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大垣、空海と重源と坂口、無意識ー最近のこと

ここ二週間くらいのことについて。

6月頭に父と大垣へ行った。三百坪くらいの土地と空き家が格安であり、それを内見するために行ったのだが、結論から言うとそこは今保留というか、先行者が交渉中となっている。田舎だけどかなり立派な住居で、蔵が二つ建っていた。普通に購入しようと思っていたので、今待っているところ。桑名から東員町、いなべを越えていく道はひたすらに美しく、どこまでも広がるたんぼと山々、その山を抜けていく林が連なっている。帰りに養老の滝へ寄った。養老の滝の水は、不老長寿、どんな病でも癒す水だと言われていたそうだ。大垣は地盤が硬い上に、天然水も湧いていて、程よく岐阜や名古屋などの都市部にも出やすく便利である。これからしばらくウォッチしていく。

その週の週末は、奈良と京都へ行った。車で行くと、驚くほど早く着く。最初に坂口恭平さんの個展に、その後奈良博の空海展と東大寺へ行った。坂口、空海、重源。この組み合わせに何か縁のようなものを感じた。坂口さんの歌が近くで聴けていい時間だった。やはり関西へ行くと落ち着く。京都では、大倉という友人と会う。花房でお茶して、その後村上隆展に行って、新しくできた京都市立芸大のKCUAへ。村上展は、今一つだった。村上さん自身がYouTubeで語っているように「苦しさ」を感じた。KCUAの後で、京大の近くのコレクションへ。エンジェルという京大大学院のMBAにいる深セン出身の女の子と、日本神話や神道の深い話をする。不思議な組み合わせだった。京都で人と会うとなぜかいつも不思議な感じになる。

それで、三重に帰ってきて、今週は映画『マッドマックス フュリオサ』や猿の惑星の新しい映画を観たり、読書したり研究のことを考えたりして過ごした。フュリオサはなかなか面白かった。フュリオサがなかなか緑の地へ帰れないことがもどかしかった。腕がもげたのは何のオマージュなのだろう?アキラ?

人間の無意識について、願望実現について、エフィカシーやコンフォートゾーンといったコーチングの手法について、復習してじっくり考えた週になった。現実の外側にゴールを設定すること、それが本当に心から実現したいことであるとき、現状から大きく外れたゴールであればあるほど、無意識は自ずからクリエイティブに働き始める。物質は常に崩壊へと向かう。バラバラに、カオスに向かう。意識が物質や思考を建設するとき、それは常にエントロピーに抗うのに対して、コンフォートゾーン(恒常性)の不和があるとき、あるいは高いエフィカシー(自己肯定感)を持っているときには、それはエントロピーと逆向きに、それも「無努力」で働く。その無意識の働きを最大限利用するのが、コーチングや願望実現の基本だろう。自分が参考にしているのは、苫米地英人の著作・YouTube動画と、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』。

ピアノを始めた。昔住んでいた場所の近くに教会があり、そこにグランドピアノが置いてある。練習しているのは、バッハのゴールドベルク・ヴァリエーション。グールドの演奏を聴きながらイメトレしている。アリアは弾けるようになってきた。昔弾いていたショパンやヴェートーヴェン、エリック・サティの曲も思い出していく。

思ったことが現実化するのが速くなってきている気がする。とにかく思いついたらすぐにやってみること。現実化してみる。脳内では「もう持っている・なっている」という状態にしておく。そうするとそれがするすると寄ってくる。やりたいことがたくさんある。今やること。先延ばしにしない。そのコツを改めて習得中。夜結構だらだらしてしまうので、文章も続けて書いていこうと思う。

二週間で買った本

  1. 『フーコー』ドゥルーズ

  2. 『意味の論理学』ドゥルーズ

  3. 『雨の朝パリに死す』フィッツジェラルド

  4. 「ル・コルビュジエ パリ、白の時代」

  5. 『ル・コルビュジエ』C・ジェンクス

  6. 『伽藍が白かったとき』ル・コルビュジエ

  7. 『建築をめざして』ル・コルビュジエ

  8. 『構造と力-記号論を超えて』浅田彰

  9. 『ゴダ-ル/映画史 (2)』J.L.ゴダール

  10. 『最終兵器彼女 1-7』高橋しん

  11. 『べしゃり暮らし 1-13』森田まさのり

  12. 『庶民の発見』宮本常一

  13. 『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』

コルビュジエを改めて研究してみようと思って、何冊か買った。ドゥルーズの『フーコー』もパラパラ読んだら必要な言葉が書かれている気がしたので改めて読んでみる。なんだかんだフーコーとかドゥルーズなどの現代思想的な議論も避けられない気がするので、千葉雅也が解説を書いている『構造と力』の新装版も。『べしゃり暮らし』はまだ一巻しか読んでないけれど滅茶苦茶面白い。『最終兵器彼女』も初めて読んだけれどこんな設定だったのか。二巻だけ読んで一旦置いている。もっと漫画を読んでいこう。ヴィヴィアンのピアスが欲しくなってメルカリで買った。それで『NANA』も読みたくなって少し読んだ。ヴィヴィアン・ウエストウッドの日本でのイメージはあの漫画によって決定付けられた気がする。

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