必要なランタン、ライトを用意しないといけない。
想定したシーンにおけるランタンの役割は何か?
ざっくり分けると、ランタンの役割分担は次の3つ。
最初に想定したシーンで使うランタンの役割は、この3つのうちどれなのか考えると必要スペックが絞り込める。
例えば、大きなテーブルを囲んでみんなで夕食をするなら、全体を明るくするメインランタンが必要で、その場合は明るいランタンがいい。雰囲気も重視するなら、デザインや使う燃料(これにより炎が変わる)にこだわってみるのもあり。
その一方で、テント内で寝る前の読書には、手元を照らすサブランタンが必要。この場合は、基本的には明るすぎないLEDランタンに絞られる。
※テント内で、ガスやガソリン等の燃料を燃やすランタンは火事や一酸化中毒防止のため基本NG。どうしても使う人は自己責任で。
想定したシーンから必要な個数とスペックを絞り込む。
最終的には、メイン、サブ、持ち歩き用と全部必要になってくるのだろうけれど、最初から一気に全部揃えるのは難しいので、今回のキャンプでは何が必要かを考えていく。
今回はキャンプ経験者たちと行くグループソロキャンなので、夕食時あたりに焚き火を囲んでワイワイする時間に必要になるであろう『全体を照らすメインランタン』は経験者の友人の焚き火エリアに遊びに行くので用意していかなくてよさそう。
そうすると、初キャンプの自分が用意すべきは『持ち歩き用ランタン』と、テント内で使ったり、調理する時のテーブルを照らす『サブランタン』。
持ち歩き用ランタンは小さめの懐中電灯&iPhoneのライトを使うことにすれば、『テント用ランタン兼テーブルランタンになりそうな1個』だけ購入していけば何とかなりそうな気がしてくる。
そして借りるテントは小さめのソロキャンプ用テントなので『テント内で読書できる程度の明るさのLEDランタン』を選べば良い。
ランタンの種類とメリット・デメリット
これは色々なサイトやキャンプ動画で解説してくれている人が多い。
個人的には下のサイトがランタンの種類と特徴、メリット・デメリットなどを比較表を交えて教えてくれていて非常にわかりやすい。
選ぶためには優先順位より、絶対ゆずれないTOP3を決めよう。
さあ『テント内で読書できる程度の明るさのLEDランタン』を選ぼうと思っても、ランタン選びのポイントは、たくさんありすぎて非常に困る。
うんうん考えていたら、ふと『引っ越しの物件探しと同じ』ではないかと気付く。
絞り込み条件の候補はたくさんあるけれど、条件をつけすぎると見つからない。
物件探しでは、『これは絶対ゆずれないTOP3』を決めて絞り込みをかける。
例えば、「駅から5分以内」「家賃○万円以内」「バストイレ別」は絶対はずせないが、それ以外は多少妥協する。できれば新築がいいけど、多少折れて築10年までならOKにするみたいな。そうしないと物件は見つからない。
ランタンも同じで、おしゃれで明るくて軽くて長時間点灯するのに激安みたいな理想を完全網羅してくれる完璧なランタンには、そう簡単には出会えない。むしろ一生、出会えないかもしれない。
色々捨てがたいけれど、自分の絶対ゆずれないTOP3は?
今後は徒歩キャンプが基本になりそうなことを考えると、現在の自分の絶対ゆずれないTOP3は悩み抜いた結果、こんな感じになった。
○ 軽量:UL(ウルトラライト)
○ 多機能:他の用途にも使える
○ 暖色LED
惜しくも3位にまで入らなかった次点のポイントも、3つくらいまで選んでおくといい。これが最終的な決断を下す際に決め手になったりする。
<次点>
・ソーラー充電式
・デザイン
・価格(比較的廉価)
今回は最初の1個ということもあり、もし残念な結果になったとしても「防災グッツとして自宅に常備できるもの」にしようという考えから、ソーラー充電式が次点TOPにランクイン。
デザイン的にはSnow Peakのたねほおずきが好みで、ずっと悩んでいたのだが、ソーラー充電式で防災グッツにもなるという観点から、今回はこちらのランタンを買うことにした。
結論。
キャンプ経験者の友人は「今度一緒に行った時にうちらのランタンをいくつか見てから決めたらいいんじゃない?」とアドバイスをくれたのだが、正直それでは手遅れだ。ランタン無しでテントで一泊するのは無謀の極みだ。
しかし、ショップ店頭で現物を見ても、店内の明るさの影響があり、求める明るさがあるのかなどはわからない。
他のキャンプ経験者たちや、noteの熟練キャンパーさんからいただくアドバイスも同様で、『実際にキャンプで使っている状況を見てから、自分のスタイルに合うランタンを真似していくのがいい』と口を揃えて言っている。
そして自分の至った結論は、
ランタン選びは難しい。
実際に屋外環境で使っているシーンを見てから、最初の1個を選ぶのが懸命。
だからこそ
デイキャンプかBBQなら、ランタン無しで初参加でも大丈夫。
経験者のみなさま、初心者を誘う時はぜひデイキャンプからお願いします。
いきなり泊まりのソロキャンに誘われた初心者からの切実な願いです(涙)