見出し画像

日本酒で梅酒を漬けたらウキウキが止まらないんだぜ

お酒は圧倒的日本酒党の私ですが、次いで好きなお酒は梅酒です。

5月に入った頃だったか、今年も梅酒を漬けようかなぁなどとのんびり考えていたときのことでした。
ふと、そういえば梅酒を漬けるための日本酒ってあったよなぁと思い出し、そうしたらもう、今年はそれを試したい!とウズウズが止まらず。

というわけで、やっちゃいました!


■ざっくり自家製梅酒の作り方

そもそも梅酒って家で作れるの!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、一応メジャーな梅酒の漬け方をまとめておきます。

・と、その前に

その前に、まずお家でお酒を漬けるときに注意すべきことがあります。

自宅でお酒を作るときには、ベースとなる酒類は「アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものに限る」ことが酒税法という法律で定められています。

市販されている日本酒はほとんどアルコール分20度未満なので、その辺で買ってきた日本酒でいきなり梅酒を漬けるのはNGです。
ていうかそもそも素人が下手にお酒をいじくると変な菌ができたりするので超危ないらしいです。かもすぞー!

また、酒税法では自家製のお酒について「消費者が自ら飲むための酒類についての規定であることから、この酒類を販売してはならない」としているので、自家製梅酒の販売や譲渡も御法度です。
お金をもらわないから良いってもんでもないので、おいしくできても配ったらダメって思っておくのが無難です。

他にもぶどうは使ったらダメとか色々とルールがあるので、未経験の方はまず自家醸造について先に軽くでも調べてみてくださいね!
密造酒が爆誕しても私は責任取れませんので!よろしくお願いします!

・というわけで一般的な梅酒の作り方

梅酒といえばチョーヤでしょってなことで、チョーヤの公式サイトに梅酒の作り方が載っているのでご参考までに。

外部リンクだけというのもそっけないので、ざっくりまとめると4工程です。

(1)梅を洗って、ヘタを取る
(2)保存瓶に梅と氷砂糖を交互に層になるように並べ入れる
(3)ホワイトリカーを注ぐ
(4)冷暗所に保管して、概ね6ヶ月で飲めるようになる

厳密に言えばビンの煮沸とかの事前準備も必要なんですが、まぁ大体こんなもんです。

寝かせ期間に入ってからも、氷砂糖がうまく溶けるようにときどき振ったり回したりしてやったり、かわいがりながら半年待ちます。この半年間がもう待ち遠しくて、ワクワクして、めちゃくちゃ楽しいんです。

・ホワイトリカーもいいけれど

恐らく自家醸造の場合に使うお酒は一般的にはほぼホワイトリカーです。
実際、時期になるとスーパーなどで梅酒用セット的な感じで保存瓶と氷砂糖とのセットで売られていたりします。

このホワイトリカーが一体何者なのかというと、要は焼酎です。
私はそこまで好まないので焼酎はあまり飲み慣れないんですが、そのせいか自家製梅酒独特の酔い方ってあるよなーというのをずっと感じていました。

とかいうと焼酎アンチと思われそうですが、もちろん味が劣るとかは全くないです!
ホワイトリカーで漬ける自家製梅酒にはそれにしか無い素朴な味わいがあって大好きなんです。いわば実家の味的な感じ。
ただ体質の問題なのか、私は個人的に焼酎より日本酒の方が酔いにくいですという話です。
どうか誤解なきよう!

■日本酒で漬けてみよう!

・梅酒用日本酒って結構ある

さて本題。
調べてみると、梅酒用に度数の高い日本酒というのが結構ヒットしました。
とはいえ、あまり取り扱っている店舗が多いわけでもなさそうなので酒屋巡りという楽しそうな計画は一旦脇に置いてネットで入手することにしました。

そしてどれにしようかなーと眺めていて、私は決めました。
よし、どうせなら飲み比べしてみよう と。

だってほら、こうやってnoteにも書けますから!
noteを始めてよかったなー。ほんとこういうときの良い言い訳ができました。

・というわけで

とりあえず今回は入手のしやすさと、割とメジャーそうというのを基準に3つ選びました。

★エントリーNo.1 白鶴 手作り果実酒のための日本酒

 

★エントリーNo.2 小西酒造 3ヶ月でおいしく完成 梅酒づくりのための日本酒


★エントリーNo.3 苗場山 果実酒用日本酒


・3つ届いた時のインパクトたるや

この量を一気に漬けるとか正気か?って自分でも思ってます。
でもさ、だってさ、飲み比べしたかったんだもん。

今回、梅は3kg買いました。氷砂糖は1.5kg。
マジでばかみたいな量だぜ……。

正気は取り戻せなかったので、とりあえずウッキウキで6月頭に仕込みをしました。
一応、後々noteに書くだろうと思いそれぞれペロッと味見してみたんですけど、なんか全部そのままでもおいしかったなという記憶しか残っていません。
さすがに度数が高いのでそのままガブガブ飲める感じでは無かったと思いますが、面目次第もございません。

初めてのことなので、それぞれに付属のレシピに従って作ったんですが、お酒と梅の量は同じでも氷砂糖の量に違いがありました。
苗場山と小西酒造は300g、白鶴は250gです。
この辺りが仕上がりにどう影響するのか。楽しみですね〜。

