生活保護になってみた②
はじめに
こんにちは。現在生活保護を受給しているイル山と申します。
前回
に引き続き、今回も生活保護になった当時の話を書きます。
生活保護を受ける際にはいくつかの条件があり、それをクリア(下回るというべきか)すると生活保護受給の資格が与えられます。
それはそうなのですが、無計画に生活保護を受けてもロクなことにならなかったりもします。
金銭の問題はデリケートなので、人それぞれ状況が違うと思います。
今回は私の状況なので参考になるか分かりませんが、
生活保護を検討しておられる方などに参考になるよう、心がけて書くつもりです。
(ついでに、ぼく自身のお気持ち、主観的なものも、ちょこちょこと挟ませていただきます。)
時間の流れや具体的手続き、職員さんの対応などを思い出せる分だけ書きたいと思います。
よろしくお願いします.
就職活動終了〜生活保護受給2週間前〜
あらかた就職活動にも絶望し、人生終えちゃおっかなぁ〜くらいに思っていた頃、(前回参照)
生活保護を視野に入れ始めるようになりました。
「よくよくかんがえたら、この生活レベルって生活保護レベルなんじゃね?」
そんな風に思ったのがきっかけです。そして実際にそういうレベルでした。
私はとにかく困窮しておりました。
・残りの現金20万
・楽天カード借金100万(月返済37000円)
・奨学金返済100(月2万返済)
・家賃月5万円(知人宅に間借り)
HELL。具体的にはこういった状況でした。何もせずとも月に11、12万ほどは飛んでいくのです。
+食費や雑費、固定費などがかかります。
辛いです。自業自得?まぁまぁまぁ・・・
お金があまりにも少ないとどうなるか。・・・アホになるんですね。すごく。
慢性的に悲しい状態で、一箱420円のタバコを吸い続け、布団に顔を押し付けてウーウーと呻く。頭にずっと霧がかかっているような状態です。
この生活が持続不可能なのは、もはや誰の目にも明らかでした、
生活保護を郵送で申請する
そうしてぼくは生活保護の申請を行うことになります。
どうやって申請しよう。郵送か直接提出するか。検討した結果、郵送で生活保護の申請を行うことにしました。
フミダンという便利なサービスがあります。質問に答えていくだけで生活保護申請書類が出来上がる、無料のサービスです。
ネットの知識ですが、水際作戦や侮蔑的な態度などで生活保護申請には高いハードルがあること。
生活保護費は各自治体と国の2つから支出されているということ。
支給決定権をもつのは国で、各自治体にはそういった権限はなく、チェックをするのがメインであること。
申請は郵送でも良い、など。
そういった情報が頭の中でぐるぐると回った結果、
窓口でビビらされるのも嫌だったので郵送で送ることにしたわけです。
PCからプリントアウトできればよかったのですが、プリンターが壊れてしまっていたのでPCからスマホにPDFを移し、コンビニからプリントアウトしました。
(余談ですが白黒印刷、セブンイレブンやローソンでは20円で行え、ミニストップでは5円で行えます。ただスマホのアプリが少し〜かなりわかりにくかったです)
コンビニで封筒を買って、申請書を入れて、切手を貼って送る。
これで”果報は寝て待てMODE”に突入ですね。寝て待つことにしました。
市役所から電話が来る
作成した申請書を郵送し、3日ほど経った頃に市役所から電話がかかってきました。
「郵送で送っていただいた生活保護の申請書ですが、もちろんこのまま申請することもできますし、それでも良いのですが、その前に一度窓口に相談にこれらませんか?状況によっては有利に申請できるかもしれませんので、そういったことにも対応できるかもしれません。」
そういったことを言われました。
一瞬「これが水際作戦?」とも思ったのですが、なんというか、普通に親切な感じがすごくしたんですよね(弱ってたからそう感じただけかもしれない)。
つべこべ言わずにとっとと受理しとけや、という気持ちも1ミリ位、少しは芽生えたんですけど、これからお金をいただくって立場で、ましてやお世話になる相手です。
流石に邪険に扱うのはちょっと、いや、かなりアレかなと思い、後日市役所に伺うことを伝えました。今となってはこれで良かったと思います。
市役所に行く
市役所の誘いに乗り、ホイホイと赴いたぼくは一体どの様になってしまうのか。
ジャムにされるかもしれない・・・そんなことを思いながら向かいました。
結論から言います。この日は生活保護申請しませんでした。
水際作戦成功?申請断られたの?いや、違います。
理由としては、銀行の残高20万円をカード借金の支払いに回すためです。
申請時の日にち時点で、保護費の支給額が変わること(日割り計算)、申請時の資産額(銀行の残高5万円)に応じて初月の支給額が変わる(最低生活費−残高5万円)ことなどを教えてもらいました。
お前はなにを言ってるんだ?
要するに、得になる方法を教えてもらったって話になります。
生活保護費を算出する為には複合的要素の計算が不可欠です。
それらのケーススタディを比較、検討したというわけです。
役所の人間には、地域差も個人差もあるらしいですよね。
うちは関西の方で、親切な役所の人だったことに安堵、感謝しています。
すばらしい。人と人の関係性ですね。
そんなこんなで、色々と教えてもらった僕は、
日を新たに、また申請に来ようと思うのでした。
ところで、親族へ生活保護がバレる、通知されることはあるのか。
結論から言います。通知されないようにできます。
通知されないようにする一番手っ取り早い方法は”毒親である”ということにすることです。
それが国の方針だそうで、現にぼくの親にもそれで通知はされていません。
そのあたりは役所の規則や、感情面と折り合いをつけてうまくやっていきたいところです。
ずるくなんかないんだよー。子どもに金を与えて自立心を奪うことは、時に虐待にもなるんだよー。
再申請までにすること
そんなこんなで一連の流れを終えました。
再びネットで生活保護のことを調べるようになり、知識を仕入れるフェーズに入ります。
今だから言えます。生活保護受給にあたって、はじめが一番肝心でした。
生活保護を貰う前が一番きつい状態なのに、効率悪い申請をしてしまい、きつい状態がより長く続く羽目になりました。
そういった意味で、しっかり下準備をした上での郵送申請は最強だと思います。
最近はそういう団体も様々あるようです。信頼できそうなら頼んでみるのも良いかもしれません。ぼくが知ってることを知りたい人がいるならいくらでも教えますよ。(どうせ聞かれないしヨユー。)
とにかく口座の中身、手持ち資産を減らすことを行う。これに尽きます。
様々な方法があります。全てやると楽に生活保護に突入できます。
車について。
車の所有は認められていないので、申請前に売ることを推奨します。
生活保護受給後に売却すると、いくらで売れようが、不用品売却の控除額である8000円しかもらえません。ぼくは後々そうなりました。ぎゃふん。
ご覧いただきありがとうございました。つづきます。
〜まとめ〜
就職活動を諦め、人生すら諦めかけていたイル山は、生活保護申請することにした。
役所からの電話、敵か味方か。弱った心で役所を訪れると、意外なほどに人対人の会話であった。役所の人いわく、どうせなら良い方法で受け取ってもらいたいとのこと。
人の善意に触れ、少し前向きな気持を得たイル山は、そうして生活保護申請の下準備に取り掛かるのでした。
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