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【小説】

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本人は至って真剣で真面目に書いております。 至らないところだらけですが、読んでいただけたら作者としてこれほど嬉しいものはありません。
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#小説

【タイトル未定】

■ 第一章
 誰もいない夜の公園はすべてを無にしてくれるような、静寂な闇が辺りを包み込んでいる。街灯はそここで灯っている。しかしその公園だけが光を抜き取られ、ポッカリと穴があいた様に忘れさられてまるでこの世から置き去りにされているみたいだ。
男は入り口のすぐ脇にあるベンチに腰を掛ける。握力のない手に握られているのビニールの袋。男はうなだれる様にして地面を見下ろす。
男が握っている袋の中には、コンビ

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【タイトル未定】

■ プロローグ
いつからだろうか。降り続いたまま止まぬ雨は、僕の心は見事なまでに隠している。
 どうやって死のうか。
 何をすればこの苦しみから逃れられるのか。
そんな考えばかりが頭を巡る。
この悲しみが癒える日がくるのであろうか。それは時間が解決してくれるのであろうか。
こうして僕は何気ないことを少しづつ忘れていってしまうのだろうか。
同じことの繰り返される毎日、ただ何事もなかったかのように時間

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【エッセイ】ありふれた小さな恋の物語

あなたのことばかり考えている。
考えても考えても尽きることもなく、あなたのことを想ってしまう。
答えの出ない、答え合わせの出来ないそんな想い。
わたしは、ただあなたと2人きり、この先続いていく道を歩いていきたい。

風がほほをなでる。まるであなたのやさしい手のひらのように。
体中があなた色で染っていく。

伝えたいこの想い、そんな気持ち、一人抱きしめる。
何度も、何度でもくり返す波のように、切ない

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■ 「消せない消しゴム」

私はその辺にいる普通の高校生。
勉強ができるわけでもない、運動ができるわけでもない、ましてや彼女がいるわ
けでもない。ただ毎日をぼんやりと過ごしている、そんなどこにでもいる高校生。

ある日の塾の帰り道。ふと裏路地に目をやると、老婆と思われるそんな風貌の人が何やら座り込んでいる。
「あんな暗いところ、一人で座って何してんだ…?」
少年は立ち去ろうとしたが、まったく身動きしないその老婆が気になってし

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■タイトル 【りんごジュースの契り】

私が小学校5年生の時、兄は高校3年生だった。
歳が離れていたせいもあってか、兄とケンカというケンカをした記憶がなく、傍から見てもとても仲の良い兄弟だったと思う。兄はとても心優しい人だった。
でも兄は病弱で、小さい頃から心臓がよくなかったらしい。
それでもそんなことを感じさせないくらい元気で活発な人だった。
周りにはいつもたくさんの友達がいて、みんな兄を慕っていることは当時幼かった私にも伝わった。そ

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初めて投稿致します。

勢いで書いてしまって、流れとか構成とかとにかく全てが無茶苦茶です。
文章も書いたことなんてない、なんもわかっていない、書き方すらしらないド素人です。
本当に駄文ですがこれから精進していこうという所存でございます。