そんな訳で、日本酒の場合は概ね3ヶ月ほどで飲めるようになるとのことで、ウキウキと指折り待つ日々が始まりました。

ちなみにホワイトリカーで漬けるときと違ってかなりの速さで氷砂糖が溶けるので、途中で回して混ぜたりする必要は全くなく。
手間がかからない子達だねェと思いながら過ごしました。

■仕上がりのほどは……

部屋が薄暗かったので無理やり明るくした無理やりな写真


ということで、いよいよお楽しみタイムを迎えました。
どれくらいはしゃいだかというと、わざわざ小さいビンに詰め直してラベルを自作して貼る程度です。

ちなみに梅酒はロック派なのですが、試飲の際は味比べのためにストレートでいただきました。

・いざ、レビュー!レビュー!レビュー!

この中だと一番日本酒らしい仕上がりになったのは苗場山でした。
いかにも日本酒感のある香りと甘みがあって、明らかに他2つとは違う出来栄えです。
レシピ的に氷砂糖の量が300〜500gと幅があったので、今回は他と合わせて300gとしましたが、この感じだともう少し氷砂糖多めにするととかなり香り高い甘めの梅酒ができるんじゃないかと思います。
こういうのが熟成向きなのかしらなどと思いつつ、他と比べても香りが強めではあるので、さらっとした梅酒がお好きな方にはちょっとクセがあるように感じるかもしれません。

ちなみに苗場山ですが、おまけで酒粕の試供品をつけてくださっていました!

これがまた、甘酒にしたら最高でした。マジで美味しい。
甘酒って甘すぎてイマイチ……ってなることが多いんですが、こちらで作ったら甘いのにめちゃくちゃ自然な甘みですっごい飲みやすかったです。
まぁアルコール感はさすがに強いので、ダメは人はダメかと思いますが。
めっちゃ嬉しかったです〜〜!

(2023.10.25 追記)
梅の実を入れたままの状態で漬けてから5ヶ月弱経ちましたが、かなりお酒自体の香りより梅感が勝ってきました!
私に言わせると「みりん感が減った」という感覚なんですが、恐らく甘みが減って梅酒らしい酸味が出てきたのかなという気がします。
ご参考までに!

一番爽やかな仕上がりだったのは小西酒造です。
ちょっと若い感じの、酸味のあるフルーティーな飲み心地です。もちろんもう少し氷砂糖を増やせば甘くはなりそうですが、せっかくのクセの無さを砂糖で邪魔してしまう可能性もあるので、ここはレシピ通りに作るのが最適解な気がします。
この中だと一番食事の邪魔にならない仕上がりになりました。
甘さ控えめでサラっと飲める梅酒を作りたいなら断然これがおすすめです。

(2023.10.28 追記)
こちらも実を入れたままで5ヶ月弱時点での追記ですが、一番色が濃くついています!見た目はもうすっかり熟した梅酒って感じ!
でも変わらず甘さは出ていなくて、他に比べて梅感のようなものが強くなったということもなく、最初の印象そのままに味が濃くなったという感じです。
やっぱりこちらが一番スッキリしたフレッシュな仕上がりになるみたいです!

さて、唯一氷砂糖の量が少なかった白鶴ですが、これはもうTHE 梅酒といった仕上がりでした。
恐らく大体の人が梅酒と言われて想像する美味しい梅酒です。
一番砂糖が少なかったはずなのに十分に甘くて、香りも強くないので相当飲みやすいです。
万人受けするタイプだと思うので、3つの中だとこれが好きって人が一番多いんじゃないかなって感じです。
とにかく外さない、おいしくて飲みやすい梅酒が作りたかったら絶対これだと思います。

(2023.10.27 追記)
こちらも実を入れたままで5ヶ月弱経ちました。
かなり色が濃くなってきて、やっぱり梅感が強くなりました。
そして、なんとなくそろそろ梅を出した方が良い感じがします。なぜかと言われると、直感的にそう思ったので言葉にできないんですが……。
不思議なことに、梅感が上がったらより甘みを強く感じるようになりました!

■まとめ

とりあえず言えることは、全部間違いなくおいしいってことです。
そしてやはり、個人的にはホワイトリカーより身体(体質)に合っている感じがします。

3種類も作ったおかげで今日はどれにしちゃおうかな〜と飲むたび心が躍ってめちゃくちゃハッピーです。
梅酒だとそうそう深酒することもないので晩酌にもおすすめです。

ただまぁ、それなりに場所は取るしシンプルに量が多いので、相当な酒豪か飲酒可能な同居人がいるかでないと3種類一気にというのはなかなか無謀だと思います。
お酒は適量が一番です。飲むのも作るのも。

それを踏まえると、毎年の楽しみとして、世の中の果実酒用の日本酒を1つ1つ順番に試していくのも素敵かも。
それもまた一つ、人生の楽しみになっていったりするのかな〜。
(ちなみに梅酒用のブランデーなるものあるらしく、興味自体はあったり……)

そんな訳で日本酒で梅酒づくり、どハマりの予感!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?