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スモールカンパニーは「キドウ力」

こんにちは、戸田です。

世の中に多く見られる経営論や戦略論は、その多くが大手企業を主体(モデル)としています。スモールカンパニーの場合、経営者個人の属人性が強すぎ、再現性や普遍性を求めづらい側面があるからとも考えられます。

そもそも圧倒的な強みがあれば自ずと企業は大きくなるわけですから、(何らかの経営の意図が無い限り)スモールカンパニーのまま止まることはなく、圧倒的な強みが無いからこそスモールカンパニーなのだ、と言えるかもしれません。

では、このような圧倒的な強みを持たないスモールカンパニーにおいて、どのような戦い方があるか、一般化してメモしてみたいと思います。


軌道に乗る

つまり、流れに乗る。

身も蓋もありませんが、戦略はもうほぼ、これ一択かもしれません。市場と顧客の都合に乗ること以上に、スモールカンパニーの戦い方の基本になるものはありません。

スモールカンパニーの“こだわり”は、案外と通用しないことが多い。通用するのは、あくまで市場と顧客の都合に合致していることが前提で、かつ、競合他社に比べて“損な選択にならない”場合に限るのが現実だと思います。

市場の方向性、顧客の潮流がどのような軌道に進んでいるのかを、小さく仮説検証をしながら戦略を立てていくことが求められます。

特にベンチャーにありがちですが、技術優位で軌道に反した動きをとっても、弾き飛ばされてしまうだけでしょう。

詭道を選ぶ

市場や顧客の方向性が明らかであれば、当然に競争も厳しくなるわけです。

したがって、誰もが同じように対応してくる王道の打ち手ではなく、大手のように体力があるからこそできる覇道の打ち手でもなく、まずはニッチであっても自分が(先行して)勝てる場を確保できる詭道を選ぶべきだと思います。

兵は詭道なり。少し古くなりますが、ピーター・ティール氏著『ZERO to ONE』でも記されていた、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなにか?」、つまり、「自分がとても得意で、ほかにやっている人がいないものに集中する」、に通じるところがありますね。

即座に起動する

最後に、スモールカンパニーの戦い方として、スイッチのオン・オフの切り替えを速くすることがとても大切だと思います。

PDCAサイクルを極端に短くし、良いと思ったらスグやってみて、ダメと思ったら直ぐ止める。この起動の繰り返しの速さが、結果として、戦略の実行速度につながります。

アジャイルだとか綺麗な言葉ではなく、どちらかというと、オーナー経営者の理不尽な朝令暮改のイメージに近いです。むしろ、それくらいの「大きさ」で経営の舵を切らないと、スモールカンパニーでは成果が生まれないのが実感です。

今回は、スモールカンパニーの戦い方を、キドウにかけて強引にまとめてみました。

本日は、以上です。

TRAIL INC.(トレイル)
経営変革のための伴走パートナーシップ
Open Management®
(オープン マネジメント®)


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