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「人気者」と「さりげないもの」

こんにちは、だいきです。

「人気者」と「さりげないもの」

どちらも同じように生きているのに、
何故か結果は同じにはなりません。

それが、「人」であれば、
人間関係や仕事、趣味など、
人格を形成するあらゆるものに大きな影響を与えます。

人気者であれば、人気者同士で繋がり、
友達も沢山いるので、みんなで楽しめる遊びを考えますが、

さりげない人であれば、
友達と一緒に遊ぶこともあれば、
一人でいることも多く、
一人で過ごす時間で何をするかを考えています。

「何を考え、どのように過ごすか。」

これは、その人の性質や特性によって変わるものです。

次は、野菜の世界で考えてみます。

野菜のなかで人気者と言えば、
にんじん、大根、白菜など、
誰もが毎日のように食べている定番のものが思い浮かびます。

こういった野菜は、いちいち説明しなくても、
色や形、食べ方まで、ある程度の予想はつきます。

料理で使う人も多いので、
スーパーに行くと、大抵、野菜コーナーに並んでいます。

人気者なので、生産者の割合も高く、
ブランド品として売られている場合もあります(三浦大根など)。


逆に、さりげない野菜はスーパーで売っていなければ、
作っている人も少ないマイナーな野菜です。

漬け菜やはたけ菜と呼ばれるような野菜で、
農家が意識して作らなければ、
残っていかないようなものです。

昔と今では、流通している野菜も微妙に違い、
生産者がつくる野菜はみな画一化されてきています。


野菜の種には、在来種と品種改良した種がありますが、
品種改良の種は色や形が良い人気者で、
よく売れるので、農家も喜んで作ります。

一方、在来種は色や形がまちまちで、
一つひとつの味わいや個性を好む人が、
大切にしている野菜たちです。

在来種は昔から作られている野菜で、
農家が大切に守ってきた種です。

それが今、失われようとしています。


さりげない野菜は流通に乗らず、
消費者にも認知されにくいので、
結果として、購入する人がおらず、
つくる人も居なくなるという悪循環が生まれています。

その悪循環を断ち切るためには、
「さりげない野菜は美味しいものだ。」
という認識を広めていく必要があります。

本来は美味しく食べられるのに、
ものを知らないだけの場合が多いので、
まずは知ってもらう機会を作りたいと思っています。

全国でも、そうした取り組みをしている人たちがいて、
私もまた、珍しい在来種を育て、
消費者との接点を作っていきたいと思っています。

さりげない野菜だけど、
美味しく食べられると分かれば、
継続して食べてくれるようになるかもしれません。

たまには人気者だけでなく、さりげない野菜を。

それが多様性を守り、食を豊かにしていく契機となります。

少しずつ守れる野菜を増やしていきたいですね✨


それでは、今日はこの辺で。
最後までありがとうございました。


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