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哲学

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#読書

『よりよく生きるということ』エーリッヒ・フロム

はじめに:自己実現のその先へ今回はフロムの『よりよく生きるということ』を紹介したい。これ…

『世界市民という観点からみた普遍史の理念』カント

はじめに:自然の与えし素質カントは、本論文にて、人の意志の自由の働きは、規則的に発展して…

『啓蒙とは何か』カント

はじめに:公的理性を発揮せよ本作は、カントが啓蒙の定義について述べた論文である。本論文で…

『永続革命論』トロツキー

はじめに:プロレタリアート主導の革命本日はトロツキーの著作を紹介する。トロツキーは本書に…

『幻想の未来』フロイト

はじめに:宗教批判への入り口以前フロイトの別の著作を紹介したが、今回は、フロイトが文化と…

『ガザに地下鉄が走る日』岡真理

はじめに:女史の大好きなイスラエルとパレスチナ本日は、女史の大好きな、アラブ文学者の岡真…

『アラブ、祈りとしての文学』岡真理

はじめに:文学作品の存在意義とは今回も、女史の敬愛する、アラブ文学者岡真理さんの作品について述べる。 テーマは文学作品の意義だ。前回女史が紹介した、『ガザに地下鉄が走る日』とは切り口の異なる作品だが、岡真理さんらしい、フィールドワークへの熱意とアラブ諸国への深い知見が存分に詰まっている。 戦争、内線、国家間の経済・政治における闘争、企業間競争etc...世の中は、暴力的もしくは非暴力的な争いに満ち溢れている。このような世界の中で、果たして文学作品なぞ存在する意味があるのか

『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム

はじめに:自由と孤独本日は、女史の反資本主義精神を育んだ張本人でもある、フロム先生の著作…

『愛するということ』エーリッヒ・フロム

注意:本著は素晴らしい作品だ。しかし、本著は1956年に出版された本で、当時の差別的な社会の…

『武士道』新渡戸稲造

はじめに:古来の日本人の哲学武士道とは、日本人なら誰しも聞き覚えがある言葉だ。武士に始ま…

『フレームワークの神話-科学と合理性の擁護』カール・ポパー

はじめに:既存理論をぶった切れポパーは私の尊敬する哲学者だ。今回は、ポパー先生の、科学的…

『エルサレムのアイヒマン』ハンナ・アーレント

注意:女史は、ナチズム、アイヒマン及びその他関与人物を一切擁護しない。本記事内で、アイヒ…

『自由論』ミル

はじめに:個人の自由と社会の制限ミルは、個人の自由と、社会における自由への制限について本…

『人間不平等起源論』ルソー

はじめに:不平等の起源は人間自身今回は、女史の最も敬愛するルソーの著作を紹介する。ルソーは、本著にて、人間が不平等になった起源を人間の文化や文明に帰する。 そして、本著はページ数自体は少ない本ではあるが、かの有名な『社会契約論』の前身ともなった理論なのである。 異郷から来た女史が何者か知りたい人はこれを読んでくれ。 そして、女史のnoteをどう読むか、こちらを参考にしてくれ。 自然・身体的不平等:先天的差異人間には2種類の不平等があり、その一つは自然・身体的不平等だ。