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ソロキャンプをはじめよう#5。メスティン編

星の数ほどあるキャンプ用の調理器具の中で、今回は珍しく迷うことなく、コレ欲しい!と思った物がある。

それが「メスティン」だ。

メスティンは単なるご飯を炊くための道具ではとどまらない。

メスティンとは、クッカー界における賢者クラスの万能選手。

おいしいごはんが炊けるだけではなく、パスタやラーメンの麺類も、炒めものや蒸し物も作れて、スイーツや燻製もできるスゴイ可能性を秘めた代物。

ドラクエの職業で言えば、まさに「賢者」がふさわしい。
オールマイティーに何でもこなせる頼りになる優しいアニキ的存在。

もし、ドラクエ3で冒険の始まりの朝、さあこれから冒険に出るぞと意気込んでルイーダの店に行ったら、賢者がいた。なんてことがあれば、絶対パーティに賢者を入れるだろう。

キャンプ初心者でわからないことだらけの今だからこそ、初期パーティに賢者がいるイージーモード状態でキャンプに挑みたい。

どのメーカーがいい?基本どこでも同じだが、炊き込みご飯が分かれ道(かもしれない)

メスティンとは、飯盒(はんごう)を意味する英単語で、商標ではないので、色々なメーカーからメスティンは販売されている。

だがしかし、その万能であるが故に品薄で入手困難なところ唯一の難点。

そのため定価よりお値段が高くなっていたり、メルカリで高額転売されていたりする。最近(2020年5月)ダイソーでもメスティンが販売されたが、大人気であっという間のメーカー在庫ゼロになるほど売れてたりもする。

Amazonもダイソーにも在庫がなく、半ば諦めてかけていたところ、たまたま帰省した際に立ち寄った実家近くのカインズホームで1個だけ定価販売されていたメスティンを発見!即購入である。

通称ニトリメスティン。
ニトリやホームセンターでまれに売られているらしい。

■メーカーによる違いは、1個を除いてほとんどない
メスティンの代名詞となっている一番有名メーカーのトランギアのメスティンを基準に色々なサイトやYouTubeでメーカーごとの比較がされているが、ソロ向きのスモールサイズに関しては、サイズも重さもほとんど同じ。

フタの締まりやすさで若干差があるらしいが、正直、個体差レベル。
違うのは、ハンドルカバーの色が黒か赤かくらい。

1個だけ違うのが、DAISOのメスティン

他のメーカーのメスティンの中にすっぽりと収まる少し小さめサイズ。
小ぶりなので、お米1合炊くとフタのギリギリまでパンパンになる。

そのため、例えば鮭の切り身とか具材を入れた1合炊き込みご飯はDAISOのメスティンではできない(と思う)。やるなら0.5合、ちょうどお茶碗1杯分の炊き込みまでなら可能かもしれない。

それ以外の違いは無いと思われる。

●白米だけでなく、炊き込みご飯も楽しみたい方はDAISO以外のメスティンを選ぶといいかもしれない。

●DAISOメスティンは小さいしお値段も安いので、見つけたら燻製専用メスティンとして購入したいと個人的には目を光らせていたりする。

メスティン使い始めの儀式、シーズニング

メスティン愛にあふれる界隈では、メスティンを買ったら最初にやる2つの工程が有名。

それが「バリ取り」と「シーズニング」

【バリ取り】
メスティンのフチがアルミ切りっぱなしの状態で鋭く、手を切ってしまう可能性があり危ないので、フチをサンドペーパーで削る作業。

一番有名なトランギア製のメスティンは、さすが海外製なので切りっぱなし状態で触って怪我しそうなくらいフチが鋭いらしいのでバリ取りが必須。

だが、今回自分が購入した山善のメスティンや他の日本製メスティンは、事前にこの部分がヤスリがけされているのでバリ取り不要なことも多い。
実際、触ってみて全然平気だったので、今回バリ取りは省略。


【シーズニング】
アルミが焦げ付かない用に、米の研ぎ汁などで煮て薄い皮膜を作る作業。

市販のアルミ鍋を買ってもやらないから、本当にシーズニングがいるのだろうか?という疑問は若干残るが、焦げ付き防止とメスティンへの愛を捧げるための儀式としてやることにした。

シンプルに、米の研ぎ汁でグツグツ煮るだけ。
色々なサイトにシーズニングを儀式のように書いてあるのに、研ぎ汁の濃さ、煮沸時間の詳細は結構不明だったりする。

ひとまず濃い目の研ぎ汁でサッと煮れば良さそうなので、自宅にあった無洗米4合分の研ぎ汁で15分程度煮沸させてみた。

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はみ出たフタ部分は途中何度かひっくり返したり、底に入れたりしてグツグツと15分煮込む。

煮終わって、冷ましながら、水で米ぬかのヌルヌルする部分をしっかり洗い流したら完成。

全く以前と変わった気配が感じられない。
それでもやるかどうかで、メスティンへの愛が試されているのだろう。

炊飯の仕方。IHはダメだけど、ラジエントヒーターならOK!

炊飯はとても簡単でポイントは2つ。

●お米1合に対して200ccの水を入れる。
●30分〜1時間以上、吸水させる。

基本の炊飯は、お米1合に水200cc。メスティンには、取っ手のリベットが200ccの目安になるので水加減がやりやすい。計量メモリがあるシェラカップとか持っていると便利。

お米の吸水は芯が残らないようにするために必要で、気温が低いと時間がかかるので秋冬は少し長めに吸水させるのがオススメ。

そして、バーナーやガスコンロでの炊飯の仕方もとっても簡単シンプル。

【コンロやバーナーでの炊飯手順】
1.沸騰して吹きこぼれるまで強火でガーッと
2.弱火で15分
3.火からおろして10分蒸らす

ちなみにメスティンは、ほとんどのIHコンロには対応していないので使えない。

ただIHコンロでも1個くらいラジエントヒーターという電熱線でガンガンに熱してくれるコンロが1口くらいあることも多い。このラジエントヒーターならIH対応器具以外も使えるので、ここならメスティンも問題なく使える。

実際炊いてみて、簡単に美味しく焦げつくこともなくご飯が炊けた。

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そして、やはりうまい!一合ぺろりと食べてしまった。

■自宅コンロでやる時の注意点
メスティンから沸騰したお湯が吹きこぼれるので、コンロに焦げができやすい。

ラジエントヒーターはめちゃくちゃ熱いので、冷めるまで絶対触れないので、その間に吹きこぼれが黒く焦げついてしまう。

焦げてしまった時は、あとでメラミンスポンジで気合い入れてこするとキレイになる。コンロで作る時はコンロの後処理があることを忘れない方がよいかもしれない。

チキンラーメンはそのままポンでOK!

せっかくならばと、袋麺のチキンラーメンも作ってみた。
通常なら縦に半分に乾麺を折って入れると、丁度いいらしいが、チキンラーメンは円形だったので、そのままポン!

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期待通り、すぐおいしい、すごくおいしい。
個人的には黒胡椒をかけて食べるのが好きだ。

ただ、アルミの部分はめちゃくちゃ熱いので、口つけてスープ飲むことはできないので、キャンプ地でラーメンを作るときはレンゲかスプーン的なものは用意していこう。

まとめ

可能性あふれるメスティンにときめきが止まらない。
色々なレシピを試せて、毎日が楽しくなりそうな予感。買ってよかった。


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